【当サイト限定】ベラジョンの入金不要ボーナス詳細!注意点についても解説-CASINOJUICE(カジノジュース) //www.barcelonaarab.com Just another WordPress site Mon, 01 Apr 2024 02:07:32 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.5.3 //www.barcelonaarab.com/wp-content/uploads/2022/02/favicon.png 【当サイト限定】ベラジョンの入金不要ボーナス詳細!注意点についても解説-CASINOJUICE(カジノジュース) //www.barcelonaarab.com 32 32 ロシア語を楽しむもう一つの方法 //www.barcelonaarab.com/report/%e3%83%ad%e3%82%b7%e3%82%a2%e8%aa%9e%e3%82%92%e6%a5%bd%e3%81%97%e3%82%80%e3%82%82%e3%81%86%e4%b8%80%e3%81%a4%e3%81%ae%e6%96%b9%e6%b3%95/ Mon, 01 Apr 2024 02:07:32 +0000 //www.barcelonaarab.com/?post_type=report&p=4098 オンライン casino 准教授 イリイン・ロマン

「喉仏の友」をイメージすると、どんなことを想像しますか。まったくのでたらめでしょう。しかし、ロシア語には закадычный другという慣用句があります。 Другとは「友達」のこと、 закадычныйとは名詞の кадык(カディーク)「喉仏」からの形容詞で、за は「後ろ」という意味です。現在は、慣用句内のみで使われるようになっていますが、もともと、заливать за кадык 「喉仏の後ろにいっぱいに注ぐ」、つまり、「酒を飲むこと」という語源をもっていて、19世紀まで「飲み友達」を意味しました。現代語では「親友」という意味だけを持つイディオムになっていて、日本語の「茶飲み友達」という表現に相当するでしょう。
このように、ロシア語の慣用句を勉強するのならば言語のアスペクトだけでなく、歴史、文化、すなわちロシアという国を学ぶことができます。一石二鳥の学習になります(ロシア語にも同じ意味の慣用句があります。Убить два зайца одним выстрелом「一発で2羽のウサギを殺す」)。
本校の学生もロシア語の慣用表現に関心を持っているようです。Медведь на ухо наступил 「熊が耳を踏んだ」、つまり、「音痴」のこと、などのロシア語のいくつかの慣用表現を調べ、「諺と慣用句に見る日本とロシアの発想の違い」という題名をつけて、昨年行われた「HAKODATEアカデミックリンク」に参加しました。
慣用句は特別な言い方で特別な意味を持っていて、単語の意味のみで表現全体の意味を理解することは難しいです。ロシア語の多くの慣用句は文化と歴史を反映するので、本文ではロシアの歴史に関連するいくつかのものを紹介しましょう。
Как аршин проглотил「アルシンを飲み込んだようだ」。アルシンとは19世紀まで使われていたロシアの長さの単位です。約71cmの木の棒で、主に布を図るように用いられました。前を向いて、じっとして背筋を伸ばして立つこと。約71cmであったと言われる木の棒を飲み込んだら、緊張感をもち、真面目にピンと立つであろうという概念からきています。日本語の慣用句で最も近いのは、「固唾を呑む」ではないでしょうか。ここでの「固唾」は飲み込みにくい唾液を指し、緊張のあまり、唾液を飲むのを忘れている様子を表します。
Кричать во всю Ивановскую「イワノフスカヤ広場中叫ぶ」。17世紀にイヴァン大帝の鐘楼では、祭りになると全30となる鐘が強く響き渡っていたということからきているそうです。つまり、「注目を集めるようにとても大きな声を出すこと」を意味します。日本語には、慣用句ではなく四字熟語にはなりますが、「喧喧囂囂」というものがあり、多くの人々が口々にやかましく騒ぐという意味を持ちます。また、「うるさい」を漢字で書くと、「五月蠅い」と書きます。その語源は、ハエが梅雨時期になると活動的になりその音が非常にうるさいことからきているそうです。
Затрапезный вид「みっともない見た目」という表現はピョートル大帝の時代からの語源を持ちます。その時代、Затрапезников(ザドゥラペズニコフ)という工場主が貧乏人にシャツやワンピースを販売し、貴族は彼が作った服はパジャマ用のみに使っていたと言われています。ザドゥラペズニコフ屋で買った服はみっともないということから生まれ、現在もよく耳にします。見た目に関する日本の有名な諺は「人は見た目によらぬもの」でしょう。見た目で人を判断してはならないという意味合いをもって、ロシア語にも似たような諺があります。Встречают по одёжке, провожают по уму 「会うときは服装で判断するが、別れの際は人の知能を見る」。
本校の入学式では毎年新入生にХлеб-соль (フレップ・ソリ)「パンと塩」が差し出されます。もともと、尊敬するお客さんをもてなし、歓迎の意味がありましたが(現在も結婚式などの様々な式典で使われる)、Спасибо за хлеб-соль (スパシーバ ザ フレップ・ソリ)は慣用句になり、「ご馳走様でした」、「お招きいただき、ありがとうございました」別れる時の常套語として使われています。
В час по чайной ложке「一時間ごとに小さじ」。 食事に関する表現に見えますが、そうではありません。昔、薬剤師は薬瓶に薬を服用する時間などを書きました。1時間は長いですが、小さじ1杯は少ないため、この表現はぐずぐずすること、進み方が遅いのを連想させるようになりました。日本語の「牛歩」、「煮え切らない」という慣用句に当てはまるでしょう。
以上の慣用句やことわざは私たちの言語を豊かにし、長い考えを短くまとめてくれる便利なものです。ロシア語のネイティブである私でも、調べてみると語源が面白いものがあります。たとえば、上記の кадык(喉仏)はチュルク語族からロシア語に入り、もともと、「硬い」という意味を持っていました。トルコ語では “kati” といい、日本語の「カタイ」にも繋がりがあると思われています。また、ロシアの多くの慣用表現(特に諺が多い)の魅力としては語呂合わせのように韻を踏み、美しく感じられます。例えば、次の諺に脚韻があります。Ученье и труд всё перетрут(ウチェニエ イ トゥルートゥ フショピェレトゥルトゥ)。「学習と努力でどんなことでもできます」ということです。
石に立つ矢!

卒業生からの寄稿

ロシアを学ぶということ
ロシア地域学科 鈴木 貴大

オンライン casino の卒業を迎えて、私が今、思うことは「この学校に通うことができてよかった」ということだ。
もちろん、大変なことも多かった。私の学年は入学してすぐにコロナ禍が始まったために、学校行事等の規模が縮小したり、それ自体が無くなったりした。国内のコロナ感染者数が収まりをみせ、やっとロシアへ行けると胸を躍らせた矢先に特殊軍事作戦が始まった。
今思い返せば、それはかなり辛い経験だった。こんなにもロシアのことが好きなのに、神様は私に残酷な試練をお与えになっているとさえ考えていた。
しかし、こんな状況にあっても、ロシアを学ぶ進路をとって本当によかったと感じる。昔から家での勉強が好きではなかった私は、1年生のときにタチヤーナ先生やデルカーチ先生の授業についていくために泣くほど放課後に勉強した。そのおかげで、ある意味強い精神力がついたとも思うし、先生方と政治・文化・哲学・文学・歴史・映画などの様々なトピックで話す楽しさは、普通の大学に行っていたら得られないものとさえ感じる。
さらに、ロシアへ行くことは叶わなかったにしろ、3年時にはキルギスへ留学をして、中央アジアという新しい可能性を見つけることもできた。入学前のロシア語力がほぼゼロだった私が今では好きなロシアの曲を歌ったり、ロシア語でワールドニュースを聞いたり、留学先で出会った現地の学生や先生方とロシア語で電話したり、ロシアを知ることで世界を見る視野を広げることができたのもひとえに、ここムンプリ 大の存在と先生方の熱心な教鞭のおかげである。
現在、日本とロシアの関係は非常に冷え込んでいる。そして、罪のないロシア文化などが貶されたり、ロシア人が謂れのない誹謗中傷を受けたりしていることも事実だ。だが、私は4年間という長くも短い期間で先生方の教えを受け、自身が感じ考えてきた経験を基に、それらが正しい行為だとは到底思えない。周りの人は私のことを「この時期は運が悪かった」と言うが、こういった時期にロシアについて学べたことは人生において非常に意味のあることだった。
最後に、この混沌とした情勢が一刻も早く終了し、いつの日か日本とロシアが再び手を取り合って共存する未来を切に願う。

学校生活を振り返って
ロシア地域学科 上野 真由

私にとってこの大学で過ごした4年間はとても長いものでした。
入学当初、ロシア語を全く知らなかった私にとって、すでに知識を持っていた同期と一緒に受ける授業はとてもレベルが高くついていくのがやっとでした。また、毎日授業がある上に課題やテストの量も多く、体力的にも精神的にも辛く感じることが多くありました。学習する内容も学年が上がるたびに難易度が上がり、4年後期になってようやくこなし方がわかったように感じます。
そんな中で就職活動をしたり、卒業論文を執筆するのはとても大変なことでした。授業を長く休むことはできないため、就活はできるだけオンラインでの対応が可能な企業を探したり、毎日の授業の準備と書類や面接の準備など、どちらも疎かにしないように取り組む必要がありました。
ただ、常にたくさんのことを並行して行うために、自分でスケジュールの管理をする能力や、最後までやり切る力が伸ばせたのではないかと思います。
学生生活で特に印象的だったのは、キルギスへの留学実習です。それまで海外へ行ったことがなかったため、渡航するまで不安を感じていたのですが、現地の人と話したり、キルギスの文化に触れたりすることはとても刺激的でおもしろいものでした。また、普段自分は、インフラが整った生活しやすい環境で過ごしていたんだと実感しました。ロシアへ行けなかったのは残念でしたが、なかなかできない経験ができたことはとても嬉しく思います。
苦しい時期も多い学生生活でしたが、これから社会人として働いていく中で、大変な4年間を乗り切ったという事実が、自分のことを支えてくれる日がいつか来るかもしれません。もちろん、辛い思いをすることがなければ、それが一番良いとは思いますが、難しい局面に遭遇しても大学で培った忍耐力や適応力を仕事にも活かしていきたいです。

学生生活を振り返って
ロシア地域学科 弓田 眞悟

私はオンライン casino で、ロシア語を四年間学び、ついに卒業することになる。ただ、私は幼い頃からロシア自体に全く興味がなく、知識としてあったのは大きい怖い国、お酒を呑むのが好きな人が多いぐらいである。コミュニケーションもあまり好きではないからその道具となる語学自体も昔から好きではなかった。
私が好きなのは、もっぱら生き物である。彼らは人間のような醜い生き物と違い、キチンと本能というルールの中で生きている。私は彼らについて知るのが好きだ。でも日本の情報では限界がある。だから、私は彼らについてもっと知るために語学を学び始め、イギリスにも博物館目当てに留学し、語学に興味をもてた。
その後、以前在籍していた大学でロシアに生息する生き物についても知り、せっかくなら外国の学位がもらえ、ネイティブに教えてもらったほうがいいと思いムンプリ 大に入学した。理不尽なことや思想宗教が合わない人もいる中、生活費を稼ぐためのバイトと勉強を両立することはできたとは思う。
とりあえず、「早く卒業したい」という気持ちだけだった。ロシア語を学んでいたが、結局一度もロシアに行くことができずに卒業となるため、ウラジオストクにある水族館に行くことができなかったのが残念である。
残りをどのように暮らしていくか考えるために様々な趣味を始めたが、常にイライラするために実ったものはない。卒業論文においては、自分の興味が持てるものでよかったと思う。もし、生き物関係以外のものであったら、私は論文を仕上げる自信がなかったからだ。しかし、論文の仕上げる段階でコロナにかかってしまった。困難で、苦しかったが、精神的なストレスの方は減らすことができたため、よかったと思う。このように学校生活を過ごし、この春卒業する。
ロシア語を学んだ経験は、正直私は就活に生かすことができなかった。しかし、ロシアにおいてどんな生物がいるのかは詳しくなった。そして趣味の範囲を広げられるきっかけにはなった、と思いたい。
今後どうなるかわからないが、自分の好きに生きていこうと思う。そして、気が向いたらまた就活を始めてみようと思う。

ムンプリ 大の生活を振り返って 
ロシア語科 佐藤 宏夢

私がこのオンライン casino に入ったのは2021年のことでした。ロシア語自体はもともとある程度の基礎知識はあったので、始めの方は、だいぶ余裕を持って学習できていたのではないかと思います。
入学を決めたのは、もっと多くのロシア語の単語、文法、会話術を学んでみたいと思ったからです。
結果、ここで思っていた以上のロシア語の単語や幅広いロシア語の文法利用について学ぶことができたと思います。
またロシア語を通じてロシア文学の翻訳やその他の書籍の文法の理解そしてそれを翻訳する、などが少しはできるようになったのではないかと思います。
そして、学内外のイベントにも積極的に参加できたと思います。例えば、函館市内で行われるアカデミックリンクという合同研究発表会に参加するにあたり、函館の縄文文化をロシア語と共に紹介する資料を作りしました。また、本校で毎年行われる「はこだてロシアまつり(マースレニッツァ)」では、雪解けと春の到来を祝うイベントがあり、ダンスを披露することもありました。そのあとに行われた購買の仕事や民族衣装の着付けなどの担当に従事し、イベントを盛り上げ、学校に貢献できたと思います。これらのイベントに積極的に参加することによって自分の奥手な部分を少しは改善できたと感じます。
この学校に入学して、ロシア語以外でも多くのことを学べたと思います。もともとロシア語に興味がありましたが、そのほかにもロシアの歴史や地理関係なども興味があり、勉強をしたいと考えていました。そしてそれを一番感じたのはロシアの歴史の授業です。中でもロシアの宗教関係など、古代の暮らしに興味関心を引きました。ロシアにキリスト教が来る前の現地、民間宗教などの歴史があることを知ることができました。
もっと勉強したいという思いがありながらも、私はロシア地域学科からロシア語科に転科しました。理由は、ロシア語よりもロシアの歴史よりも、やりたいことができたからです。そして短期で卒業してやりたいことをやろうと考えたからです。これは、ロシア語よりも今自分がなりたい何かへ向かおうと決めたからです。つらい選択でしたが、実行することにしました。
しかし、自分は後悔していません。ロシア語はこの二、三年間でたたきこまれたので、これを基に、これからは自力で頑張ろうと決意しました。こんな自分を先生や友達、何より親が支えてくれ、私は転科をする決意ができました。
最後になりますが、こんな自分を卒業させてくれてありがとうございます。今までありがとうございました。

ロシア語科 福留 聖司

入学式の日をつい昨日のことのように思いだしますが、もう2年も経つのかと思うと感無量です。
2年前の2月、私は会社を辞めてロシア留学に向かう準備をしているところでした。そこに突然、ロシアによるウクライナ侵攻のニュースが飛び込み、アエロフロート航空からは予約していたウラジオストク行の便の運航中止の連絡があり、西側諸国によるロシアへの金融制裁の開始など悪いニュースが次々飛び込んできました。
当時、中東経由でのロシア渡航は可能だったものの、周囲の説得を受け結局留学は中止し、ここ函館校に突如入学することとなりました。
当初は「何でこんなことになったんだ!」という思いもあり、もし紛争が早期に終結したならば、函館校は中退してロシア留学に切り替えようかとも考えていましたが、この度卒業生の一員に名を連ねることとなりした。
特殊な経緯での入学ではありましたが、西側の教室からは函館湾、横津連峰、そして駒ヶ岳を、東側の教室からはハリストス正教会、元町カトリック教会、東本願寺函館別院を一望でき、旧青函連絡船・摩周丸の汽笛と教会の鐘が昼時を告げる幻想的な空間で2年間勉強できたことは、貴重な経験だと思っています。
文法が複雑なロシア語は、趣味程度でやっていてもなかなか使いこなせるようにはなりませんが、未だ不十分とはいえ簡単な会話程度は出来るようになったことは、諸先生方の御指導の賜物であり、感謝の念に堪えません。特に、ロシア語の単語を要素に分解して理解する教授法は、日本国内ではここ函館校のみでしか経験できないものだったと思います。
また、若い皆さんと机を並べ、二十数年ぶりに”学生”という立場を経験することとなりましたが、学業のほか課外活動、学校祭の準備を含めて一緒に活動できたことは実に楽しい思い出となりました。
回り道とはなったものの、これから初志通り”留学”に向かいロシア語の勉強を続けますが、函館校の日々を忘れず、ここで学んだことを糧として、一層精進してまいる所存です。

はこだて・たそがれ 
ロシア語科 リンダマン美亜

高校を卒業し、親元を離れて関東から北海道に越してから二年が経ちます。初めての一人暮らし、初めてのアルバイト、色々な「初めて」を学生になって経験しました。
最初の一年間は、アパートに帰っても迎えてくれる家族がいないことなどに慣れず、多くの面で余裕が無くなりました。生活面で余裕が無いと、勉強も捗らず、毎日授業についていくのが大変でした。同じ頃、兄は大学に通いながら、アルバイトの掛け持ちをしていると聞き、自分も勉強に勤しむことが出来ました。
アグリ八幡坂の活動に参加出来たのも有難いことです。それ以前から興味を持っていた農業に関する知識がより深まり、農業を通して先輩方や後輩たちとコミュニケーションをとる機会が増えました。
高校時代、部活に所属していなかったため、後輩との関わりがなく、この函館校で初めて頼りにしてもらえたように感じます。些細なことでも、聞かれたことには答えてあげたいという気持ちになったのはここ最近初めてのことで、自分が大人である実感が湧きました。そして、仲良くなった学生同士でケーキ作りなどの楽しい思い出も作ることが出来ました。
函館校ではポスターデザインなど、学生のクリエイティブな面を活かす機会も多く、私もクリアファイルのデザインが出来たことを大変嬉しく思います。ロシアまつりでは、手作りのフェルトソープも販売することが出来て、芸術的にも進歩する学生生活を送ることが出来ました。
この二年間で、留学の夢も実現され、なんと言っても貴重なロシア語を学ぶ場を与えられたことに感謝しています。始めたての頃は、どんな勉強よりも苦労しましたが、段々慣れてくると、楽しいものへと変化していき、まだまだロシア語とその国に関することを吸収していきたいと思うようになりました。そして、自分を経済的にも精神的にも支えてくれた親と祖父母には本当に感謝しています。挫けて卒業を諦めようとしたことは何度もありましたが、応援があったお陰で人生の節目をもう一つ迎えることが可能となりました。

卒業にあたって
ロシア語科 金城 柊人

私は入学前、やりたいことも目標もなく進路に迷っていた時、唯一、好奇心を持てたのが外国語の勉強でした。
「外国語の勉強なら頑張れそう」と思った私は市内にあった本校を選び、入学に至りました。
2年間という時間はとても短く、自分自身のロシア語のレベルはまだまだであると思います。しかし、私はこの2年間で多くの学びを得ました。
ロシア語能力0だった私は、ロシア語のアルファベットから初め、当時から今に至るまで毎日ロシア語で頭いっぱいの日々でした。毎日、授業では先生との会話は必須で、自信を持って話すという行為はとても大事なものでした。普段、弱気で消極的な私は、暗記や発表の場はとくに苦手でしたが、ロシア上達のために頑張りました。
本校での行事やイベント事でも、学生が積極的に参加する機会が多く、私は農業体験や、恒例行事への参加など様々なことに挑戦しました。そのおかげで学校生活に徐々に慣れ、緊張が解けるようになりました。
2年時のキルギス留学、自身のロシア語のレベルに不安が残るまま、迎えました。今までインプット状態にあった、ロシア語を、頭の中からなんとか引き出し、文章に仕立て上げ、自分の意思を表現するのに精一杯頑張りました。分からないことがあると周りの人や先輩たち、留学先の先生方が必ず助けてくれました。現地では人との出会いがあり、新たな世界の境地に触れ、多くの学びがありました。キルギスの人は、臆病な私とは逆に、自由で、開放的な人柄の方たちでした。少なからず私の人生にも影響があり、肩の重荷が取れたかのようにキルギスでは時計の針の進みなど気にすることもなく、過ごしていました。
2年間を振り返ると、大変なことや苦手だったこともありつつ、楽しかった思い出が記憶に残ります。勉学に励み、好きなことを学び、何より自分の居場所があるということが私には誇りでした。2年間に悔いはありません。この本校で学んだことを忘れず、これからまた新たに頑張りたいと思います。ありがとうございました。

ロシアまつり報告

第26回はこだてロシアまつり終了報告
学務課長 福尾 瞳

2月10日(土)に第26回はこだてロシアまつりが無事に開催されました。今回は4年ぶりにコロナ禍前の大規模なイベントとして行われ、函館市民や卒業生など、400人以上のお客様が来場し、大成功に終わりました。
しかし、ここにくるまでの準備は非常に大変でした。その主な理由は、在校生全員がコロナ禍前のロシアまつりの経験がないことです。過去の写真を見せながら学生たちにイメージを伝えることも行いましたが、それだけで全ては伝わりません。
以前は学生役員が中心となり実行委員会を組織し、教職員と共に準備を行っていましたが、経験のない在校生たちは何をすべきか、何から始めればよいかわからない状態でした。そこで、渡辺理事長の提案により、新たに代表委員会が組織され、学生3名、教職員3名の計6名が中心となり、まつりの準備に取り組みました。私も事務局代表として参加することになりました。
代表委員の学生3名は、過去の資料を参考にし、現在の学生たちができることを考え、意見を出し合い、実現可能かどうかを教職員と協議しました。その内容を今度は、委員ではない学生や教職員に伝え、役割分担をし、各班準備をしていきました。
準備はほぼ予定通り進行しましたが、未経験の学生たちは常に「これでいいのか」と疑問を抱いていたようです。前日の準備では、会場設営が進み、形になっていく中で、新たなアイデアが浮かび、試行錯誤を重ねたため作業は遅くまで続きました。
さて、まつり当日です。11時に開場し、冬を追い払い春を迎えるロシアの伝統的な儀式「マースレニッツァ」の寸劇が行われました。冬を象徴する2メートルのワラ人形「モレーナ」に学生が糸偏を書き足すことで冬が終わりを迎える様子が演じられ、来場者は春の到来を歓迎しました。11時半からは校舎内の会場もオープンし、ロシアカフェには長い行列ができ、体験コーナーやロシアやキルギスの民芸品を販売するキオスクのあるロシアセンターや、アグリ八幡坂 菜園休憩所も多くの人で賑わいました。学生が講師となって行った「はじめてのロシア語教室」は2回の開催とも定員を超える盛況ぶりでした。コール八幡坂のステージショーでは、ロシア語の歌を6曲披露し、会場全体が盛り上がりました。最後に行われたのは学生発表です。ロシア語詩の暗唱、人気漫画「ゴールデンカムイ」についての発表、昨年の8~9月、中央アジア・キルギスに留学した学生による発表を行いました。発表を聞いた来場者からは「どの発表も学生さんの熱意が感じられました」「とても良かった!学生さん、頑張っていましたね!」など好意的な感想が多く寄せられました。
終了後、学生からの感想でもありましたが、予想以上のお客様が来場し、学生・教職員一同、驚きと喜びでいっぱいでした。だからこそ、反省点も多くあり「準備にもう少し時間を割ければよかった」「連携をもっとうまくすればよかった」「お客さんへの説明を上手にできるように、再確認することがたくさんあった」という声が学生から挙げられました。
経験に勝るものはありません。学生たちの中で様々な学びや気づきがあったようです。教職員も学生とともに切磋琢磨し、来年のロシアまつりでは、今回の反省点等を反映させ、より良い形で実施したいと考えます。
以上、ご報告とともに、このまつりを様々な形で支えてくださった皆様に心より感謝申し上げます。

マースレニッツァを終えて 
ロシア地域学科3年 依田 純佳

今年のマースレニッツァは去年よりも大きな賑わいを見せた。去年は無かったキノコのブリヌィ(クレープ)の食券はカフェ開店前に売り切れ、開店と同時に多くの人が食堂へと入ってきた。私はずっとカフェの係に従事していたため、校内全体の様子は分からなかったが、聞いた話によれば、キオスクやクイズコーナーなど、どこも賑わっていたようだった。
太陽を象徴する丸いブリヌイには五穀豊穣の祈りが込められている。カフェの担当だった私は、初めてブリヌイ作りをする事となった。タチヤーナ先生とスレイメノヴァ先生の指導を受けながら生地を焼いたのだが、初めは中々上手くいかない。先生はいとも容易く生地を焼くというのに、実際に自分で焼いてみると生地が厚くなりすぎてしまう。かと言って薄くしようとすると、フライパンに流し入れた生地の量が少なく、変な形になってしまう。たかがクレープ作りだと高を括っていた数分前の自分を恥じた。しばらく作業をしていると次第にコツを掴めるようになり、焼き上げるブリヌイの生地も、ようやく様になっていった。マースレニッツァに欠かせないブリヌイ作りは、想像以上に大変なのだと思い知らされた。
ブリヌイと並んで特に人気だったメニューの一つは「サリャンカ」というスープだ。デルカーチ先生の指導の下、スープ担当の学生たちが先生と共に沢山の野菜を刻み、それを具として作ったものだ。サワークリームが添えられたコクのあるスープは寒い冬にピッタリで、おかわりをする人も少なくなかった。
私は他に、準備だけではあったが、アグリ八幡坂(休憩所)の係でもあった。それは休憩所並びに、腰を下ろして食事ができる場所として設けられた。準備では、看板の製作を手伝い、教室の壁に貼る写真を選んだ。今までアグリ八幡坂で活動してきた仲間や渡辺理事長先生と共に、思い出を振り返りながら。マースレニッツァ当日は、前述した通りカフェの仕事に就きっぱなしであり、様子を見ることができなかったが、お昼時には多くの人が訪れたと聞いた。また、休憩所ではスビョークラ(ビーツ)の試食も行っていた。それも中々好評であったようだ。
二度目のマースレニッツァを迎えて気付いた事は、常連の方が多いという事だ。ベリョースカクラブやロシア語市民講座などに参加している方々や、この祭りを楽しみにしてくれている方々など、多くの人々に支えられていることをひしひしと感じた。
また、今年のマースレニッツァは私にとって特別なものでもあった。私以外のクラスメイト全員が今年度で卒業するため、皆と過ごせる最後の祭りだったのだ。今まで共に学んできた、同じクラスの仲間達との最後の活動だった。こうして素敵な思い出を残すことができて良かった。

△賑わうカフェの様子

学務課お知らせ

校舎の利用時間
本校の校舎利用時間は平日8:30~17:00です。原則として平日以外は休校のため校舎内立ち入りはできません。利用時間外に校舎を利用したいときは、あらかじめ事務局に申し出てください。
校内掲示板(学生連絡)について
学生への連絡事項を校内掲示板に貼りだします。掲示板は、学生係、教務係、進路・就職、図書室、自治会・サークル活動、事務局の6種類ありますので、それぞれ見落としのないように確認してください。

出席率について
期末試験を受けるには各授業原則80%以上の出席率が必要です。
留年を防止するため、特に出席率が低い学生およびその保護者の方には文書で通知しています。

欠席について(7日未満の欠席)
授業を欠席する場合、就活・帰省等が理由で事前にわかっている時には、事務局で所定の用紙に必要事項を記入し、前日までに届け出てください。急な体調不良などでやむを得ず欠席する場合は、事務局まで電話やメールで連絡をお願いします。事務局はそのことを遅滞なく担当教員に伝えます。
欠席した場合は、放課後の補習時間を利用するなどして早期に授業の遅れを取り戻すことが必要です。
なお、7日以上欠席する場合は、事務局にて長期欠席の手続きをして下さい。

補習について
水曜日を除く平日の放課後は毎日ロシアセンターで補習を行います。補習担当教員の当番表は教務係掲示板に掲示しています。

成績通知について
本校では保証人との連携により、学生へのより適切な修学指導を行うことを目的として、学生の成績を保証人(学生の親権者等)の方々へ通知しています。
通知は、毎年4月頃に行う予定です。特段の理由により、保護者への成績通知を希望しない場合は事務局へ申し出てください。
また、学生の皆さんには成績通知書を配付します。前期の成績は、後期授業開始時の9月に配付します。また、後期の成績は翌年度の4月に配付を予定しています。
2~4年生は前年度の成績について事務局で配付しますので、下記期間内に受け取りにきてください。
4月8日(月)昼休み ~4月12日(金)
なお、期間を過ぎましたら個人情報に関わるので廃棄します。再発行はしません。

JASSO奨学金

本校入学以前に日カジノ 一覧 生支援機構奨学金を貸与されていた新入生および前年度で貸与を終了した2~4年生は奨学金返還期限の猶予を申請できます。希望者は4月12日(金)までにインターネットのスカラネットパーソナルから在学届を提出してください。在学届の提出方法は貸与終了時に交付された「返還のてびき」に記載しています。分からない場合は事務局へ来てください。

進学届の提出について(採用候補者)
大学等奨学生採用候補者は決定通知【進学先提出用】を4月12日(金)までに事務局へ提出してください。入学時特別増額貸与奨学金に係る書類提出の指定があれば一緒に提出してください。書類に不備がなければ学校の識別番号(ユーザIDとパスワード)を交付しますので進学届を4月17日(水)までにインターネットで提出してください。
初回振込日は5月16日(木)の予定です。

在学採用募集説明会(給付・貸与希望者)
4月16日(火)14:40から7番教室で奨学金申込の説明と申請書類を配付します。希望する学生は必ず出席してください。この日どうしても出席できない場合は、事前に事務局に申し出てください。
なお、募集する奨学金は給付奨学金と貸与奨学金の2種類があります。給付奨学金は、世帯の所得に基づく区分に応じて、学校の設置者(国公立・私立)及び通学形態(自宅通学・自宅外通学)などにより定まる月額が毎月振り込まれます。また、今年度から新たに多子世帯支援が始まります。きょうだいが3人以上いる方は対象となる可能性がありますので、一度事務局へ相談に来てください。
貸与奨学金は、学生本人が借りる制度です。卒業後は必ず返還をしなくてはなりません。必ず保護者の方と相談してから、申し込みをしてください。

給付奨学生 在籍報告(2~4年生)
給付金奨学生は、「在籍報告」により在籍状況や生計維持者について、インターネット(スカラネットパーソナル)を通じて届け出る必要があります。休学中等により支給が止まっている方も対象です。未提出のまま提出(入力)期間が過ぎると、給付奨学金の支給が止まります。下記の期間内に必ず提出してください。
提出期間:4月15日(月)~24日(水)25:00まで

石館とみ奨学金

「石館とみ奨学金」は、人物・学業ともに優れ、かつ将来、社会奉仕の精神に基づく社会貢献を期待できる学生に対し奨学金を授与することにより、優秀なる人材の育成と教育効果の向上に資することを目的とし、本校での学資として給付される奨学金です。
6月24日(月)に開催予定の説明会で、制度概要と応募方法について説明しますので、奨学金を希望する学生は必ず参加してください。なお、この説明会については別途掲示板にてお知らせします。
申し込み締め切りや選考会は下記日程で行います。

  申込締切日   7月 9日(火)
  一次選考審査会 7月10日(水)
二次選考審査会 7月16日(火)

説明会と二次選考審査会には学生本人が出席しなければなりません。
採用は2名を上限とし、2名採用の場合は1名につき17万5千円を、1名採用の場合は35万円が支給されます。

就職支援について

就職支援体制について
事務局では全学年を対象に、外部講師を招いてのセミナーやガイダンスを積極的に開催しています。事務局による個別相談は随時受け付け、学生が希望の職に就けるよう、支援を行っています。昨今はオンラインによる会社説明会や面接が増えるなど、就活方法は多様化しています。就職全般の悩みから、エントリーシートの書き方・面接の練習といった具体的なことまで、気軽に相談してください。
企業説明会の案内や求人票はキャリアサポートセンター前の掲示板に随時貼りだしますので、定期的に確認をお願いします。

△北海道警察と第一管区海上保安部による「就職ガイダンス」(2023年10月19日実施)

留学奨学金海外インターンシップ
留学奨学金による海外インターンシップ(サンクトペテルブルク・モスクワ)は、現時点で今年度実施する予定はありません。今後動きがあればあらためてお知らせします。

ТРКИ講座
ТРКИ(テルキ)は語彙・文法、読解、作文、会話、リスニングの5つのパートからなる外国人ためのロシア語能力検定試験です。
試験は入門、基礎、1級~4級(数字が大きい方が難度が上)のレベル別となっており、在学中にロシア語科2年生は1級を、ロシア地域学科3年生は2級の合格を目標としています。
当講座では、学内模試を行うほか、各パートに合格するために必要な実践的な知識を学習します。開講日程は4月22日(月)~7月22日(月)の間の7回を予定しています。詳細は、掲示板にてお知らせします。

特別授業について
今年も特別授業を実施します。一般常識として必要な、時事問題や社会制度についての講義を予定しています。全学生の出席が必須です。

お知らせ

函館校開校30周年・函館日ロ親善協会設立35周年記念コンサートを開催します

函館校はこの4月、開校30周年を迎えました。これを記念し、これまでのご支援に感謝の意を表するため、市民のみなさまを無料招待する下記クラシック・コンサートを開催します。
函館市在住のピアニスト・高実希子さんとスウェーデンのイェーテボリオペラ管弦楽団 第2ヴァイオリン首席奏者・田代裕貴さんによるプログラムです。
5年前にも同様に、このお二人によるコンサートを函館市芸術ホールにて開催した際は、多くのお客様にご来場いただき、好評を得ました。今回会場は変わりますが、また素敵な演奏が期待されます。ベートーヴェンのヴァイオリンソナタは、ロシアの文豪トルストイがその曲から着想を得て、小説『クロイツェル・ソナタ』を書き上げたという逸話があります。この機会にぜひ、お越しください。

日時:2024年6月28日(金) 開場18:00 開演18:30
会場:函館市公民館(函館市青柳町12-17)
出演:ピアノ 高実希子
   ヴァイオリン 田代裕貴
   合唱 コール八幡坂
曲目:チャイコフスキー:
♪懐かしい土地の思い出 作品42

ベートーヴェン:
♪ヴァイオリンソナタ第9番『クロイツェル』
イ長調 作品47

入場:無料(ただし未就学児童入場不可)
申込:ロシアムンプリ 大学事務局までこちらのフォームまたは電話(0138-26-6523)にてお申し込みください。

2024年度ロシア語市民講座受講生募集

本校のロシア語市民講座は、受講生の学習期間やレベルにより入門、初級、中級、上級とコースを分けて1年を通して学習します。まったく初めてロシア語を学ぶ方のための入門コースの募集は、1年のうちで5月の開講時のみとなっておりますので、興味のある方は是非この機会にお問い合わせください。初回は、5月13日(月)、毎週月曜日開講(祝日の場合は翌火曜日)です。
申込締切4月30日(火)までです。
申込詳細はこちらからご確認ください。

2024年度公開文化講座 はこだてベリョースカクラブ受講生募集

本校のロシア人教授陣を中心に、交替で毎回違った角度から日本語でロシアについての話題を提供し、理解を深めていただく公開文化講座です。
今年度は、下記日程とテーマで実施予定です。年7回開催し、各回15:00~16:00の60分です。
申込の締め切りは5月2日(木)までです。詳細についてはこちらをご覧ください。
本校学生は無料で参加できます。

第1回 5月20日(月)  「ロシアのチンピラ文化」デルカーチ F.
第2回 6月10日(月)  「ロシアのバレエについて」イリイナ T.
第3回 7月 8日(月)  「E.レべデフ(1879-1937年):東洋学院卒・帝政時代最後の函館領事」  倉田 有佳
第4回 9月30日(月)  「ロシアの湯沸かし器『サモワール』について」 鳥飼 やよい
第5回 10月21日(月) 「ピオネール キャンプについて」イリイン R.
第6回 11月18日(月) 「マッド・サイエンティスト ~人と発見、ユーリー・クノロゾフ~」 スレイメノヴァ A.
第7回 12月16日(月) 「ロシア文化と日本文化の共通点」イリイン S.

△ベリョースカクラブ2023年度の様子

函館日ロ親善協会からのお知らせ
1~3月の主な活動実績

当協会は今年設立35周年を迎えます。現在、交流事業等はできていない状況ですが、6月28日(金)の記念コンサートにどうぞお越しください。

≪係りより≫

新年度が始まりました。函館校を旅立った卒業生も不安と期待を胸にそれぞれ新しい生活を歩み始めているのではないでしょうか。函館校もこの4月、大きな一歩を踏み出しました。開校30周年を迎えることができました。新入生も迎え、新たな顔ぶれで心機一転、在校生とともに一致団結して、この節目を皆で盛り上げていきましょう。(福尾)

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ヤンマにあこがれて //www.barcelonaarab.com/report/%e3%83%a4%e3%83%b3%e3%83%9e%e3%81%ab%e3%81%82%e3%81%93%e3%81%8c%e3%82%8c%e3%81%a6/ Wed, 10 Jan 2024 01:00:00 +0000 //www.barcelonaarab.com/?post_type=report&p=3956 学校法人 函館国際学園(オンライン casino )理事長 渡辺 善行

函館校を経営する学校法人函館国際学園の理事長を務めてはや4年となりました。この間、個性豊かな学生の皆さんと有能で勤勉な教職員の皆さんのお陰で何とか工夫を凝らしながら、よせ来る荒波を漕ぎ渡って来ておりますことをまずご報告します。このミリオンを通じて当校をサポートして頂いている読者の皆様に感謝します。
毎年のように思い起こしてしまう妙なことについて記してみたいと思います。私の上の娘がある時、私の父のことを「極楽トンボだね、おじいちゃんは」と評したことがあり、その父のこだわりの少ない、人を愛してやまない性格であることが思い起こされ、それに続いて幼いころの私のすべてを魅惑してしまったヤンマの飛翔に思いが続いていくのです。
ヤンマは大型のトンボと言うべきか、しかしその飛翔力は大小の鳥や昆虫類のすべてを含めて比類するものがない。その飛翔の速さ、自由自在な展開、そして風の中でもそこと決めたらその場で必要な長さだけ空中にとどまっていられるホバリング能力、そして何時間でもノンストップで自分が決めたテリトリーの中を餌にする羽虫を求めて周回飛行ができる耐久性能。さらに、その容姿といえば透明エメラルド色の頭と胸、水色と銀色で塗分けた腰、チョコレート色の細くて長い尻尾、わずかに茶色シェードのかかった透明でカサッと乾いてよく使い込まれた4枚の羽根の美しさ。私のトンボ釣りとはこのヤンマの採集のことです。

2度目の引っ越しと転校で広い蓮の田んぼに面した家に住みついた小6の私は緑一色の蓮の大葉が密集して面々と遠く続いている上を飛翔するヤンマとそれを捕まえようと捕虫網を左右に激しく振っている同世代の男の子たちにその夏は心を吸われてしまいました。ヤンマは羽虫が集まって蚊柱を立てて宴会をしているのを見つけるとその中に猛然と突入して捕食するのです。われわれトンボ釣り男子たちはヤンマが悠々と周回飛行をしているのを見つけるや否や、針金で作った輪っかに木綿紐で編んである粗目の網を張ったのを竹竿の先に付けただけの捕虫網を競って左右に振り始めます。すると、このハンターたちの振る竿の先に張ってある網のせいでそれがあたかも羽虫の蚊柱宴会に見えるせいか、ヤンマはかなりの距離から網の左右の動きに合わせて飛翔経路を左右に修正しながらもの凄い速さで猛然と突撃して来ます。それに合わせてトンボ釣りハンターは捕まえたい一心の欲望と期待にくじけそうな予感で心臓をバクバクさせながらヤンマの速さに耐えようと目をむき、口をゆがめて、こんな~(この野郎)と罵声をあげてヤンマを網の中に突入させるのです。ハンターの裸足は既に深い蓮の田んぼの水の中です。カサカサと乾いて強そうな羽が網を嫌がる音を聞きながら、指でヤンマのエメラルド色の胸の左右をそっと挟むとヤンマは無念そうに口から牙を出し、体中の小型エンジンを全開にして震えながらヤンマ語でこんな~(何しやがる)と人間には聞こえない声で怒鳴りつけます。このような成功は毎日2~3匹はあるわけで、泥だらけのハンターたちの口にはヤンマの左右4枚の羽根を2枚にたたんで唇にくわえたのが1~2匹飛翔筋肉の小型エンジン全開状態で唇に挟まれてブルブルと微動を繰り返しているのです。
しかし、本当を言えば、ヤンマの突進に耐えて成功することより失敗の方が多いわけで、私が魅惑されたのはこの方です。
ヤンマは振られる網の寸前でたくらみに気づいて目にも鮮やかな急旋回をしたあと、何事もなかったように周回飛行に帰るものの中に稀に網が羽根をかすめてしまったのか九死に一生を得たものは予想もつかない飛翔にでます。それはすぐさま飛翔方向を青空に展開したと思うや気持ちの良い高速でらせんを描きながら上へ上へと昇っていきます。その上昇は優雅であり青空の奥から誰かがしている手招きに合わせてリズミカルに続いてゆくようで、眺めていると首が痛くなり、自分の体が揺れ始めて、やがて見失われてしまいます。
私の父が齢を重ねて8月のある日に逝ってしまう前に車椅子に乗せて病院の内外を散歩に連れて歩いていたある日、明かり窓を天井に大きくとった廊下で父が天井窓から入る日の光に顔を向けてしばらく楽しんでいたと思うと、よろよろっと右手を差し上げて何か心地よさそうな声で誰かとしゃべっているようでした。その右手はふらりふらりと旋回しているようで、ああ、網をのがれたトンボになっているのかと。40歳を大きく超えた時の父母の長男として生まれた私をワシの坊やじゃ、と人前で頭をなぜながら可愛がってくれた極楽トンボさんにつながるたわいない話で恐縮でした。
「トンボ釣り今日はどこまで行ったやら」千代女

学生からの寄稿

キルギス留学について
ロシア語科2年 金城 柊人

2023年8月28日朝の8時、自分他3人は留学先のキルギスへ向かうため、出発地である成田空港に集合した。ターミナルの窓から見慣れない航空会社の旅客機が並ぶ光景は、それまで海外渡航経験が皆無だった自分にとって新鮮だった。機内へ乗り込んだ時の高揚感とは裏腹に、経由地イスタンブールへ飛び、トランジットを経て首都ビシュケク・マナス空港に到着した頃には出発から17時間が経ち、かなりくたびれた。空港では、予約したタクシーの運転手を探すため早速ロシア語の出番がやってきたが、相手の会話のスピードについて行くのが予想以上に難しかった。ホテルに無事着いた頃には現地時間の早朝になっていて、ようやく仮眠を取った。以降、授業が始まる日までの数日は市内を散策した。
キルギスに着いて間もない8月31日はキルギス独立記念日で、ビシュケク中心部のアラトー広場には露店が並び、催し物を観ようと市民で埋め尽くされ、特設ステージからはキルギス語の歌が凄まじい爆音で流れていた。耳を悪くしそうだったが、民族衣装と思しき服を着た男女の歌や楽器の演奏など、異文化を見て触れることができて楽しかった。
留学先のキルギス国際大学では、タケン学部長とアジャール先生にそれぞれ会話と文法を教わった。内容はおおむね基礎的ではあったが、忘れがちな部分を再度叩き込む良い機会になった。日本語を学ぶ学生たちとの交流もあり、ロシア語でのやりとりはもちろん現地での食事や遊びも共に楽しんだ。この学生たちとの会話が最も実践的なコミュニケーションだったと思っている。少なくとも大学生はロシア語とキルギス語を話せるようで、時折混ざるキルギス語の会話はさっぱり分からなかった。
毎日昼前に授業が終わるので、食堂やレストランなどで現地の食事を味わった。食堂では中央アジアやロシア料理が安価で食べられた。特にピラフの一種である中央アジア料理のプロフはパラパラのチャーハンのようで、帰国後は気軽に食べられないことを惜しむほどに好物となった。夕食は現地で使われるデリバリーアプリ(Glovo)で各々頼み、自分は地元食堂の肉料理を日本円で1000円しないくらいだろうか、これをよく注文したほか、市内各地のレストランに皆で足を運ぶこともあった。
首都ビシュケクは街中で見られるキリル文字もあってかロシアの街並みのようで、碁盤目状の通りが南北に長く伸びていた。歩道はタイル張りがほとんどで、表面には独特な模様が彫られており中央アジアらしさも感じられた。レンタルの電動キックボードが歩道脇に多く停められていて、日本よりもずっと普及しているようだった。また街中で見られる車は半分が日本の中古車で、外国車と合わせて左右のハンドルが混在しているのには驚いた。
夜も賑やかな街だったが、人は優しく治安に問題を感じる場面はほとんどなかった。ただ、車の排気ガスのせいか空気の質が悪く、入国後2週間ほどで風邪を引いてしまった。ホテルでもお湯や水が出ない、停電といったトラブルもあり、復旧までは大人しく待機したこともあった。
国内最大の市場であるオシュ・バザールはいつも人でごった返していて、食料や日用品などが非常に安価な値段で売られていた。一方、デパート(ツム百貨店)では観光客向けのお土産のほか、輸入製品も高値で並んでいた。お店でのロシア語のやり取りは日を経るごとに少しずつ向上していったと思う。
全ての授業を終えると、お世話になった先生方と学生たちにお礼と別れの挨拶を告げ、最終日にマナス空港からイスタンブールに戻った。そこから成田行きは悪天候で遅れが生じたが、無事帰国できた。1ヶ月の短さを惜しみつつも、様々な発見と学びがあり自分自身の成長を実感できる留学だった。

△中央タケン先生とクラスメイトとイシク=クル湖にて

2023アカデミックリンク参加の感想
ロシア地域学科4年 弓田 眞悟

私は毎年アカデミックリンク(函館市内の学生による研究発表会)に参加していたが、もう四年生であるため、最後となる。これまでをふりかえりながら今回のアカデミックについての感想を述べる。
一年次のうちから自分の好きな生き物のことについてやってきた。一年生の時はロシアにおいて生物の名前がどのように決まってくるのか、について発表した。この際に、ロシアは島国の日本とは異なり、また大きな河川があることから、川の生き物がなじみ深いということを学んだ。
二年次のテーマ選びは当初、カジノ 一覧 は北方四島に通訳補助としていくことができるということを知り、北方四島の漁業についてまとめようと思ったが、政治的問題が絡むため、断念し、一学年後輩の学生と共同作業を行った。その際、函館が昔、ロシアとともに北洋漁業で協力をしていたことを知り、またロシアの鮭鱒の食べ方についても学び、日本とは異なり、パンの上にイクラを添えて食べるといった食文化の違いもまとめることができた。そのおかげで審査員特別賞を授与することができた。
三年次はロシアとの関わりということは特に意識せず、自分の好きなバイカルアザラシについてまとめることにした。バイカルアザラシを知ったのは前の大学で水産について学んでいるときであった。当時はロシアについて全く知らず、どれくらい知らなかったかというと、日本以外の国の人が日本人のことをいまだに着物を着ている、侍がいると信じているのと同じくらい知らなかったが、今ではロシア人は普通にスーツをきて、近代的な生活をしているということを知ることができたのだなぁ、と感心した。バイカルアザラシについてはかなり詳細にまとめることができ、ロシアだけではなく、日本の情報も駆使し、調べ上げることができた。
このような経験を経て参加した四回目、今年で最後となるアカデミックリンクだ。去年まではコロナ禍の影響もあり、オンラインでの開催であったが、今年は私にとって初の会場を利用した、対面の参加であった。最後のテーマは私の卒論のテーマでもあるチョウザメに関するものであった。対面とのこともあり、説明はかなり大変であったもののうまく説明できたと思う。二年生のチームメイトの協力もあり、ポスターもうまく作成することができた。
残念ながら賞をもらうことはできなかったが、いままでできなかった他大学の生徒との交流をすることができ、また研究を見ることができたため、参加してよかったと感じた。

ステージ発表

2023アカデミックリンクに参加して
ロシア地域学科1年 早川 穂乃花

2023年11月3日(金・祝)にアカデミックリンクというイベントがありました。函館市内の8つの高等教育機関が集まって、それぞれで調べてきたオリジナリティ溢れる研究成果を発表するという内容のものです。私も今回、発表側として参加しました。
グループ内での意見の共有がうまくいかなかったり、ポスター制作に苦戦したりと、準備は思っていた以上に大変でしたが、当日までに形にして発表まで持っていけたことでさらにチームメンバーとの絆を深められて、良い経験になったと感じています。個人的に、アカデミックリンクに向けてつくったゆるキャラの「ミーシャ」は、自分の才能を存分に発揮できた努力の賜物だと思います。最初はこのイベントだけのために生み出したキャラクターでしたが、私自身彼をかなり気に入っているため、これからも様々な場面でミーシャを描いてゆくゆくはムンプリ 大函館校の公式キャラクターになったらいいなと考えています。これが今の私の目標です。
当日の会場は広く、他大学生や高専生、青森から来た参加者など様々な人がいて人見知りな私はとても緊張しました。普段、学校外での人との関わりが少ないため、久しぶりの外部との接触でした。また、学んでいることがどこの教育機関も異なっているので、新たに知ることも多く、新鮮な気持ちでアカデミックリンクを楽しむことができました。他大学ならではの特徴のある研究内容はこういう機会がないと基本的に触れることができないので、こういったイベントは地域活性化や大学生同士のコミュニティを広げるのに最適な場だと思いました。各ブースは函館スイーツの魅力を発信するアプリ紹介や、イカ墨を利用した髪の染色料の研究、音に反応するぬいぐるみ公開など、各高等教育機関の個性が出ていて、どれも興味深くて面白かったです。
イベント自体も楽しかったのですが、最後の片付けが全体で一丸となって協力できたので私の中ではそれがアカデミックリンクでの1番良かった思い出です。広い武道場を元に戻す作業は大変でしたが、全員で力を合わせてスムーズに進めることができました。
最後に、このアカデミックリンクを通じて貴重な経験と新しい知識を身につけ、自分の成長を感じることができました。来年も機会があれば、また参加したいです。

全道ロシア語弁論大会に出場して
ロシア語科2年 福留 聖司

この度、札幌市で実施された全道ロシア語弁論大会Aクラスに出場し、1位となったロシア語科2年の福留です。弁論大会については、かつての学報より、函館校の諸先輩方の活躍を知っていたため以前より興味があり、自身も卒業年次であることから、今回参加してみることとしました。
テーマについては、自身がかつて商船高専・商船大学に学び、長らく船に関わってきたことから、まず船に関する題材を考えました。そして、普段散歩する函館港・西ふ頭に復元された幕末の帆船・箱館丸があることから、箱館丸を始めとした洋式帆船と函館の関わりについて話すことを思いつきました。
スピーチの原稿を作成するにあたり、まず函館市中央図書館にて文献調査を行うこととしました。調査により、幕末における箱館奉行所の箱館丸、そして僚船・亀田丸の建造、亀田丸の露領・ニコラエフスクへの航海、明治維新後の函館における盛んな洋式帆船の建造等、様々なことが分かり、それらの結果を基に原稿を日本語でまず作成し、その後ロシア語に翻訳、さらにイリイン・ロマン・セルゲーヴィチ准教授にロシア語の校正をしていただきました。
さらに、イリイナ・ソフィア先生に、発音・イントネーションの指導をしていただきました。先生には、スピーチの手本の録音もいただき、本番前に何度も繰り返し聞くとともに、それに基づき自身のスピーチも練習しました。
今回私が出場したAクラスは、ロシア語学習歴2~3年以上の者を対象としており、スピーチの他に審査員からのロシア語による質疑応答もあるため、聞かれるであろう質問事項を想定し、それに対する回答も準備しておきました。
さて、いよいよ弁論大会当日です。札幌市の北海学園大学豊平キャンパスが会場でした。会場では他の出場者が慣れた感じでリハーサルをしているのを見て、雰囲気に吞まれそうになりましたが、取り合えず、落ち着けと自分に言い聞かせました。
大会が始まり、学習歴を問わないCクラス、ロシア語学習歴1年程度ないしは初級相当の者を対象としたBクラス、そしてAクラスの順にスピーチが進んでいきますが、スケジュールを見ると、自分がAクラスの一番最後であり、緊張感が増しました。本番前は「もし途中でセリフが飛んだらどうしようか」などと不安にもなりましたが、自分の番が来たときにはもう余計なことは考えず、普段の練習通りにやることを心がけました。
スピーチが全て終わり、休憩時間をはさんでいよいよ結果発表の時間となりました。自分が1位になることはないだろうと思っていましたが、Aクラスの1位として自分の名前が呼ばれたときは正直に言って驚きました。しかし、これも諸先生方の指導のおかげだと感謝しております。
私はまもなく卒業であり、このような大会に出場することはもうないと思いますが、今回の経験を今後のロシア語学習の励みとしていきたいと思います。

全道ロシア語弁論大会を終えて
ロシア地域学科1年 渡邉 晟矢

今年、日本での熊の出没による被害は災害レベルだったと言えるだろう。函館でも被害が頻発しており、私の地元、東北でも同様だった。そこから熊に関心を持ち、ロシア語を通じて、自分の考えを表現したいと考えた私は、本大会に熊をテーマにして出場することに決めた。
事前にテーマを決めていた為、出場を決断してすぐ和文原稿の作成に着手した。しかし、文章をまとめるのが難しい。和文だけならまだ簡単だったかもしれないが、文章は後にロシア語に訳し、審査員のロシア人にも意味が伝わるよう工夫する必要がある。この難関は、ロシア人の先生方と渡辺理事長にたいへん力を貸して頂いた。先生方からは、ロシア人の熊に対するイメージや、関りの歴史を。理事長からは、文章上での国際色豊かな表現の仕方を教授して頂いた。
そうして2週間以上かけて和文が完成した後は、露文への翻訳、そして発表に向けての練習が必要だった。これは、担当教官のデルカーチ・フョードル先生に、発表までの約1ヵ月間、ほぼ毎日、放課後付きっきりで指導して頂いた。特に苦労したのが、原稿の暗記と発音であり、デルカーチ先生にはサンプルとなる音声データを作成して頂いたほか、舌の動きから、単語の1文字1文字に至るまで、徹底的に指導を受けた。そして私は、なんとかそれを自分の物にすべく、昼休み、帰り道、自宅の浴室、大会前日のホテルでも練習に励んだ。
札幌で行われた大会には、多くの出場者が来場し、私が参加したBクラス(ロシア語学習歴1年程度が対象の部)には、同級生含めて9人が出場した。年齢層は様々で、高校生から大学生、上は高齢の方までが、趣味、食べ物、職業、愛などの多岐にわたるテーマで競い合った。壇上での私は、始めこそは緊張していたものの、今までの練習量に自信を持って発表することができたためか、Bクラス優勝というこれ以上ない結果を残すことができた。また、本校の先輩方、同級生と表彰台に立てたことも嬉しかった。大会後は、他校のロシア語学習者、来場者と審査員のロシア人の方々と交流することができ、特にロシア人の方々とは、ロシア語を使って会話ができたことが何よりの幸せであり、勉強にもなった。
このように最高の結果を残せたのは、4月からロシア語学習をスタートさせたばかりの私の挑戦を後押ししてくれた先生方、そして、いつも学習において刺激を与えてくれる同級生とサポートしてくれる周りの方々がいたからだ。この結果だけに満足せず、貪欲に勉強することが恩返しになると信じて、これからも学習を続けていこうと決意している。

いつかお会いできますか?
ロシア地域学科1年 一ノ渡 夏菜

トテトテと黒い冬靴の硬い厚底で夏とは違う印象を響かせながら道に沿う。いつもいる人がそこにはいなくて、他は口をつぐんで斜め下を向いていた。その響きは決して軽くはなくて滑ることを恐れ、濡れて色が変わっている地面を避けながら、その音を自ら気にしては遠慮気味に進んだ。秋の紅葉も過ぎてしまったが、その顔だけが地面に残っていた。これが薄氷となれば、また綺麗なのでしょう。一歩出た時外の冷たさを肺で感じると不思議にも気分が上がり、「もう積もっていてくれないか」とだけ口にしてしまった。
では本題へ。АБВГ-dayとはいったい何か?まだ最初の年でありますし経験したことが無くて分からないというのは当たり前のことですが、オープンキャンパスでの説明を思い出しても【その年のロシア語の成果を競い合う】それは自分には全く想像が出来ませんでした。そんな時「АБВГ-dayにはどんな内容の詩がいいですか」と授業中、先生に問われた時「少し悲しい話でお願いします」そう私はお伝えしました。そして手渡されたのがСергей Александрович Есенинの『Пороша』でした。私は人と人との悲しさを想像していたので、「冬」の自然を悲しいという印象でとらえる、これは一つの発見になりました。「まさにこの時期だよ」と先生がおっしゃいました。そして何人かの先生に読み合わせをしていただき抑揚、繋げて読むべきところ、声量、そして詩を暗記すること。「一字一句覚えられるだろうか…」悪い想像の方が多くなってしまい次第に行き詰っていきました。しかしある時、声をかけてくださった先生が一緒に動画を視聴してくれ、単語の意味の説明と「この時のイメージはこの声量で」や「動きを付けたらどう?」と私の練習も交えながら実演してくださったのです。帰宅途中には詩が書かれた紙を片手に全体の動きを頭の中に置き、帰宅してからはイメージした服装で窓を開け放って何度も練習しました。そんな中でも悩んだときは、母の助言であるその作者の人柄、その時置かれていた状況や心の動き感情を想像したらいいと…。白銀の太陽が微笑んだように雲が晴れ、あの発表に至りました。温かい大きな拍手、祝福を伝えてくれた心優しい方々。制限一杯まで丁寧な御指導や、音楽の提案をしてくださった先生、当日まで色んな形で支えてくれた方々、御礼申し上げます。大変ありがとうございました。
「セルゲイ・エセーニンは生きているよ」あなたの言葉を忘れません。

短信

АБВГ-Day

12月6日(水)ロシア語学習促進と発表の場としての言語まつりАБВГ‐Day(アー・ベー・ヴェー・ゲー・デー)が開催されました。
日ごろ学習しているロシア語で一人3分から5分ほどの発表をする個人発表の部から始まります。この発表順はくじ引きで決まり、詩の暗唱や自身の得意なテーマについてロシア語による5分程度の発表を行いました。
次は団体の部です。学年の垣根を越えた混合3チームでロシアに関係する早押しクイズなどを行いました。先輩、後輩関係なく助け合い、大いに盛り上がりました。
終了後は表彰式となりますが、4年ぶりにお茶会とともに実施しました。日頃の学習成果を称えあい、皆で発表の感想などを交え、楽しい会となりました。

△団体の部の様子

 結果は以下のとおりです。
<個人の部>
第1位 ロシア地域学科1年 一ノ渡 夏菜
 暗唱「新雪」 «Пороша» С.Есенин

第2位 ロシア地域学科1年 岩岡 正悟
暗唱「ソーニャ」 «Соня»

第3位 ロシア地域学科1年 渡邉 晟矢
  発表「熊と人間」 «Про медведей и людей»

アーティスト賞 
ロシア地域学科1年 一ノ渡 夏菜
  ロシア地域学科1年 岩岡 正悟

<団体戦の部>
Слива組(弓田眞悟、中村百李、佐藤宏夢、依田純佳、渡邉晟矢)

全道ロシア語弁論大会・創価大学ロシア語スピーチコンテスト出場結果

12月2日(土)、『第55回全道ロシア語弁論大会』(日本ユーラシア協会北海道連合会主催)に函館校から4名の学生が参加し、ロシア語学習歴2~3年以上が対象のAクラス、およびロシア語学習歴1年程度のBクラスのそれぞれ1位・2位を独占する好成績を収めました。函館校からは毎年1~2名が出場し、これまでも1位を獲得することが多かったのですが、コロナが収束し、出場者も増えた対面開催の今回において4名も出場したうえで上位を独占できたことは大変喜ばしいことです。全道大会という名称ではありますが、青森や秋田、遠くは岡山からも参加者がありました。結果は以下の通りです。

【Aクラス】 5分間のスピーチと質疑
1位 北海道連合会賞 
ロシア語科2年 福留聖司
    「箱館丸が物語る帆船の日本史」
2位 NHK札幌放送局賞 
ロシア地域学科4年 弓田眞悟
    「世界一下手な画家『アンリ・ルソー』」

【Bクラス】 3分間のスピーチ
1位 北海道新聞社賞 
ロシア地域学科1年 渡邉晟矢 「熊と人間」
2位 道連ロシア語委員会賞 
ロシア語科1年 本間大祐「道東林業の1日」

さらに、12月17日(日)、東京の創価大学で開催された『第31回ロシア語スピーチコンテスト』に出場した、ロシア地域学科1年 岩岡正悟さんがロシア語学習歴2年未満を対象としたエレメンタリー部門で第1位を獲得しました。この部門は同じ課題文を全員が暗唱により競うもので、岩岡さんはАБВГ‐Dayでも披露した課題文「ソーニャ」 «Соня»を対面で披露し、暗記はもちろん、発音や相手の心に響く発表か、などが総合的に評価された結果と言えるでしょう。

今年は例年以上に外部のコンテストに挑む学生が多く、特に1年生の積極的な姿に学校全体がよい刺激を受けています。

オトナのマトリョーシカ絵付け体験教室

12月2日(土)、今年で3回目となる中高生以上の大人が対象の教室が開催されました。はじめに講師であるデルカーチ・フョードル副校長が、マトリョーシカの歴史や伝統的な民族衣装の構成について説明しました。続いて、講師が鉛筆で下絵を描いた白木のマトリョーシカに好きな色を塗っていきます。絵の具の配合や筆運び、塗る順番などに気を配りながらみなさん黙々と作業していきますが、絵心のある方ばかりのようで、とてもきれいに仕上がりました。
3時間かけて、頭に被るプラトーク(ショール)や袖にロシアらしい模様を付けたり、顔の表情によってそれぞれ個性豊かなマトリョーシカが完成しました。時間の都合で通常は一番外側のマトリョーシカ(今回は3ピースを使用)だけ塗りますが、中のマトリョーシカをサンタクロースと雪だるまに仕上げた参加者もいて、ユニークですね。
最後にツヤ出しのスプレーをかけて、美しく仕上がったマトちゃんたちを手に、笑顔で記念撮影をしました。

就職

1~3年生向けの就職支援が年明けから本格的にスタートします。学校では外部講師を招いた説明会の開催や、事務局による個別相談、履歴書作成や面接の練習などのサポートをしています。まだ先のことと考えず、活動を始める前に慌てないため、また就職後のミスマッチを防ぐためにも一つひとつ着実にステップを踏んで、自分の将来を明確に捉えるよう活用してください。

ジョブカフェ「企業と学生の交流会」開催の案内

学生が就職活動前から“働く”イメージを持ち、社会人の一員としての準備期間を送ることを目的とした交流会を開催します。2企業に参加していただきます。
ウロコマシナリー社は合板機械を設計・製作する会社で、ロシアとも取引があり、現在函館校の卒業生も勤務しています。
近年学生に人気のホテル業界からは、市内の老舗・函館国際ホテル担当者のお話を聞くことができます。
1年生が対象ですが、他学年でも参加可能です。この機会を積極的に活用してください。

日時:1月15日(月) 14:40~16:10
場所:3F 講堂
講師:株式会社 ウロコマシナリー 総務・経理部 松本光平 氏
   株式会社函館国際ホテル   総務購買課長 吉田政義 氏
 対象:1年生は全員参加、他学年は任意です。
 主催:ジョブカフェ北海道

学務課お知らせ

卒業試験日程
1.ロシア地域学科4年生は、下記の日程で国家試験を行います。
国家試験    3月 7日(木)
卒業論文審査会 3月 8日(金)
       (場所:3F 講堂)
2.ロシア語科2年生は、下記の期間内で卒業試験を行います。
3月4日(月)~3月8日(金)


後期試験日程
1.ザチョット  2月26日(月)~3月 1日(金)
2.エグザメン  3月 4日(月)~3月 8日(金)
3.再試期間   3月11日(月)~3月15日(金)
 卒業年次以外の学生にのみ、この期間に再試験を行うことがあります。

出席率不足の学生は
本校は出席率80%以上が期末試験の受験資格となっています。出席率が低かった学生は受験資格を得るため担当教員の指導を受けてください。

JASSO奨学金 継続願提出の手続き
奨学金継続願は学業を続けていくために奨学金が来年度も継続して必要か否かを奨学生自身が判断し、提出(入力)するものです。貸与奨学金・給付奨学金どちらの場合も継続する場合は必要となります。
貸与奨学金を利用している学生は、卒業後に返還する義務があることを十分自覚した上で、スカラPSから継続願を提出してください。
給付奨学金を利用している学生で停止中の場合や他の国費を受給中で給付月額が0円になっている場合でも提出は必要です。
給付奨学金・貸与奨学金、どちらも利用している学生はそれぞれで継続願を提出する必要があるので注意してください。
継続願の提出期間は下記のとおりです。

提出期間:1月10日(水)~1月26日(金)
提出(入力)先:スカラネット・パーソナル  https://scholar-ps.sas.jasso.go.jp/mypage/

※入力が確認できない場合、4月からの奨学金の振り込みが止まります。入力し忘れには十分注意してください。

学年末休業
3月18日(月)から4月4日(木)までの期間は、学年末休業となります。事務局は通常営業しています。

令和6年度入学式と教科書販売について
令和6年度入学式は、4月5日(金)午前10時から行います。在校生は、新入生をあたたかい気持ちで迎えるため出席をお願いします。
なお、教科書販売は、入学式終了後の午前11時半頃を予定しております。在校生は事前に掲示される教科書の販売金額を確認の上、お釣りの無いよう現金を持参してください。
前期授業は翌週、4月8日(月)から始まります。

パスポートの取得について
今年、留学実習が予定されるロシア地域学科2年およびロシア語科1年の学生で現在パスポートを持っていない、あるいは期限が切れそうという学生は、3~4月の春休み中に必ずパスポート取得手続きを行ってください。現時点では留学実習もインターンシップについても詳細未定ですが、新年度になったら、すぐに留学準備を始めます。その時に機会を失うことの無いよう、いつでも行ける準備はしておきましょう。
なお、ロシアへの渡航の際、パスポートの有効期限は、申請するビザの出国期限より6ヶ月以上必要です。渡航前にしっかりとチェックし、不明な場合は事務局に個別に確認してください。

お知らせ

2024オリジナルカレンダー販売中

今回で8年目となる、毎年大好評のオリジナルカレンダー、2024年版の販売しています。
2023年8~9月に留学実習を行った旧ソ連構成国である中央アジアの国・キルギスで学生が撮影した写真のほか、現在モスクワやサンクトぺテルブルクに駐在する卒業生が撮影した“今のロシア”の写真を使用しています。雄大な自然や美しい建物の様子をお楽しみいただけるほか、月や曜日、祝日はロシア語でも表記していますのでロシア語学習にもお役立てください。
カレンダーは本校事務局で1部500円にて販売中です。収益は学生食堂を利用する学生に対して昼食代の一部を助成することに活用させていただきます。
郵送ご希望の場合は1部610円(送料込み)で販売しています。その場合、郵便切手でのお支払いとなりますので、住所・氏名・電話番号を明記の上、610円分の切手を事務局宛てにお送りください。切手はなるべく10円切手1枚と100円切手×6枚でお願いします。また、複数部ご希望の場合は送料が変わりますので、その旨お問合せください。
詳細はホームページ こちらをご覧ください。

(昨年の実績)      
販売                 131冊
学生の昼食代助成に活用した収益  42,051円

*みなさまのご理解・ご協力に感謝申し上げます。

オンラインオープンキャンパスのお知らせ

1月20日(土)10:00~11:30に今年度最終のオープンキャンパスを行います。一般後期入試出願に間に合いますので、今年度の出願を検討中の方はぜひご参加ください。今回はZoomを利用した、オンラインのみとなります(対面では実施しませんのでご注意ください)。職員によるガイダンス(本校概要・入試・奨学金について)のほか、学生による学生生活紹介や1年生のロシア語文法(デルカーチ・フョードル副校長)の模擬授業をご覧いただくなど、本校をより理解していただくためのプログラムを予定しています。
「オープンキャンパスには行きたいけど、遠方でなかなか参加できない」などの理由で参加を諦めていた方も、自宅でスマートフォンやパソコンから簡単に参加できます。
お申込みは、こちらのお申込みフォームから、必要事項をご記入していただければ、担当者より追って詳細についてご連絡いたします。
本校への進学を考えている方、あるいは保護者の方もこの機会にぜひご参加ください。

模擬授業の様子

第26回はこだてロシアまつり

2月10日(土)に開催します。今年は4年ぶりに、コロナ禍前のフル開催(飲食・プログラムに制限なし)を目指してただいま準備中です。ポスターとスタッフTシャツのデザインは学生・教職員による公募、投票の結果、ロシア地域学科1年 早川穂乃花さんのデザインに決定しました。Tシャツは当日学生教職員が着用するほか、販売もします。
今年のまつりテーマは「ГДЕ БЛИНЫ, ТУТ И МЫ!~ブリヌィあるところ,我らあり!」に決定しました。『ブリヌィ』とは、ロシアのクレープのことです。春を呼ぶロシアの伝統儀式「マースレニッツァ」では、このブリヌィを太陽に見立てて、皆で食べてお祝いする習わしです。中身はジャムやサワークリームなど甘いものから、おかずになるようなものまで、様々な具を包みます。ロシアカフェではこのブリヌィのほか、温かいスープやピロシキなどロシア料理を味わえます。今年のブリヌィの中身が何になるかは、お楽しみに!
また、屋外で行うマースレニッツァ(体長2mの藁人形を燃やして冬を追い出す寸劇や歌)以外の催しは、校舎内での実施を予定しています。
キオスクでは、マトリョーシカや木工品など可愛いロシア雑貨のほか、学生が留学に出かけたキルギスのキーホルダーや民芸品なども販売します。
毎年人気の体験コーナーでは、ロシアの民族衣装試着体験や、ロシア語で自分の名前を書いて缶バッジにしたり(材料費100円)、「ロシアクイズに挑戦!」などを計画しています。
そのほか、学校の農業プロジェクト・アグリ八幡坂の活動紹介、学生によるキルギス留学体験や人気漫画「ゴールデンカムイ」についての発表、はじめてのロシア語教室、合唱サークル・コール八幡坂によるステージショーなど盛りだくさんな内容で、一日お楽しみいただけます。
学生たちがアイディアを出し合い、鋭意準備中です。詳細は近くなりましたらホームページでご確認をお願いします。

卒業証書授与式等案内

令和5年度第29回卒業証書授与式は、次の通り挙行します。
○卒業証書授与式
日時:3月16日(土)午前10時
場所:3F 講堂
○卒業式リハーサル
卒業式前日の15日(金)10時より講堂で行います。卒業予定者と送辞担当者は必ず出席してください。
○自治会主催 卒業生を送る会
16日(土)卒業式終了後に講堂で開催します。

※卒業式、自治会主催 卒業生を送る会は、学生全員参加となっています。
※同窓会パーティーは実施しません。

各行事についての詳細は、掲示してお知らせしますので各々確認してください。

函館日ロ親善協会からのお知らせ
10~12月の主な活動実績

〇主だった活動はありません。

≪係りより≫

あけましておめでとうございます。
今号も学生からの寄稿が多く寄せられました。昨年に引き続き、キルギスで留学実習を行ったその報告のほか、4年ぶり対面開催のアカデミックリンクの感想、弁論大会出場の感想など盛りだくさんです。
コロナの制限が解除され、多くのことが対面で動き始めたことを実感した1年でした。2024年はどんな1年になるでしょうか。まずは来る2月10日の「はこだてロシアまつり」に向けて学生・教職員一同一丸となって皆様をお迎えしたいと思います!今年もどうぞよろしくお願いいたします。(福尾)

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追悼・グラチェンコフ先生 //www.barcelonaarab.com/report/%e8%bf%bd%e6%82%bc%e3%83%bb%e3%82%b0%e3%83%a9%e3%83%81%e3%82%a7%e3%83%b3%e3%82%b3%e3%83%95%e5%85%88%e7%94%9f/ Wed, 27 Sep 2023 00:00:00 +0000 //www.barcelonaarab.com/?post_type=report&p=3830 オンライン casino 事務局長 大渡 涼子

2023年9月3日、私たちの大好きなグラチェンコフ・アンドレイ先生が亡くなった。75歳だった。学生からは“グラ先生”と親しまれ、教員たちからは“アンドレイ・イワーノヴィチ”として尊敬された。
偉大なяпонист(イポニスト=日カジノ 一覧 者)として、ウラジオストクのムンプリ 大学で長く教鞭を執られ、函館校のロシア人教員の多くが、グラチェンコフ先生の教え子でもある。
1992年に初めて来日し、金沢大学や札幌の東海大学を経て、1997年から函館校の教員となった。ロシア語はもちろん、ロシア史・ロシア地理・ロシア経済・ロシア民族学・ロシア国家政治体制など、主に社会科系の授業を担当し、私たちに多くの知見を授けてくれた。2013年に定年を迎えてからも、グラチェンコフ先生の見識は他に代えられるものではなく、非常勤講師として最期まで函館校の教員であった。
博識で、誰よりも長く学校にいて、いつもパソコンの前に座っていた。常に授業の準備をしたり、時には大好きな漢字の勉強をしていた。青い目でまっすぐと相手を見つめ、いつも穏やかで優しく、学者らしい風格があった。
多くの卒業生の思い出に残るのは、講堂で一緒に卓球をしたことではないだろうか。長いリーチを生かし、軽快なフットワークで戦うグラチェンコフ先生は無敵だった。昼休みや放課後に、学生たちがグラ先生を誘いに来たものだ。
今年2月からは、病気療養に入っていた。後期からの仕事復帰を願っていたが、訃報を聞いて、私たちは悲しみにくれた。9月5日に行われたお別れの会には多くの教職員・卒業生が集まり、グラチェンコフ先生と最後の対面を果たした。柩の周りには、贈られたたくさんの花が並べられ、中には“世界中の教え子より”と書かれた花かごも供えられた。
イリイン・セルゲイ校長が、グラチェンコフ先生の人となり、思い出を語った。誰からともなく次々に立ち上がり、自分の中のアンドレイ・イワーノヴィチの記憶を語り、思いにふけった。ウラジオストクカジノ 一覧 ではアンドレイ・イワーノヴィチの講義は常に人気で、「講義を聴きに行く」ではなく「グラチェンコフを聴きに行く」という言葉があったそうだ。学生たちが話し方やジェスチャーの真似をするのもグラチェンコフ先生がダントツに多く、その言葉一つひとつが印象に残る。函館校のロシア人教員たちにとって、偉大なアンドレイ・イワーノヴィチとともにここで働けることは、とても光栄なことであった。
お別れ会では、グラチェンコフ先生の子どものころから青年期、そして今までの写真が飾られ、その前に好きな日本酒が献杯された。ロシアではпоминки(パミンキ)と言って、ウォッカが注がれたрюмка(リュムカ=脚付きの小さなグラス)の上に薄く切った黒パンを載せて追善するそうで、それに倣って行われた。
《Хорошо сидим!(ハラショー シディム=いい集まりだね!)》は、みんなで集まり、お酒を飲む時のグラチェンコフ先生の口ぐせ。先生は喜んでくれているだろうか。
元町と猫をこよなく愛したグラチェンコフ先生は、多くの人々の胸にたくさんの思い出を残して旅立ったが、今でもまだ、坂道を登ってくるグラチェンコフ先生の姿が見えるような気がするのである。

学生からの投稿

コンクール入賞のためのアプローチ
ロシア語科1年 本間 大祐

«шестое июня вторник
На стене коридора висит плакат “Всеяпонский конкурс русского языка”. Последний срок это следующая неделя. Но у меня нет хорошей идеи. Что легко понять? Например, я сейчас думаю, как буду рассказывать о Хакодатэ в этом конкурсе.»
訳「6月6日火曜日、廊下の壁に『全日本ロシア語コンクール』のポスターがあった。締め切りは来週。しかし、いいアイデアがない。何が、分かりやすいのだろう?たとえばコンクールで函館について話すのはどうか。」
私は以前、北京で日本語を教えていた。その時の血が滾った。来場者の顔をイメージすると、年齢、ロシア語の学習歴の有無、考え方は、皆それぞれ異なっている。前職の意地で、会場の全員が理解できるようなスピーチをしようと思った。
想像で、函館駅から歩いてロシアに関係する場所を案内する。私はガイドを演じるので、自然とジェスチャーも多くなる。締め切りまでに休みは一度しかなかった。朦朧としながら原稿を書いたのを覚えている。先生方には、ロシア人の緩急やジェスチャーなど多くのアドバイスをいただいた。また、タチヤーナ先生には、毎日練習に付き合っていただいた。7月9日当日の日記を読み返すと、“Я не был уверен, смогу ли хорошо сделать. Потому что у меня не было уверенной стратегии.” (上手くできるか自信がなかった。確実な作戦がなかったからだ。)と書いてある。そのため、先生方の熱心なご指導がなければ、一位入賞にはならなかったと思う。
大会後、審査員の方に入賞の理由を伺った。表現力が評価されたそうだ。相互理解の壁が、すこし低くなったように思える。

ボルシチパーティー
ロシア地域学科1年 一ノ渡 夏菜

一つ、二つ、三つと試験が終わると太い紐が解かれるようで体も気持ちも軽くなりました。自分にとって待ち遠しかった今回のボルシチパーティー。数日前に、これに関しての出欠の送信をしたときには、まさか自分が調理に参加できるとは思っておらず、嬉しく思いました。何かを調理するというのは、この学校で二回目なので手際よく出来るだろうかと薄っすらと考えていました。人参やジャガイモを切る工程で包丁の背で削ぐという作業は初めてでした。ピーラーが無ければ刃でやるしかないと思っていたのですが、それは大事な栄養素を切りすぎることなく、かつ、安全な方法であると知りました。もう一つは、大鍋に入れるときは家庭用と違い具材を大きく切ることでした。なので、食べるときにジャガイモが見当たらなかったのは、おそらく…。
お料理を運んでくださって「いただきます」と先輩の挨拶から食事が始まりました。自由席でしたので普段あまり関わりを見ないような方との会話に花が咲いているように感じました。大人数でいただく食事はやはり賑やかで楽しいものでした。そして、アグリ八幡坂で作った野菜を口にすることが出来たのは大変良い経験となりました。まだ少し肌寒い時期に皆で土を起こし、種まきから始まったのがこんなに立派にできたのだと思うとひとしおです。来年も参加したいと考えています。理事長先生、よろしくお願いします。
ボルシチがとても美味しかったので、私は持ち帰りを希望しました。その際に事務の方々がどうやったら安全に持って帰れるかと厚紙を袋の底へ折って敷いたり、ラップを多めに掛けるなど職員室と厨房を行き来し、たくさん工夫をしてくださったことで無事家路につくことが出来ました。ありがとうございました。
普段の学校生活での緊張感とは少し違う感覚で話すことが出来たり見えない一面を見ることが出来たりと充実した時間でした。あの日あの人数でも十分でしたが、いらっしゃらない先生方、学生がいたのなら別な話があったのだろうかと思いました。次回も是非よろしくお願いします。

前期とボルシチパーティーを終えて
ロシア地域学科1年 渡邉 晟矢

初めての土地で、初めての一人暮らしをし、初めての学校に通うこと、それらがようやく新鮮に感じられなくなってきて、私の生活に溶け込んできた今日この頃。濃密すぎた前期が終わった。入学からまだ少ししか経っていないが、この学校と町にはすでにたくさんの経験をさせてもらった。個性的な同級生と先生たち、世界中の言語が飛び交う授業、どこへ出かけても歴史的な建造物と美しい街並み、そしてご当地ハンバーガーショップを眺めることができる函館、このような独特な学校生活がまだまだ続いていくことを考えると私はワクワクする。
先日、わが校ではボルシチパーティーが行われた。これは全学生が対象のイベントであり、前期を終えての労いや、交流などがねらいである。そして、調理に使われる野菜はアグリ八幡坂で収穫されたものだ。アグリ八幡坂とは、わが校のサークル活動の一つであり、ハリストス正教会の畑をお借りして学生たちでビーツやとうもろこし、ジャガイモ、ニンジン、ズッキーニなどのたくさんの野菜を育てている。私もこの活動に参加させていただいているのだが、これがなかなか面白い。四月は畑を起こすところから活動を始め、小型耕運機や鍬を使って土をひっくり返してミミズと戯れ、その後に種まき、水やり、七月、八月ごろに収穫といった感じだ。畑仕事のほかにも、学生間で世間話したり、畑から見える海を眺めたり、教会の犬を撫でに行ったりと皆自由気ままにこの時間を過ごしていて、私自身も勉強の息抜きとなっているから大変気に入っている。さて、ここらでボルシチパーティーに話を戻すと、このようにして自分たちでつくった野菜を使ってボルシチを作るから、調理の間も和気あいあいとした雰囲気で進み、ロシア人教師が監修、最終的な味付けしてボルシチが完成(これが度肝を抜かれるほど美味しい!)、その後は食事を楽しみながら、夏休みの予定を話し合ったり、先生方から自家製パイやお菓子を分けてもらったり、コール八幡坂の合唱があったりと終始にぎやかで楽しい一日だった。
来年のボルシチパーティーでは何を感じ、経験することができるか、それを楽しみにしながらこの文を締めくくりたい。

キルギス留学実習中間報告
ロシア語科2年 リンダマン美亜

五歳の時にアメリカから日本へ渡ってきて以来、私は海外へ行くことがなく、成田空港に着いて初めて、これから一ヶ月異国で過ごす実感が湧きました。出発から日本語が交わされなくなり最初は新鮮な感じでした。飛行機内とイスタンブール空港では英語でコミュニケーションを取り、第二の言語が話せるのは大切だと改めて思いました。しかし、マナス国際空港に到着してからキルギス語とロシア語だけを耳にするようになり、英語という安全網が無くなった気分です。実際のところ、ロシア語を使って生活をするのがこの留学実習の目的なので、完璧な環境であると言えるでしょう。
最初の一、二週間で声がかれて出なくなったり、眼に異常をきたしたりして薬局や病院に何度か行きました。普段体調を崩すことがほとんど無いため、個人的にはかなり想定外のことでした。ビシュケクは車の排気ガスがすごく、乾燥もしているので常に気をつけていないと、体のどこかに問題が生じる感覚です。

またキルギスに来てから、やたらと日本を探す自分がいることに気づきました。ぬいぐるみのキャラクターでもお店の看板でも、和風のものを見つけるとすごく嬉しい気持ちになります。自分たちが泊まっているホテルから近いレストランでは店員さんが「バイバイ」と言ってくれたり、親日の人もいるようで安心です。
正直、ウラジオストクの本校への留学が出来ず、残念でしたし、ラトビアのリガに行ける可能性があると聞き、そっちの方に興味がありましたが、ビシュケクに来て三週間過ごして、もうすでにまた来る機会があれば良いなと思っています。ロシア語の方はあまり使いこなせていませんが、逆にそのせいでもっと勉強をして知識を増やしたいと思うようになりました。そうしていつか家族や友だちと一緒にロシア語圏の国へ旅行に行って、分からないことを教えてあげたいです。残りわずかの留学実習を有意義に、そして悔いなく過ごそうと思います。

キルギス留学実習中間報告
ロシア地域学科3年 西田 崇人

日本からイスタンブール行きの飛行機では隣の日本語話者のトルコ人女性との会話で退屈することはなく、イスタンブールからマナス国際空港まではキルギス人のポーシャさんが親切にしてくださり、良い留学の始まりを迎えました。ホテルに着いたのは現地時刻AM4:00でとても寒かったのを覚えています。到着してから2日間はオシュ・バザールで日常品やSIMカードを購入、ドルからソムへの両替など忙しなく時が過ぎていきました。大学の授業開始前日の8月31日はキルギスの独立記念日で、多くの露店が立ち並び、街は活気に満ち溢れていました。南側の公園を4人で観光して、最後にレーニン像がある広場で独立記念日を体感しました。
そして、9月1日についに授業が始まり、本格的な留学実習生活がスタートしました。キルギス国際大学の先生方はとても親切で、授業終了後に安い食堂への案内、薬の購入の手助け、キルギスの観光地の紹介など多岐に渡りお世話になりました。授業は、基礎的なことを順番に学び、函館校での授業に似ていると感じました。午前中で授業が終わるので、帰りに観光地へ寄ったり、キルギスの伝統料理を食べに行ったりなど有意義に時間を使えています。特にホテルの方に紹介していただいたアラ=アルチャという山は空気が綺麗で日本では見られない木々や花を楽しむことができました。

ただ、キルギスは乾燥していて、そのうえ排気ガスが凄く、外で息をしていると肺や喉がカラカラになり、体調を崩してしまう場面が何度かありました。現に、週末先生方と一緒にイシク・クル湖に行く予定が誰かしらの体調不良により2週間延期されています。残りの留学は2週間を切っていますが、体調管理に注意して楽しみたいと思います。

学務課お知らせ

キルギス留学実習について

8月28日(月)より、ロシア地域学科3年生2名とロシア語科2年生2名の計4名が、キルギスに留学中です。首都・ビシュケクにあるキルギス国際大学付属国際教育センターで、1ヵ月間ロシア語を学んでいます。現在、ロシアに留学することは事実上困難なため、昨年に引き続き、ウラジオストクカジノ 一覧 ではなく、キルギスに留学することになりました。
キルギスは中央アジアに位置しますが、旧ソ連構成国として、現在でもロシア語が公用語であるため、ロシア語学習には適しています。学生たちは成田空港からイスタンブール経由でビシュケクに入り、大学から徒歩3分ほどのホテルで暮らしています。これまで学んできたロシア語をキルギスで実践する貴重な経験、帰国報告が楽しみです。
また今年度は、奨学生に選考された学生に、留学奨学金より旅費補助として、各175,000円が支給され、学生の助けになりました。
日程:8月28日(月)~9月29日(金)

冬季休業

今年度の冬季休業は、12月15日(金)から
1月9日(火)までです。
後期授業再開日は1月10日(水)です。

事務局テレワーク期間と年末年始休業

冬季休業中の12月15日(金)~1月9日(火)の期間の平日は、事務局のテレワーク期間とし、校舎を閉鎖します。この間、図書室は利用できません。証明書発行等急ぎの場合は、[email protected]に、まずはメールでご連絡ください。
なお、12月29日(金)~1月5日(金)については、年末年始休業となり、メール対応もできませんのでご了承ください。

JASSO奨学金~給付型奨学生の皆さんへ~

給付型奨学金を受給している学生は、4月と10月の定められた期間内にスカラネットPSで「在籍報告」をしなくてはなりません。「在籍報告」は引き続き学校に在籍していること及び通学形態の変更の有無等を確認する大切な手続きです。在籍報告の提出がない場合は、振込みが止まり、給付奨学生の資格を失うことになりますので、注意してください。
 第2回10月の在籍報告期間は下記の通りです。
 10月4日(水)~10月23日(月)
 8:00~25:00  ※土日祝日も可

就職支援

就職ガイダンス

下記日程で今年度の就職ガイダンスを行います。今回は事務局によるオリエンテーションのほか、実際にロシア語を使って仕事をする公務員の方に業務内容の紹介をしていただきます。
海上保安庁は、小樽の第一管区海上保安部からロシア語の国際通訳官が来校し、在外公館に派遣された経験などをまじえてお話しされる予定です。北海道警察も、ロシア語を使ってお仕事ができる職場です。就職を考えている人はもちろん、そうでない学生にも参考になると思います。全学年を対象としていますので、ぜひ参加してください。

日時:10月19日(木) 4限目
場所:講堂   対象:全学年
内容:14:40~14:50 オリエンテーション、
(予定)14:50~15:30 第一管区海上保安部
   15:30~16:10 北海道警察

お知らせ

HAKODATEアカデミックリンク2023 4年ぶり対面開催!!

函館市内8高等教育機関の学生が一堂に会し、普段研究している内容や成果などをポスター展示や実演によって発表し合う合同研究発表会「アカデミックリンク」が、11月3日(金・祝)に函館アリーナ 武道館で4年ぶりに対面開催されることが決定しました。
 また対面開催終了後、11月17日(金)12:00~12月17日(日)20:00の期間にはCCHホームページに特設サイトを設け、アカデミックリンク2023成果展示会も行う予定です。
 本校からは、2チームが参加予定で現在、準備中です。詳細については、本校ホームページで再度お知らせします。

第25回はこだてロシアまつり開催

今年度の「はこだてロシアまつり」は、来年2月10日(土)に実施する予定です。当日のプログラムについては、詳細が決まり次第、ホームページでお知らせします。

今年度のロシア人留学生来函 中止について

例年、(一社)函館青年会議所・(公社)函館法人会青年部会・函館建青会・函館青色申告会青年部・えぞ共和国・函館商工会議所青年部のまちづくり青年6団体などから成る「ロシアムンプリ 大学留学生支援実行委員会」の招聘事業により、ロシア人留学生が来函していましたが、ロシアによるウクライナ侵攻の影響のため、総合的に判断し、残念ながら昨年度に引き続き今年度の事業実施も中止となりました。

オトナのマトリョーシカ絵付け体験教室

一般市民を対象とした「オトナのマトリョーシカ絵付け体験教室」を開催します。2014年から毎年、小学生を対象とした「夏休みマトリョーシカ絵付け体験教室」を開催していますが、大人向けの教室を要望する声が多かったため、大人を対象とした教室を開催も2021年から始めました。
当日は、ロシア人教員が鉛筆で下絵を描いた白木のマトリョーシカに、自分の好きな色を塗ったり模様を付けて完成させる作業で、マトリョーシカを始め必要な道具は本校で準備します。寒い季節に温かい部屋の中で、自分だけのマトリョーシカを仕上げていただく、楽しいイベントです。
 詳しくはホームページにも掲載しております。

日時:12月2日(土) 9:00~12:00
場所:オンライン casino  2F ロシアセンター
費用:一人2,000円(当日いただきます)
定員:10名
申込:オンライン casino 事務局までお電話でお申し込みください。定員になり次第、締め切ります。
電話:0138-26-6523(月~金 9:00~17:00)

△昨年の様子

短 信

函館港まつり・いか踊りに参加

8月1日~5日の日程で開催された、開港164周年記念・函館港まつりの期間中の8月3日(木)、4年ぶりに復活した名物「函館いか踊り」に1年生と教職員の有志が参加しました。
参加したのはパレード「ワッショイはこだて 千代台・五稜郭コース」の1㎞です。今回は、ロシアムンプリ 大学留学生支援実行委員会のメンバーで、過去にはロシア人留学生のホストファミリーなども引き受けていただいた菅原組グループからのお誘いで、グループの一員として参加しました。
学生たちは前期試験直前でしたが、函館の夏を満喫することができました。ありがとうございました。

カルチャーナイト実施しました

9月22日(金)の夜、普段は外観でしか見ることができない教育・文化・民間施設が夜間開放されるイベント「はこだてカルチャーナイト2023」が開催されました。本校がこれに参加するのはコロナ前の2019年以来4年ぶりでした。小学生を中心に家族連れが多く来校し、入場者は過去最高の161名となりました。 
ロシアの民族衣装を着てスマホで写真撮影をしたほか、自分の名前をロシア語で書いて缶バッジやネームカードを作るコーナーでは、ロシア人の先生に見てもらいながら、みなさん上手に書くことができ、記念に持ち帰っていただきました。文化の秋を楽しみました。

第2回オープンキャンパス実施しました

9月24日(日)に第2回オープンキャンパスを開催しました。今回は対面参加とオンライン参加(Zoomでライブ配信視聴)が選べるハイブリッド方式で行いました。
渡辺理事長の開会挨拶から始まり、次に教員一人ひとりが自己紹介を行い、続いて大渡事務局長から「学校紹介」を行いました。
「学生生活紹介」では学生自治会役員が、写真を見せながら、学生の目線で授業や、学校行事、サークル活動について、1年間の流れに沿って説明しました。
「卒業生の進路と就職について」では、前回に引き続き、2021年にロシア地域学科を卒業し、現在はモスクワの在ロシア日本国大使館で派遣員として働いている竹内のぞみさんとオンラインでつなぎ、自身の学生時代から現在までを振り返り、仕事を通して感じることなどを話してもらいました。
次に行われたデルカーチ副校長による「実用ロシア語文法」の模擬授業では、1年生が4月からの学習成果を披露しました。配られたプリントをその場で読んで訳したり、文章の内容に基づいた質疑応答をロシア語で行う学生たちを見て、参加者からは「発言の機会がたくさんあり、実践的な授業ですね」という感想をいただきました。
その後、食堂に移動して行われた「教職員・在校生との歓談」は実に4年ぶりに実施しました。ピロシキ(ロシアのパン)とロシアンティーを楽しみながら、ロシア語や学校行事のことを話題に盛り上がりました。
今回のオープンキャンパスで参加者の皆さんは本校での学校生活を具体的にイメージし、安心することができたのではないかと思います。
次回は、オンラインのみでの開催となりますが2024年1月20日(土)10:00~を予定しています。参加をご希望される方は、ホームページよりお申込みください。

函館日ロ親善協会からのお知らせ

現在、主だった活動はできておりません。

≪係りより≫

暑い夏が終わり、過ごしやすい秋の函館となりました。秋の夜長、勉強にも集中しやすい時期です。これから、アカデミックリンクやАБВГ-Dayなど発表する機会があり、準備に忙しくなると思いますが体調管理も忘れずに。(福尾)

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日露交渉史の表舞台では語られない函館とロシアの三つの交流 //www.barcelonaarab.com/report/%e6%97%a5%e9%9c%b2%e4%ba%a4%e6%b5%81%e5%8f%b2%e3%81%ae%e8%a1%a8%e8%88%9e%e5%8f%b0%e3%81%a7%e3%81%af%e8%aa%9e%e3%82%89%e3%82%8c%e3%81%aa%e3%81%84%e5%87%bd%e9%a4%a8%e3%81%a8%e3%83%ad%e3%82%b7%e3%82%a2/ Mon, 03 Jul 2023 00:00:00 +0000 //www.barcelonaarab.com/?post_type=report&p=3697 オンライン casino  教授 倉田 有佳

今から230年前、ロシアの使節アダム・ラクスマン一行が「エカテリーナ号」で函館に来航した(1793年7月15日)。函館では、これが函館とロシアの交流のはじまりとしている。しかし、日露交渉史で「ラクスマンの日本来航」と言えば、「1792年根室」である。1年のずれがあるのは、根室で冬を越した後、函館に入港・上陸したためである。見物人が集まり、盆と正月が一緒にやってきたような大騒ぎだった。門口に「露西亜屋敷」と書かれた標札を掲げた豪商白鳥新十郎の屋敷(現在の弥生小学校付近)で入浴させてもらい、種々の海産物や煮た貝料理でもてなされた。新井田亀田奉行にも面会した。
それからおよそ20年後の1811年、「ゴロヴニン事件」が起こる。測量調査をしていた「ディアナ号」のゴロヴニン艦長ら計8名が国後島で捕縛され、2年余り松前に幽囚された事件のことである。松前に送られる前、函館の牢屋に約50日間留め置かれた。ゴロヴニンが帰国後にまとめた『日本幽囚記』には、函館の牢屋の待遇のひどさ、捕縛の原因となったフヴォストフ事件(露寇事件)の真相解明やロシア事情を探る幕府役人による尋問の様子だけでなく、囚われの身のゴロヴニンを励ますつもりで菓子を密かに差し入れる者がいたこと、悲観するゴロヴニンの気持ちをよそに、ラクスマン来航時の水兵からもらったというナイフやロシアの銅貨やボタンなどをわざわざ見せに来る者、扇子を10も20も持ち込み、ロシア文字を記念に書いてもらおうとする者まで現れたことも記されている。同書はヨーロッパ各国に翻訳され、ヨーロッパ人の日本への理解を深めたということだが、かの宣教師ニコライもこの書を読み、日本民族への関心を抱き、ロシア領事館付属聖堂司祭に応募し、1861年、函館にやって来た。
さて、2年を迎えた「松前幽囚」も釈放に向けて動き出し、1813年10月、ゴロヴニン提督の部下リコルド一行が「ディアナ号」で函館に到着する。同艦には、石巻(仙台藩)「若宮丸」の元漂流民(水主)が通訳として乗っていた。日本名は善六だが、ピョートル・キセリョフを名乗り、イルクーツクで日本語教師をしていた。国外に出たのは、漂流という不可抗力だったが、ロシア正教会で洗礼を受け(つまりロシアに帰化)、ロシアに留まったのは自らの意思だった。これが鎖国時代の日本にあっては国禁を犯す行為であることを承知していたリコルドは、函館上陸の前夜、善六を呼んで意思を確認した。すると、「私は日本人ではありません」、と在露歴20年の善六は言い切った。
日露会談の場所となったのは「沖の口番所」だった。善六は幕府役人を前にリコルドの最初の挨拶を日本語に訳す。ところがその直後、同席していた村上貞助に通訳の座を奪われる。函館入港前、リコルドは、松前にはロシア語のできる者がいるとの情報を得ていたようだが、貞助の流暢なロシア語に驚く。貞助は松前奉行所の同心で、ロシア語を学ぶためにゴロヴニンの下に派遣され、1年程度手ほどきを受けた。ロシア語の上達はゴロヴニンを驚かせるほど速く、ゴロヴニンの信頼も得た。幕府役人からの捕縛も覚悟の上で会談場に臨んだ善六が気の毒でならない。
だが、ゴロヴニン釈放を左右する日露双方の公文書の翻訳など、善六は会談前から通訳としての役割を果たしていたことを忘れてはならない。
リコルドと共に「ゴロヴニン事件」を解決に導いたとして、「最初の民間外交官」に例えられる高田屋嘉兵衛だが、リコルドによれば、二人の間の意思疎通は善六の登場によってスムーズになった、と通訳善六を評価している。だが善六は、ゴロヴニン釈放の一翼を担ったにも関わらず、歴史の陰に埋もれたままだ。
そのようなこともあり、来る10月7日(土)には、筆者も関わる函館日ロ交流史研究会と石巻若宮丸漂流民の会では、善六来函210年を記念し、善六に焦点を当てた講演会と上陸した沖の口番所跡訪問(現在は「函館市臨海研究所」が建つ)を企画している。
最後となるのは、「プチャーチンの函館来航」である。周知のとおり、プチャーチン提督を全権代表とするロシアの使節団は、1853年8月、「パルラーダ号」で長崎に来航した。しかし、クリミア戦争勃発の報に触れ、一旦長崎を離れることになる。函館には、ニコラエフスクから「ディアナ号」に乗り換えて、日露会談を大阪で再開したいとの意向を箱館奉行経由で幕府に伝えるためにやって来たのである(1854年10月21日)。結果的には、御所に近い大阪ではなく、伊豆の下田を会談場とし、1855年、同地で日露和親条約が締結された。なお、プチャーチンと共に函館に上陸したゴシケーヴィチは、当時は外務省から派遣された漢文通訳だったが、それから3年後、今度は初代駐日ロシア領事として堂々と軍艦で函館に入港する。幕府の役人は、「前に見たことがある人だ」、と気付いたというから面白い。
以上の三つの事象については、1年生の「日ロ関係史」の授業で毎年取り上げている。教科書に名前が出るほど、日露交渉史に名を刻むロシア人が、教室から徒歩圏内の場所にやって来たことを知り驚くだけではない。歴史の表舞台で副次的に扱われている出来事が、実は大きな歴史の一片を成していることや、次の時代の布石や伏線(時には歴史の負の連鎖)となっていたことに気付くことだろう。無論、歴史の表舞台(大筋)を知らずして、枝葉末節にこだわるのは危険である。だが、プロセスよりも結果が優先され、派手なパフォーマンスや刺激的な映像が目に飛び込みやすい時代だからこそ、大業の陰に隠れた小さな出来事や人々の軌跡に目を向けたいものである。

△松田伝十郎『北夷談 附図』(函館市中央図書館蔵)。右端が善六。

学生からの投稿
1年生特集『本校に入学して』

日本語教師としての関心
ロシア語科 本間 大祐

«второе июня пятница Сегодня мы смотрели видео русских сказок.(中略) Но по-моему, главная особенность сказки это анимизм. Например, дома сами движутся, печки сами говорят, колобок поёт…»
訳→「6月2日金曜日 今日、私たちは、ロシアの昔話のビデオを見た。一般的なロシアの童話では、魔王が自分の命を卵に隠し、魔女が森の中を飛び、イワン王子はあまり賢くない…。しかし、私が思うに、1番特徴的なのはアニミズムだろう。たとえば、家が勝手に動き、ストーブがひとりでに喋り、小麦粉団子は歌う…」
…日本における「八百万神」に近い概念や感性が、ロシアにおいても幼少期から触れられているのには驚いた。ロシア人の先生も、唯物論者を自称しながらдомовой (ロシア版座敷童) について考える。
日本語教師にとっては興味深い。たとえば、中国人が相手の時は、ほぼ同じ表記の漢字から理解を積み上げられた。しかし、ロシア人が相手だとそうもいかない。共通の知識や感性を知らないからだ。「お互い同様のものを持っている」ことは、授業を計画する上でも、友好関係を築く上でも前提の知識になる。

ロシア語科 佐藤 健太郎

ムンプリ 大におけるロシア語学習は、日本では唯一無二の経験だ。硬母音と軟母音を軸にした文法体系の理解の仕方や、古代ローマ・ギリシア時代に遡る語根と語義の理解、ロシアの生活や文化・歴史と結びついた語彙や慣用表現などをロシア語ネイティブから直接習える場所は、日本のみならず世界でも稀少なものだ。ここで学ぶことで、ロシア語に関しては、日本人教師から教わったりましてや独学をしていたのでは到底たどり着けない深い領域に入ってゆけることは間違いない。国連の公用語でもあり、今後の多極的な世界でますます重要性が増していくロシア語を学ぶ環境としては最高のものだ。
ただしそれには、毎日学校まで来なければならない。八幡坂を上らなければならない。函館に特有の強風や突然教室に闖入するスズメバチにも屈さない強靱な肉体と精神が要求される。語学教授法も、我々の慣れ親しんでいる日本式とロシア式とでは大きく異なり、その点でも困難を乗り越えなければならないだろう。日本式の筆記中心・文法事項の暗記重視の学習法と異なり、ロシア式では口頭での回答や例文・単語の暗記・暗唱が中心となる。語学の習得にはロシア式のほうが効率的であろうものの、黙々と講義を受けることに慣れている学習者にとっては戸惑いがあるだろう。そうした困難もあるが、概してムンプリ 大での生活は良いものである。この環境を最大限に活かして2年間を有意義なものにしていきたい。

ロシア地域学科 早川 穂乃花

この学校に入学してから、自分の色々なところが変わったなと感じています。本当に色々変わっているので全部は挙げきれないのですが、そのうちの2つを書いていきます。
1つ目は、時間の感じ方です。原稿を書いている今は、入学して2ヶ月とちょっと過ぎたくらいなのですが、私の中では既に半年以上過ぎた感覚になっています。それだけ一日の内容が濃いのか、ただ純粋に自分が疲れているだけなのかは分かりません。90分の授業時間も、高校生のときは50分で長いと感じていたのに、今は気づいたら残り20分だったなんてことがあたり前になってきたので、なんだか不思議な気持ちです。好きなことをやっているから、あっという間に時間が過ぎているのだろうなと思いたいです。
2つ目は、自分自身の変化です。私は元々消極的な方で、進んで何かをするというのが苦手でした。生徒会には1度も立候補したことがないし、人に勧められても目立ちたくない!という思いが勝っていました。
しかし今は、そんな私が自治会役員をやっているもんですから、人生は何が起こるか分からないですね。この学校に入ってから、同級生の意欲が高いのもあって、つられて何か行動することが増えました。結果的にやって後悔したことはまだないので、これからも様々なことに挑戦したいです。

△新入生歓迎会 ロシア料理「ペリメニ」づくりの様子

ロシア地域学科 一ノ渡 夏菜

入学してから2か月…。
「経ってしまったか…」
当初のことを思いながら、ふと顔を上げた先には、分厚い霧に覆われた函館山があった(確かに今日は、周りを見ても雲がかっているように少し視界が悪い…)。無意識に小石を蹴ってしまった。
もし今、登山をしていたならば、数メートル先の気配にも気づくことはできないだろう。ロープウェイがみるみる間に消えていく。それをぼーっと眺めながら山坂が多い道をあえて選んで歩いていた。
もしかして向こうからしてみれば、自分の近くの何かは常に見えていて、下の方は見えず、自分の上にも見えないのかもしれない。
『その状況に身を置かれなければ、わからない』
誠にそうである。自分はどこの位置が良いのか…。
今は機械的な毎日ではなくなったことが、なによりも嬉しく感じる。私の求めていたものだ。それと同時に何か…、失った気がする。

△体育授業の函館山登山にて

ロシア地域学科 岩岡 正悟

ロシア語の難しさは他の新入生が既に言及していると思うので、私は本校の特色について書きたいと思う。多様性である。学生それぞれに異なる郷里があり、入学の動機も背景もまた然り。校舎では日本語、ロシア語、英語、中国語、ドイツ語、フランス語を耳にし、窓からはお寺の瓦屋根と十字架、八端十字架、聖母像が見える。本校が位置する函館もかなりユニークな街である。本校から1kmも離れないところに旧イギリス領事館があり、旧アメリカ領事館だった建物は今でも一部が弥生小学校として残っている。レンガ造りの旧ロシア領事館も残っていて、2025年にホテルとして生まれ変わる予定である。もっと言えば本校の1階には現在でもロシア領事事務所として使用されている。このように何もかもユニークな土地に少なくとも4年間住むと決めたことは、人生の行く末を大きく左右したはずだ。毎日が非日常で、毎日が不思議の国のアリス状態、それでも人は進化できる。そう実感する場所です。

ロシア地域学科 渡邉 晟矢

ロシア革命の立役者、レーニンにはこんな名言がある「学べ、学べ、なお学べ」、この言葉は、私の学校生活への思いを象徴するものだと思う。
私はロシアの歴史が大好きであり、ロシア語を学んで、歴史的な町や博物館を巡るのが夢だ。このような理由から、ロシア語と、ロシアという国を専門的に学べる場所を探した結果、本校に出会い、高校1年生のころには本校に進学すると決心していた。
そして、念願叶って入学した今思っていることは、この選択は間違っていなかったということだ。毎日大好きなロシアについて学び続けることができる、これに勝る楽しさはない。もちろん勉強には、根気が必要だが、学べば学ぶほど、自分の力がついていくことを実感できるからやる気は無くならないし、好きなことを学び続けられる日々がとても楽しいと感じる。
また、同級生たちも、ロシアに対して強い思いを持っている人ばかりなので、共に勉強できたり、共通の話題で盛り上がることができたりして、今まで経験することができなかった新鮮な日々を送ることができている。(彼らのことは、同じような志を持つ者として「同志」と呼ぶのが相応しいかもしれない。)
このような充実した学校生活を送れる場所に進学できてよかったと思うと共に、これからも、少しでも多くの知識を吸収できるように学び、学び、なお学び、同志たちと共に日々を過ごしていきたい。

△アグリ八幡坂の活動で、二十日大根を収穫

学務課お知らせ

前期試験日程
今年度の前期試験は下記の通りです。ザチョット週間は、通常の時間割どおりに行われます。
エグザメン週間の日程については、掲示にてお知らせしますので確認してください。
ザチョット:8月 1日(火)~8月 7日(月)

エグザメン:8月 8日(火)~8月18日(金)

成績通知について
前期の成績は、後期授業開始時の9月に配付します。配付は事務局で行いますので、期間内に受け取りに来てください。
 9月11日(月)~9月22日(金) 
なお、期間を過ぎましたら個人情報にかかわるので廃棄します。再発行はしませんので、希望者は必ず受け取りに来てください。

夏季休業
今年度は、8月21日(月)から9月8日(金)です。後期授業は9月11日(月)より始まります。

事務局テレワーク期間
夏季休業中の下記について、事務局のテレワーク期間とし、校舎を閉鎖します。この間、図書室は利用できません。証明書等急ぎご希望の場合は、[email protected]に、まずはご連絡ください。

8月21日(月)~9月1日(金)午前営業、午後閉鎖
9月 4日(月)~9月8日(金) 全日閉鎖

JASSO奨学金~給付型奨学生の皆さんへ~
給付型奨学金を受給している学生は、毎年4月と
10月の定められた期間内にスカラネットPSで「在籍報告」をしなくてはなりません。
 在籍報告は、「スカラネットパーソナル」を利用して行います。登録をまだ行っていない学生は、10月に実施される在籍報告の前に、下記URLから登録を済ませておいてください。実施期間については、改めて告知します。
スカラネットPS URL 

図書室お知らせ

図書室を有効に利用してください
昨年度は、購入25冊と寄贈8冊の計33冊を新たに受け入れ、開架しました。今年度もロシア関係を中心に購入枠を設定し、学生・教員の研究につながる裾の広い図書の選択を目的として要望をもとに図書を購入するとともに、その利用実績をトレースしながら活用状況を把握します。
論文作成や、自身の教養を深めるため、ぜひ図書室を活用してください。

短信

特別授業「税に関する講演会」開催

函館校では、これから社会に出るために必要な知識を身に着け、またロシア以外のことを幅広く知るために、外部から講師を招き、全学生を対象とした特別授業を年に数回開講しています。
6月12日(月)、今年度第1回目の特別授業として、函館税務署の税務広報広聴官 大塚智子さんに「税金について考えてみよう」をテーマに講演していただきました。
制度全般の話を体系的にご説明いただいた後、これから社会に出ると直接関係してくる源泉徴収や確定申告、受けられる控除など、複雑な税金についてわかりやすく教えていただきました。学生も興味を持って聴講し、質疑応答もありました。

第1回オープンキャンパス終了

6月24日(土)、今年度第1回目のオープンキャンパスを開催しました。対面参加とオンライン参加(Zoomでライブ配信視聴)によるハイブリッド方式で行いました。
渡辺善行理事長から開会挨拶の後、教員一人ひとりが、担当する授業など自己紹介を行いました。大渡涼子事務局長から、学科の違いや卒業時の資格、奨学金など「学校の概要」について説明があった後、学生自治会役員による「学生生活紹介」では、写真を見せながら授業や留学実習、ロシアまつりなどの学校行事、課外活動について、一年間の流れを紹介しました。
また今回は、「卒業生の進路と就職について」で2021年にロシア地域学科を卒業し、現在はモスクワの在ロシア日本国大使館で派遣員として働いている竹内のぞみさんとオンラインでつなぎ、ロシアでの仕事を通じて感じることや、自分の専門分野を持つ大切さなどを語っていただきました。
参加者の皆さんから一番好評だった模擬授業では、イリイナ・タチヤーナ准教授による1年生の「実用ロシア語会話」で普段実際に行われている先生との会話、クラスメイトとペアを組んでの会話、ビデオ教材を見ながら反復して暗唱する練習成果をお見せしました。今回初めての試みとして、最後に合唱サークル・コール八幡坂が「カチューシャ」をロシア語と日本語で披露し、終了となりました。対面参加者には個別相談も行われ、住まいや入試制度についてなどの質問にお答えしました。
 参加者からは、疑問だったことが解消されたとの感想でした。入学を検討されている方は、ぜひ次回、ご参加ください。今後の予定は以下の2回です。対面参加は次回9月が最後となります。

9月24日(日)9:30~11:00(対面・オンライン)
1月20日(土)10:00~11:30(オンラインのみ)

また、日程が合わない方には随時学校見学や、オンラインでの個別相談も受付けておりますので、ホームページ「お問い合わせフォーム」からお申込みください。

今年度の留学実習について

ウクライナ侵攻の影響を受け、未だロシアへの渡航が難しい状況が続いています。しかし本校の留学実習は卒業要件であり、多くの学生にとっては入学前からの目的でもあります。現地で生活しながら、今まで学んだロシア語を実践・研鑽することは、何物にも代えがたい経験です。
そのため、昨年に続き今年も中央アジア・キルギスの国際大学に1ヵ月間留学することになりました。対象となるのはロシア地域学科3年生とロシア語科2年生です。キルギスはロシア語が公用語であり、昨年の例からも比較的安全に留学できるものと思われます。学習成果をあげられるよう、最大限の準備をしていきます。
 8月28日(月)~9月29日(金)成田発着予定

石館とみ奨学金

令和5年度の本校での学資として給付される奨学金です。人物、学業ともに優れ、かつ将来、社会奉仕の精神に基づく社会貢献を期待できる学生に対し奨学金を授与することにより、優秀なる人材の育成と教育成果の向上に資することを目的としています。
奨学金の採用人数は2名を上限に、奨学金額は1名年額17.5~35万円を限度とします。
この奨学金の応募にかかる説明会を下記日程で行います。選考日程・提出書類については、掲示版を確認してください。
≪説明会≫
 日時:7月3日(月) 12:40~
 場所:図書室

お知らせ

オンライン個別相談会随時受付中!

スマートフォンやPC でご自宅に居ながらにして、本校のことが分かるオンライン個別相談会を随時開催しています。
本校の教員と事務局職員がペアになり、入試制度、本校での学習の全般、学費、奨学金、学生生活などの質問にお答えします。受験を考えている方はもちろん、保護者の方も気軽にご相談ください。
〇時間:1回あたり15~30分程度
〇お申込み方法:事前予約による申込(希望日の3日前まで受け付け)
※ホームページお申込みフォームのコメント欄に希望日時をご記入ください。担当者が後程返信いたします。
使用機材:Zoom(PC、タブレット、スマートフォンをご用意ください)。
     インストールの方法について不明な場合は、ご相談ください。

カルチャーナイト

市内の文化施設や教育施設などを夜間開放し、家族そろって地域の文化に触れるイベント、「はこだてカルチャーナイト2023」が開催されます。
本校では、ロシアの民族衣装試着体験と、キリル文字で自分の名前を書いて缶バッジにするコーナーを開催します。ロシア人の先生がやさしく教え、缶バッジはお持ち帰りいただけます。どちらも無料です。
この機会に函館校を親子で訪れてみませんか?
日時:9月22日(金) 17:30~20:00
場所:オンライン casino ロシアセンター

小学生対象夏休みマトリョーシカ絵付け体験教室

ロシア人の先生が下絵を描いた白木のマトリョーシカに一人1個、色をぬります。小さなお子さんでも簡単にできるので、夏休みの自由研究に最適です。またロシア語で作った名札もプレゼントします。
日時:8月8日(火) 9:00~12:00
場所:オンライン casino  3F 講堂
費用:一人2,000円(当日いただきます)
定員:小学1~6年生 10名まで
申込:オンライン casino
   事務局までお電話でお申込み下さい。定員になり次第、締め切ります。
   初めての方を優先させていただきます。
電話:0138-26-6523(月~金 9:00~17:00)

△完成したマトリョーシカを持って記念撮影(2022年撮影)

ホームコンサート「ムンプリ の窓」から Vol.4

夏の恒例シリーズ、2年ぶりの開催です。今回は“オールロシアプログラム”でお届けします。真夏の宵、素敵な音楽を、堪能しませんか?

日時:7月21日(金) 18:00~19:00
場所:本校 3F講堂
出演:ピアノ 高実希子 ヴァイオリン 田代裕貴
曲目:チャイコフスキー:ワルツ・スケルツォ
            ハ長調 作品34
   ラフマニノフ:ヴォカリーズ 作品34-14 他
料金:本校学生は無料、その他は一口1,000円以上の寄付をお願いします。ソフトドリンク付き。
定員:先着50名 事務局までお電話でお申し込みください。 
電話:0138-26-6523(月~金 9:00~17:00)

△一昨年の様子

函館日ロ親善協会からのお知らせ
4~6月の主な活動実績

現在、主だった活動はできておりません。今年度も会費は徴収いたしません。ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。

係りより

1年生もすっかり学校生活に馴染み、授業に熱心に取り組むほか、コール八幡坂やアグリ八幡坂など様々な活動に積極的に参加しています。
さぁ、次は期末試験!学生の皆さん、夏休みまであと少し!頑張りましょう!(福尾)

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トロリーバス //www.barcelonaarab.com/report/%e3%83%88%e3%83%ad%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%90%e3%82%b9/ Mon, 03 Apr 2023 01:21:38 +0000 //www.barcelonaarab.com/?post_type=report&p=3574 オンライン casino 副校長 デルカーチ・フョードル

中学生の頃、故郷のイルクーツク中心部から街はずれにある新築の住宅街(ミクロライオン=マイクロ地区)に引っ越した。ソ連のミクロライオンのコンセプトとは、スーパー、病院、学校、幼稚園、各種サービスなどを住民が歩行できる程度の地区に配置した静かで住みやすい環境を作るというものであり、都会の周りに「キノコのように」速く同じ設計の住宅地が現れる状況であった。私の家族が住んでいたマイクロ地区は「ソールネチニイ」つまり「太陽いっぱい」という明るい名がついて、アパートのバルコニーから「イルクーツク海」と呼ばれる発電所の貯水池の美しい風景が広がっていた。が…、当時は未だ緑もなく、区内をどこ見ても全く同じ団地しかみえず、あちこちに…まあ、簡単に言えば、あの場所は大嫌いだった。しかも、幼馴染みの皆と別れたくなかったから「ここの学校へは絶対に行かない」と両親に言った。そのため毎朝、引っ越す前の学校への通学に、近所の学校へ登校する場合よりも1時間早く起きて、バス停に向かった。学校の授業は8時から、ギリギリでも間に合うように、遅くても7時10分に家を出なければならない。ロシアの午前7時はまだ暗いし、冬だと零下20度は普通のことである。またバスの本数も少なく、乗らなくてはいけないバスはいつもびっしり混んでいて、おまけに雪道で走る際のエンジン音が特にひどかった。
この経験から実は、今でも都市バスというものは苦手で、できるだけ乗らないことにしている。

そういう訳で私はとにかくバスが、バス停が嫌だった。暗くて寒いバス停でいつ来るか分からないバスを待つより、凍った貯水池を歩いて渡り(歩行10分、走ったら7分)、発電所のダムでトロリーバスに乗る方がずっとマシ!そう思っていた。なぜなら、トロリーバスは、本数も多いからか混んでもいないし、内部も明るくて、機械音も小さい。そして、なぜかバスに比べると清潔感がある。
大学に進学し、故郷を離れて数年後。電話で父親から「ここはもうトロリーバスもちゃんと走ってるぞ」と言われた瞬間、その意味はすぐに分かった。「もう、ここは街はずれじゃないよ」という意味だとね。60万人前後のロシア都市にとって、トロリーバスは地下鉄と同じような存在である。
 今のロシアは、大都会化が進み、乗用車の数は大幅に増え、段々「邪魔になった」と言われ、トロリーバスが町から姿を消して行く。例えば、真っ直ぐな道が少なく坂の多いウラジオストクは、殆どのトロリーバス線が消え、中心部から離れた場所に2本だけが残っている(12本が運転終了)。しかし、ロシア人にとってトロリーバスは街の原風景に欠かせないものであろう。シンガーソングライターのブラート・オクジャワが書いた「モスクワトロリーバスの歌」、伝説ロックバンド「KINO」の「東へ走るトロリーバス」やウラジオストクの「ムミートローリ」による「4番トロリーバス」(https://www.youtube.com/watch?v=muOB-aEmPDU)などの名曲は全てそこからくるものだ。だから、ロシア各地に「トロリーバスを殺さないで!」というスローガンで市民運動が始まっている。
 トロリーバスとは、屋根にトロリーポールが2本ついて、架線から電気(ロシアの場合、600ボルト)をもらって走る、路面電車でもないバスでもない乗り物のことだ。ロシアは勿論、旧ソ連の諸国に限らず、ポーランドやイタリアなどでも利用されている。日本は確か、富山県の2ヵ所にも走っているとか。それでも現代、世界でもっともトロリーバス線が最も長く(約9000㎞)、台数も一番多い国はロシアだ(7100台以上)。
トロリーバスが大都会で消える主な理由は、電線の維持管理の経費が高く、渋滞発生の頻度である。また、万一停電があった場合、市内のトロリーバスが完全に麻痺する恐れもある。しかし、トロリーバスは長所も多い。排気ガスを出さないし(空気汚染の低下は約8割)、音を殆ど立てない、そして乗用車に比べて交通事故率はマイナス50%(バス40%、路面電車130%)である。ところで、ロシアの公共交通手段の切符は、距離にかかわらず固定の価格である。ロシアの状況では交通省の統計によると、1時間当たりの乗車人数は100人以下であると、もっとも有利な交通手段は小型バスであり、同じく150~300人の場合は中型バス、330~650人は大型トロリーバス、600~1100人は特大トロリーバス、そして1100人以上の場合はなんと路面電車である。つまり、特大トロリーバスに相応しい人数を大型バスで運ぶ場合、経費が約15%増加する。
 しかし、トロリーバスの老朽化は問題だ。比較的に新しいものは現在、4割を超えていないし、内14%は20年以上の車で、30年間も走っているベテラン車も少なくない(5%)。14年以下のトロリーバス台数は19%に過ぎない。
トロリーバスを生存させるために、5年間以内に総台数の4割を新型に変えなければならない。さもないと、トロリーバス本体とともに電線などのインフラも無用になって、一度で失わられる都市財産は莫大な数値になる。また、停電の可能性も考慮して、バッテリーで走れるトロリーバスも必要であり、最近ペテルブルグなどでそれらを導入する動きが見られ、もちろん全て国産車である。
 最近チェリャービンスク市には、トロリーバス生産の全工程を行う大きな工場ができた。職員数400人で(700人まで増加予定)、年間生産力350~1200台であり、生産は既に開始されチェリャービンスク向けのトロリーバスを作っているそうだ。
また乗りたいね、トロリーバス。
(出典:ロシア連邦交通省HP)

写真:ウラジオストクのトロリーバス
(Author:Andshel、Hidden categories: CC-BY-SA-4.0CC BY-SA 4.0,
https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=47039009)

卒業生からの寄稿

学生生活を振り返って想うこと
ロシア地域学科 今井 夏海

ここでの学校生活を振り返ってみると、1年生のころは普通の大学との違いがチラホラあり、それに対して違和感とまではいかないが違いを感じていました。例えば学生の人数が少ないため教室を広く使えたり、先生との距離が近かったりなどや、ロシアセンターという名前の部屋があり、そこで何か特別なことをする場所かと思えば発表する場でもあったが、普通に授業をしたりと普段使いをしていたというよくわからん場所だなと思っていました。また普通の食堂があると思えば、学生が授業を終えて帰った後には主に親子用に格安で食べられる子ども食堂になると知った時や大学の教師たちが親子や夫婦といった構成が多いという事実を知った時は驚きました。他には、ロシアの大学ということで行事もロシア関連のものばかりで、アカデミックリンクではロシアに関するものを制作し、ロシアから留学生がやって来て交流して、その彼らと共にАБВГ-dayで発表やロシアやロシア語に関するクイズを行ったり、マースレニッツァというロシアの祭りに日本要素も入った祭りやロシアの商品や食べ物を売ったりとする行事に参加して楽しみました。こうした日々の中で、ロシア語の単語やそれらの格変化をひいこらと何とか覚えて学校生活の1年目を過ごしました。
2年生になった時には学校生活に慣れ、授業にも余裕が出てきて楽になるかなと思っていたら、それは希望的観測でした。1年生に続き、2年生もまた沢山の単語があり、また格変化もまだまだ覚えたりないということで暗記漬けの生活が日々続きました。そして息抜きや楽しむ時間となるはずの行事は、コロナが流行しだしたため、ほとんど行うことができませんでした。仕方がないなと思いつつも、とても残念でした。
3年生の時もまた、相も変わらず暗記漬けの日々が続きました。そして、コロナは相変わらず流行していましたが落ち着きつつもあり、そのため行事関連のほとんどが前よりはできるようになりました。そしてロシアへの留学は3か月から1ヵ月と短くなりましたが行くことは出来ました。そして留学中は、トラブルもありましたが大体は平和で、ロシアを味わい、楽しむことができました。
4年生になり、毎年の4年生の時間割から授業の量も減ると期待していたら、確かに減ってはいましたが思ったほどではないなとちょっぴりがっかりしつつも今まで通り、へいこらと勉強を頑張る日々を送りました。しかし、コロナが少し落ち着いてきたこともあり、1年生以来のカフェと売店ありのマースレニッツァを行うことができ、とても楽しかったです。そうした日々の中で卒業論文や宿題を追い込み作業で行い、卒業試験に滑り込み合格を貰い、何とか卒業にこぎつけることができました。
これまでを振り返ると短く感じつつもやはり長かったと感慨深くも、哀愁を感じました。それほどまでに学生生活は日常生活の一部にすっかり馴染んだのだなと思いました。

学生生活を振り返って 
ロシア地域学科 中島 香理

私がこの大学で過ごした日々を振り返って思い出すのは、先生方の温かさ、函館で出会ったすべての方々の温かさなど、人とのつながりの濃さです。ただ、私自身の学校生活に点数をつけるとすると、それは、72点程だと思います。自信を持って100点だと言えないことは、残念なことで、毎回100%の授業をしてくださった先生方や学校生活をサポートしてくださった方々には大変申し訳ないと思っています。
それでもこの学校で過ごした4年間は、周囲の人間関係に恵まれていました。様々な人から色々な価値観を学ぶことが出来たのも函館校で過ごしたからこその経験です。この学校で過ごした時間は、私の貴重な財産となりました。今、思い浮かぶのは、先生、クラスメイト、事務局の方々の姿です。家族から離れての一人暮らしは、決して楽ではなかったですが、学校に行くと先生方、事務局の方、個性豊かなクラスメイトがいて、一人ではないということを実感し、安心しました。また、放課後に行われるコール八幡坂での活動は、授業に関係なく、様々な学年と交流することができ、とても楽しい時間でした。サークルに入ったばかりの頃は、歌うことに関して苦手意識がありましたが、サークルのメンバーやコール八幡坂を率いる鳥飼先生と歌っているうちに、全員で同じ曲を歌うことに喜びを感じるようになり、段々と歌うことが好きになりました。また、共に学んできた同級生にもとても感謝しています。試験前や発表前の苦しい時も、みんなも同じ境遇で戦っている、一人じゃないと思うだけで勇気づけられました。また、クラスメイトはそれぞれに自分の好きな分野や考えなどを持っていて、全員尊敬しています。私が行動をよく共にしていた友人は、誰に対しても変わらず気さくに接することができ、困っているクラスメイトを自ら進んで助けられるような人です。また、責任感もあり、一度引き受けたことは必ずやり遂げる強さを持っている点が素晴らしいと思っています。この場を借りて4年間、苦楽を共にし、様々な場面で助けていただいた同級生のみんなに感謝したいと思います。
函館校の教授方は、例外なく全員が時に厳しく、寛大で、心優しいです。ロシア語や能力を伸ばしたいと心から考える学生には、真摯に対応してくださり、学生の成功を心から喜んでくれます。様々な場面を経験してこられたからこそ、大抵のことでは動じない、器の広さに私自身何度も救われました。
事務局の方々にも、大変お世話になりました。学校生活を様々な面からサポートいただき、4年生に入ると、面接練習など就職相談にも熱心に対応していただきました。
卒業後は、海外で働く派遣員としての仕事を目指し、勉強を続けていきますが、社会人として働いていく中でも、函館校の事務局の皆さん、先生方、学生の方々との関わりから得た経験を心に留め、日々を大切に生きていきたいと思います。

数奇な4年間 
ロシア地域学科 中澤 純

ロシアムンプリ 大函館校は摩訶不思議な学校であった。函館、ロシア、分校。あまりにも大きすぎる個性の塊が私の心を押さえつけていた。八幡坂、かの観光地にそびえ立つ。バックボーンを知らない初見の視線を集めていた。当然、それは外見に限ることはなかった。授業システムや内容が根本から違ったのである。
単語を形態素レベルで分解し、語源と意味をあわせる。アマゾンの奥地でピダハンと過ごし、見知らぬ言語を1から研究するエヴェレットの如く、根本の言語とは、ロシア語とはなにかと見つめていたのだ。
語順の言語である英語と対照である格の言語ロシア語。明らかに異なる。だからこそ、言語の習得に必要な本質を捉えるのが大事だと、チョムスキー的な気づきを与えられたのだと感じた。
ムンプリ 大にあるカリキュラムというのはロシア語だけではない。ロシアの歴史、文化など多種多様な教科があった。そういったロシアの背景を見ていくと、国民性、国の体質など様々なものが見えてくる。そうするとロシア語における本質やキーが隠されている。そう感じてならなかったのだ。
言語の基礎は約10万年前にはできていたと言われている。6000年前以降の言語の証拠にいたっては現存している。言語がコミュニケーションのためにできたのかそれとも何かの情報を交換したかったといったように諸説あるが、そこに言語の本質が隠されている。そんなようにロシア語を始め、言語を多面的に見る。そういったことが役に立っていったのだと思う。言語と文化はロシア語に限らず密接に絡み合っている。二つを見ることで包括的に「ロシア」というものを理解することができたのかもしれない。
ロシアムンプリ 大函館校は周知の通り、ウラジオストクにあるキャンパスがカジノ 一覧 である。東洋研究においては群を抜いている。そんな大学の分校で4年間過ごしていたのだ。カジノ 一覧 は東洋研究。こっちは逆。そんな奇々怪々な人生を送ることでロシアを学習するということの本質を少しは理解できたような気がする。

ロシア地域学科 安島 詩織

私はこの4年間の大学生活を過ごして、たくさんの素敵だと思えたことがありました。まずはこの函館という地で過ごしながら、ロシア語を学べたことです。
大学が八幡坂に位置することもあり、毎日坂を登って登校するのは、確かに大変ではありました。しかし、毎日適度な運動を強制させられることで、最低限の体力を養うことが出来、4年間を健康に、無事卒業をする事が出来ました。4年間という長い時間を使って、函館という街を人、文化、歴史、様々な面から学生という立場を持って深く知れた事は、今後の人生でも役に立つと思います。
また肝心のロシア語の授業は、どの先生方も優しく親身になって教えて下さり、誰一人として学生を見捨てることなく、何度でも分かるまで指導をして下さいました。
少人数であることもあるのでしょうが、学生一人一人のことをよく見てくださっていました。また、努力をしっかりと見て、評価に繋げて下さる姿勢や、それに伴う信頼感は、学業に励む上でとても大きさ支えになりました。頑張ることが無駄だと思ったことはこの4年間一度もありませんでした。ロシア人の先生達の「情」に助けられた事も一度や二度ではありません。ロシアを愛して深く追求されてらっしゃる日本人の先生方もそうです。先生方皆さんから日々、ロシア人の心を与えてもらって4年間を過ごせたことは幸福な事だったと感じます。
私たちの世代は、コロナでなかなか例年通りの行事であったり、経験を積むことができない面も多々あり、思う様にいかず悩むこともありました。入学時より楽しみにしていた留学も、例年よりも短期間となってしまい、残念な思いもありました。ですが、その分一日一日を無駄にすることが出来ず、毎日出来ることを全てやり尽くした留学はとても楽しかったし、毎日ウラジオストク市内を歩き回ったおかげで良いダイエットにもなりました。
4年間という長い時間、大変お世話になりました。これからもこの函館の地で、この大学で学んだことを忘れずに、日々一生懸命に生きていきたいと思います。

ロシア地域学科 佐竹 朔湧

人生には色々な選択肢がある。卒業が決まった今、この学校に進学する選択肢を選んで良かったなと自分で思っている。中学3年生の進路を5つに絞った時、高専に進むのか、A高校の普通科に進むか、少し難しいB高校の普通科に進むのか、あるいはC高校でレスリングをするのか、D高校で柔道を続けるのか迷った。優秀な成績を残したわけでもなく、平凡な人間だった私はスポーツより勉強を選んだ。しかも人と違う方向に進みたいと思い高専を選んだ。でもまた高専も向いてないと思って辞める選択肢を選び、憧れの地でもあった北海道に来た。
初めは、人数が少ない学校でつまらないなと思っていた。でも先生方の授業がとても面白くて、そして授業以上に先生方と色んな雑談をすることが好きだった。歴史、政治、宗教、文学、哲学、映画、音楽…とにかくなんでも先生方は知っていたし、僕の知識を褒めてくれた。この大学は休みが短いし、理系程ではないが文系にしては忙しいと思う。妹や地元の友達のように普通の大学に進んだ人が羨ましいと思う時もあったけれど、先生方との思い出は唯一無二であり、このような経験をした人間はなかなかいないのではないかと思う。新しいことを知る楽しさを先生方は思い出させてくれたと思う。おかげでたくさん本や新聞を読んで家でも勉強するようになった。
今のところ、日本とロシアの関係は冬の時代が来ている。しかしロシア人がみんな悪い人ではないということを私は知っている。テレビで活躍している軍事専門家の小泉悠先生の本『ロシア点描』の中に小泉先生と奥さんのエレーナさんがベビーカーを押している時に明らかに柄の悪い若者が助けてくれた心温まる話が載っていた。ロシア人は冷たい、悪者のイメージがあるかもしれない。以前は私もそう思っていた時期があった。でも実はロシア人はとても心優しく、温かい人々なのだ。
そしてそれは旧ソ連の国全てに言えることだと思う(エストニア、ラトビア、リトアニア、モルドバ、ウクライナ、ベラルーシ、カザフスタン、アゼルバイジャン、ジョージア、アルメニア、ウズベク、タジク、キルギス、トルクメン)。ソ連は教科書や歴史の本で読むと、まさにかつてレーガン米大統領(僕はアメリカもイギリスも大好き)が言ったような“悪の帝国”だったかもしれない。でもそこに住む人々は決して悪者では無い。毎日ロシア語を学び、先生方と楽しく過ごす中で思ったことである。
人数が少ない分つまらないと思ったこともあったが、教職員の方はその分親身に一人一人を気にかけて向き合ってくださったのでありがたかった。
また、北海道はとても美しい所で、夏休みや冬休みを利用して、先輩や後輩と稚内や洞爺湖までドライブに行ったり、ニセコや夕張でスノボをしたりして、とても楽しかった。
4年間お世話になった人達と家族に感謝して4月からは社会人として頑張っていきたい。

ロシア語科 中村ヒューバー海

ムンプリ 大学での生活を振り返えると楽しかったと思います。
新たな言語を勉強するだけでなく、その習得を通して今まで触れ合ったことのない文化の一斑を見る事ができ、異文化とふれあいたい気持ちが増しました。
ロシア語の学習を通して思ったことは、脳と筋肉は似ているということです。筋肉を鍛えるとき、一番力が付く運動、基礎の筋トレは大変で面倒くさいものです。脳にとって、勉強がそれです。勉強には、動詞の完了、不完了や詩の暗記のような反復的な運動もあれば、長文の通訳などの複雑な重量の労働があり、それらを使い分けることで成り立っていのだと感じました。
僕は元々、学業にはあまり熱心ではなく、学校には「合格できればいい」という態度で進級してきため、ここに入学して初めて真面目に「ちゃんと」勉強することが必要になり、勉強の仕方から始めなくてはならない点で苦労しました。しかし、その大変な事を諦めずに続けることができたのは、家族、友人たちのサポートのおかげだけではなく、ロシア語が面白かったからだと思います。多少極端な意見かもしれませんが、勉強して興味が湧かないものを無理してまで勉強するのは無駄だと思います。なぜなら興味もなく、嫌々ながら学習したものは、脳が無駄な情報とみなして記憶から消去しすぐに忘れるからだと思います。
この2年間は子どもから、いよいよ大人へなり始める人生の転換期でもあったと思います。この大事な期間をムンプリ 大学の先生方のもとで学習できてよかったと思います。
大学の卒業を持って大学での教育は終わりますが、この先も学習と新たな発見を続けたいなと思います。

卒業にあたって 
ロシア語科 岡元 菜弥波

私は入学前、やりたいことも目標もなく進路に迷っていた時、唯一、好奇心を持てたのが外国語の勉強でした。
「外国語の勉強なら頑張れそう」と思った私は市内にあった本校を選び、入学に至りました。
2年間という時間はとても短く、自分自身のロシア語のレベルはまだまだであると思います。しかし、私はこの2年間で多くの学びを得ました。
ロシア語能力0だった私は、ロシア語のアルファベットから初め、当時から今に至るまで毎日ロシア語で頭いっぱいの日々でした。毎日、授業では先生との会話は必須で、自信を持って話すという行為はとても大事なものでした。普段、弱気で消極的な私は、暗記や発表の場はとくに苦手でしたが、ロシア上達のために頑張りました。
本校での行事やイベント事でも、学生が積極的に参加する機会が多く、私は農業体験や、恒例行事への参加など様々なことに挑戦しました。そのおかげで学校生活に徐々に慣れ、緊張が解けるようになりました。
2年時のキルギス留学、自身のロシア語のレベルに不安が残るまま、迎えました。今までインプット状態にあった、ロシア語を、頭の中からなんとか引き出し、文章に仕立て上げ、自分の意思を表現するのに精一杯頑張りました。分からないことがあると周りの人や先輩たち、留学先の先生方が必ず助けてくれました。現地では人との出会いがあり、新たな世界の境地に触れ、多くの学びがありました。キルギスの人は、臆病な私とは逆に、自由で、開放的な人柄の方たちでした。少なからず私の人生にも影響があり、肩の重荷が取れたかのようにキルギスでは針の時計の進みなど気にすることもなく、過ごしていました。
2年間を振り返ると、大変なことや苦手だったこともありつつ、楽しかった思い出が記憶に残ります。勉学に励み、好きなことを学び、何より自分の居場所があるということが私には誇りでした。2年間に悔いはありません。この本校で学んだことを忘れず、これからまた新たに頑張りたいと思います。ありがとうございました。

ロシアまつり報告

美しき春を呼ぶ! 
事務局長 大渡 涼子

「美しき春を呼ぶ!」をテーマに、オンライン casino では、2月11日(土・祝)に第25回はこだてロシアまつりを開催しました。このまつりは、単なる学園祭という位置付けではなく、市民のみなさまに函館校とロシアを知り、親しみを持っていただきたい、という願いから始まったもので、その期待通り来場者は若者よりもむしろ高齢者や家族連れが目立ち、リピーターが多いのも特徴です。
来場者のお目当ては、学生がロシア人教員とともに作る本場のロシア料理を提供するカフェや、マトリョーシカなど民芸品を販売するキオスクですが、ほかにも民族衣装を着て写真を撮るコーナー、はじめてのロシア語教室、チェス、学生による体験発表、ロシアの専門家を招いての講演会、時には人形劇、さらには函館校の看板コーラスグループ「コール八幡坂」のコンサートなど、毎年多彩なメニューで行ってきました。
1998年に第1回を開催したころは、11月に実施していました。ちょうどウラジオストクカジノ 一覧 で日本語を学ぶロシア人学生が函館校に留学している時期だったため、留学生とともに準備ができたのです。
2008~2012年の間は夏の屋外開催とし、駐車場にテントを並べ、北海道の開放的な空気の中、シャシリク屋台を出したり冷たいボルシチを提供したこともありました。2013年からは2月開催とし、マースレニッツァと同時に行っています。
マースレニッツァは冬を払い、春を呼ぶ、ロシアの土着の伝統儀式です。冬を表す体長2メートルほどの藁人形「モレーナ」を燃やし、太陽を模した丸いクレープ・ブリヌイを食べるのが習わしですが、函館校のそれにはオリジナルの寸劇やコール八幡坂の合唱などが加えられ、20分ほどのイベントとなります。
モレーナは2月に入ると、ロシア人教員の指導の下、毎年1年生が中心となって製作されます。稲わらを束ね、その束を荒縄でつなげ、竹で作った骨組みに巻き付けていきます。作業開始から3~4日で完成しますが、函館校のモレーナには最後に「冬」と書かれた紙のエプロンがつけられます。モレーナに火がくべられる前には、糸偏を書き足し、「終」にします。これで寒かった冬も“お終い”、モレーナは炎に包まれ、3分ほどで燃え尽き、観客は拍手で春の到来を喜びます。

昨年と一昨年はコロナ禍のため、大勢の人が一度に集まること、飲食や合唱に制限が加えられました。それでも何とかロシアまつりの伝統をつなごうと、この2年間は屋外でのマースレニッツァのみ開催してきました。そして、昨年2月24日に始まったロシアによるウクライナ侵攻。私たちを取り巻く状況は最悪のものとなり、ロシアに対する恐怖心から、学校にも非難の電話やメールが相次ぎました。ただ純粋に、ロシアの文化や歴史に興味を持ち、隣の国の言葉を学んでいるだけなのに。“ロシアのスパイを養成する学校”、“函館から今すぐ立ち退け”、言われない誹謗中傷に学生もロシア人教員たちも心を痛めました。この状況で今年のロシアまつりをどのように開催するか悩みましたが、今年開催しなければ、フル開催のロシアまつりを知っている4年生が卒業してしまい、その伝統が途切れてしまう危機にありました。なんとか伝統を後輩たちにつなぎたかったのです。
コロナ前の規模に近づけてやろう、そのために知恵を絞ろう。そう決心して年明けから準備に入りました。カフェは「ロールキャベツとリンゴピロシキ、スープのセット」のテイクアウトとピロシキ単品販売のみ。通常4時間開催しているまつりも今回は2時間半に短縮しました。午前中は屋外駐車場でマースレニッツァ、カフェとキオスク、午後は校舎内で民族衣装試着、ロシア語教室、キリル文字で名前を書き缶バッジを作るコーナー、クイズに挑戦、チェス、学生発表、合唱コンサートと、午前午後で会場を分けたため、学生は少なくとも2つの係を掛け持ちし、お客様が2時間半の間にすべてのプログラムを楽しめるよう、凝縮しました。
函館市内の日本語学校に留学しているハバロフスクやサンクトペテルブルグから来たロシア人学生も手伝い、現場を盛り上げてくれました。閉鎖された世の中で、彼らもこのようなイベントを待っていたのです。
準備をはじめ、街中にロシアまつりのポスターが貼られ、新聞で告知されると、市民からの問い合わせが寄せられました。ピロシキは買えますか?キオスクはやりますか?私たちは手ごたえを感じました。市民のみなさまも、ロシアまつりを心待ちにしてくれている!
当日、ロシアに対する悪感情から、いつものようにお客様が来てくれるか、また変な嫌がらせがないかなど懸念はありましたが、開場前から多くの市民のみなさまが待っていてくれました。例年以上に、市内は元より京都や東京、札幌からも卒業生が参加してくれ、この4月から入学予定の新入生の顔も多くみられました。
どの人も屋外でマースレニッツァを見て、午後からは校舎内でのプログラムを楽しまれた様子です。燃え盛るモレーナの火にあたりながら、「これがなければ春は始まらない」といった声をいくつも耳にしました。25回続けてきたこのまつりは、確実に函館市民に受け入れられている、そう強く感じました。
例年以上に積雪が多く、寒さが厳しかった函館ですが、みんなが待ち望む「美しき春」はすぐそこまで来ていると信じています。

(JICインフォメーション224号より転載)

ロシア地域学科3年 松井 りの

本格的な開催は三年ぶりとの事で、去年とは全く違う体験をすることが出来た。今回私が担当したのは、カフェ班の売店と、ロシアの民族衣装の着付け体験だった。カフェ班は当日に売店に立つ役割で、民族衣装は部屋の飾りつけから衣装の選別まで行った。
事前準備として民族衣装コーナーにする食堂の一角の飾りつけをした際に、ロシアやカザフスタンなどの民芸品も並べて展示することになった。図書室に様々な民芸品が飾られていることは知っていたが、手に取りしっかりと眺める機会がなかったので新鮮だった。
その中でも印象的だったのが豊かな色彩の木製食器の数々だ。黒を下地に、赤、黄、青、緑などの明るい色彩で草花が書かれたその食器は数も多く、種類も豊富で華やかだった。当日は着付け体験だけではなく民芸品の展示も好評だった。同級生の一人がバラライカの演奏をしてくれたこともあり、異国情緒あふれる空間を作ることが出来たように思う。お客様が民族衣装の着付け体験を通し、少しでもロシアに対し親しみや興味を持ってくださったのならば幸いだ。
ロシアまつり当日、開門すると沢山のお客様が店を訪れてくださった。カフェの商品は、ピロシキとロシア風のロールキャベツとスープだった。すぐに長蛇の列が出来、注文の混乱や混雑などもあり、非常に慌ただしく、息をつく暇もなかった。こんなにお客さんが来るのかと驚きと同時に、あっという間に完売させることが出来たのは非常に喜ばしかった。しかし、事前準備の際に想定が甘く、スムーズに商品のやり取りが出来なかったことは反省すべき点だと考えた。次回以降にカフェを運営する際は番号札を作成したり、並びやすいように列整理をしたり、混乱を招かないように落ち着いて接客する必要があると感じた。
反省点も多く、もっとこうしていれば、と後から悔いが残るところもあった開催だったが、自らの出来ることはやり切れたように思う。来年の開催時は今回の反省点を踏まえてよりよい祭りを作り上げられるよう心掛けたい。

ロシア地域学科3年 中村 百李

今年のロシアまつりでは3年ぶりにカフェをすることとなり、1年次では体験したことが無かったカフェ班で販売と、クイズ班に所属することとなり、とても楽しみにしていました。
今回、私はカフェ班の販売のリーダーを務めることになりました。ピロシキとロシア風ロールキャベツ、スープを販売しましたが、この商品をどのように売るのかなど準備不足もあり、直前に慌てて作業をすることとなってしまいました。ですが、班員と協力し合って無事に完売することができました。まつりが大勢の方で盛り上がり、その方たちと販売を通して接することができ、大変良い機会だと改めて感じました。
クイズ班ではアカデミックリンクで使用した資料を基にバイカルアザラシやキルギス、ウラジオストクに関するクイズを作成しました。来場者の方に、このクイズを通してロシアに親しみや関心を持ってもらえるように、難しすぎず、ヒントとなるようなパネルも作成するなど、協力して作成しました。その甲斐あって、来場者アンケートの集計結果を見ると満足度が高いことが分かり、嬉しく思いました。
今回は準備に取り掛かるのが遅くなってしまったので、次回はもっと早めに準備するなど改善したい部分もあります。今年のまつりの様子を見ていて、どの班も魅力的だなと感じたので来年もいろいろと体験してみたいなと思いました。

人事

「法学入門」の担当教員が代わります。2014年から9年間担当された荒木知恵弁護士に代わり、4月から若山優華弁護士が新たに着任します。荒木先生は授業に模擬裁判を取り入れるなど、難しい法学をわかりやすく教えてくださいました。新任の若山先生は学生とも年齢が近いフレッシュな先生です。
また、新たに非常勤講師としてプラーソル・アレクサンドル先生が、3年生前期の「ロシア経済」と「ロシア国家政治体制」の授業を担当します。プラーソル先生はウラジオストクカジノ 一覧 で学位を取得された先生で、来日後は長く新潟大学等で教鞭を執られており、オンラインでの授業となります。

学務課お知らせ

校舎の利用時間
本校の校舎利用時間は平日8:30~17:00です。原則として平日以外は休校のため校舎内立ち入りはできません。利用時間外に校舎を利用したいときは、あらかじめ事務局に申し出てください。
校内掲示板(学生連絡)について
学生への連絡事項を校内掲示板に貼りだします。掲示板は、学生係、教務係、進路・就職、図書室、自治会・サークル活動、事務局の6種類ありますので、それぞれ見落としのないように確認してください。

出席率について
期末試験を受けるには各授業原則80%以上の出席率が必要です。
留年を防止するため、特に出席率が低い学生およびその保護者の方には文書で通知しています。

欠席について(7日未満の欠席)
授業を欠席する場合、就活・帰省等が理由で事前にわかっている時には、事務局で所定の用紙に必要事項を記入し、前日までに届け出てください。急な体調不良などでやむを得ず欠席する場合は、事務局まで電話やメールで連絡をお願いします。事務局はそのことを遅滞なく担当教員に伝えます。
欠席した場合は、放課後の補習時間を利用するなどして早期に授業の遅れを取り戻すことが必要です。
なお、7日以上欠席する場合は、事務局にて長期欠席の手続きをして下さい。

補習について
水曜日を除く平日の放課後は毎日ロシアセンターで補習を行います。補習担当教員の当番表は教務係掲示板に掲示しています。

成績通知について
本校では保証人との連携により、学生へのより適切な修学指導を行うことを目的として、学生の成績を保証人(学生の親権者等)の方々へ通知しています。
通知は、毎年4月頃に行う予定です。特段の理由により、保護者への成績通知を希望しない場合は事務局へ申し出てください。
また、学生の皆さんには成績通知書を配付します。前期の成績は、後期授業開始時の9月に配付します。また、後期の成績は翌年度の4月に配付を予定しています。
2~4年生は前年度の成績について事務局で配付しますので、下記期間内に受け取りにきてください。
4月10日(月)~4月14日(金)
なお、期間を過ぎましたら個人情報に関わるので廃棄します。再発行はしません。

JASSO奨学金

本校入学以前に日カジノ 一覧 生支援機構奨学金を貸与されていた新入生および前年度で貸与を終了した2~4年生は奨学金返還期限の猶予を申請できます。希望者は4月14日(金)までにインターネットのスカラネットパーソナルから在学届を提出してください。在学届の提出方法は貸与終了時に交付された「返還のてびき」に記載しています。分からない場合は事務局へ来てください。

進学届の提出について(採用候補者)
大学等奨学生採用候補者は決定通知【進学先提出用】を4月7日(金)までに事務局へ提出してください。入学時特別増額貸与奨学金に係る書類提出の指定があれば一緒に提出してください。書類に不備がなければ学校の識別番号(ユーザIDとパスワード)を交付しますので進学届を4月14日(金)までにインターネットで提出してください。
初回振込日は5月16日(火)の予定です。

在学採用募集説明会(給付・貸与希望者)
4月14日(金)14:40から7番教室で奨学金申込の説明と申請書類を配付します。希望する学生は必ず出席してください。この日どうしても出席できない場合は、事前に事務局に申し出てください。
なお、募集する奨学金は給付奨学金と貸与奨学金の2種類があります。給付奨学金は、世帯の所得に基づく区分に応じて、学校の設置者(国公立・私立)及び通学形態(自宅通学・自宅外通学)などにより定まる月額が毎月振り込まれます。貸与奨学金は、学生本人が借りる制度です。卒業後は必ず返還をしなくてはなりません。未成年の学生は必ず保証人の方と相談してから、申し込みをしてください。

給付奨学生 在籍報告(2~4年生)
給付金奨学生は、「在籍報告」により在籍状況や生計維持者について、インターネット(スカラネットパーソナル)を通じて届け出る必要があります。休学中等により支給が止まっている方も対象です。未提出のまま提出(入力)期間が過ぎると、給付奨学金の支給が止まります。下記の期間内に必ず提出してください。
提出期間:4月14日(金)~24日(月)25:00まで

就職支援について

就職支援体制について
事務局では全学年を対象に、外部講師を招いてのセミナーやガイダンスを積極的に開催しています。事務局による個別相談は随時受け付け、学生が希望の職に就けるよう、支援を行っています。昨今はオンラインによる会社説明会や面接が増えるなど、就活方法は多様化しています。就職全般の悩みから、エントリーシートの書き方・面接の練習といった具体的なことまで、気軽に相談してください。
企業説明会の案内や求人票はキャリアサポートセンター前の掲示板に随時貼りだしますので、定期的に確認をお願いします。

△厚生労働省キャリア形成サポートセンター事業「ジョブ・カードを活用した就職ガイダンス」(2023年1月31日、2月2日実施)

留学奨学金海外インターンシップ
留学奨学金による海外インターンシップ(サンクトペテルブルク・モスクワ)は、現時点で今年度実施する予定はありません。今後動きがあればあらためてお知らせします。

ТРКИ講座
ТРКИ(テルキ)は語彙・文法、読解、作文、会話、リスニングの5つのパートからなる外国人ためのロシア語能力検定試験です。
試験は入門、基礎、1級~4級(数字が大きい方が難度が上)のレベル別となっており、ウラジオストク留学中にロシア語科2年生は1級を、ロシア地域学科3年生は2級の合格を目指します。
当講座では、学内模試を行うほか、各パートに合格するために必要な実践的な知識を学習します。開講日程は5月8日(月)~7月10日(月)の間の6回を予定しています。詳細は「学生係掲示板」にてお知らせします。

特別授業について
今年も特別授業を実施します。一般常識として必要な、時事問題や社会制度についての講義を予定しています。全学生の出席が必須です。

オープンキャンパス

今年度のオープンキャンパスは下記の日程で実施します。
日時:第1回 6月24日㈯14:00~15:30
   第2回 9月24日㈰ 9:30~11:00
   第3回 2024年1月20日㈯(オンラインのみ)10:00~11:30
1年生は模擬授業に出席します。また、学生自治会役員は学生の視点から学校生活の紹介を行います。
オープンキャンパスは自治会行事でもあります。自治会役員と1年生は全員出席しましょう。
そのほか、Zoomを利用したオンライン個別相談会は受験希望者に対し、
随時実施します。
オープンキャンパスのお申込みは、こちらからどうぞ。

お知らせ

2023年度 ロシア語市民講座 受講生募集
本校のロシア語市民講座は、受講生の学習期間やレベルにより入門、初級、中級、上級とコースを分けています。まったく初めてロシア語を学ぶ方のための入門コースの募集は、1年のうちで5月の開講時のみとなっておりますので、興味のある方は是非この機会にお問い合わせください。初回は、5月8日(月)、毎週月曜日開講(祝日の場合は翌火曜日)です。
申込締切4月24日(月)までです。詳細はこちらでご確認ください。

2023年度 公開文化講座
はこだてベリョースカクラブ 受講生募集
 本校のロシア人教授陣を中心に、交替で毎回違った角度から日本語でロシアについての話題を提供し、ロシアについて理解を深めていただくための公開文化講座です。
年7回開催し、初回は5月15日(月)15:00~16:00です。詳細についてはこちらをご覧ください。本校学生は無料で参加できます。申し込みの締め切りは4月28日(金)です。

△ベリョースカクラブ 2022年度の様子

函館日ロ親善協会からのお知らせ
1~3月の主な活動実績

〇 新型コロナウイルスや現在のロシアをめぐる状況から、交流事業等はできていない状況です。

係りより

8名の学生が函館校を卒業しました。コロナや世界情勢の影響もありましたが、その中で得た本校での学びについて素直な気持ちを綴ってくれています。新入生も諦めるのではなく、出来ることを自ら探し、いろんなことに挑戦していきましょう!(福尾)

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私の新年の過ごし方 //www.barcelonaarab.com/report/%e7%a7%81%e3%81%ae%e6%96%b0%e5%b9%b4%e3%81%ae%e9%81%8e%e3%81%94%e3%81%97%e6%96%b9/ Sun, 01 Jan 2023 00:00:00 +0000 //www.barcelonaarab.com/?post_type=report&p=3431 オンライン casino 准教授 イリイナ・タチヤーナ

2019年の12月の冬休み、私はウラジオストクに行きました。2020年を祝うために、そして新しく迎える年が幸せで喜びにあふれたものになると信じていました。しかし、その時私は私たちの生活がもうすぐコロナで、これまでとは全く違ったものになるだろうとは、つゆ程にも知らずにいました。
ウラジオストクは新年の準備をしていました。ロシアの新年は一年で一番大切な行事です。街はキラキラと輝き、中央広場には美しいクリスマスツリーが立てられています。ロシアでは1月7日にクリスマスが祝われるため、誰も12月26日にツリーを撤去しません。広場ではまるまる1ヶ月、お祭りが繰り広げられます。子どもも大人もアイススケートや滑り台で楽しみ、もっと幼い子どもたちはトナカイやポニーに乗ってはしゃぎます。
マローズ爺さん(サンタクロースのことをロシアではこう呼びます)と雪娘は、広場で様々なコンクールを催し、そして観客たちと元気いっぱい踊ります。人々は凍えないようにキオスクで熱いお茶やコーヒーを買い、ピロシキやパイをほおばります。時には、ステージでアーティストたちが素晴らしい歌やダンスを披露することもあります。そして、楽しい音楽が大音量で広場を包みます。
私は例年ウラジオストクに住む息子一家と新年を迎えます。12月31日息子のお嫁さんは一日中、いろいろな美味しい料理を作るのに忙しくしていました。
そして私はその日一日、ずっと孫娘のサーシャと私の家で過ごしていました。
午後7時、息子が私たちを迎えに来て、私たちは彼の家へ向かいました。途中、お嫁さんからマヨネーズを買ってきてほしいと電話がありました。(このあとすぐ大晦日には買い物に行かない方がいい、と改めて思いました。)私たちは長い間レジで並び、次に駐車場を出るため、辛抱強く待たなくてはなりませんでした。そう、街中の人々は新年を迎える前に最後の準備をしているのです!
息子の家に着くと、部屋はクリスマスツリーやイルミネーションで飾られていました。大きなテーブルには様々なお祝いの料理が並んでいます。普通ロシアの人々は夜10時にお祝いのテーブルに着くのですが、私たちはすでにお腹がすっかり空いていたので、それよりも早くテーブルに着きました。
深夜12時近くになるとロシア中の人々と一緒に大統領の挨拶をテレビで視聴します。そして12時、新年の合図のチャイムがなり響く中、私たちはシャンパンを開けます。次に家族みんなで新年の言葉を言って、その年のそれぞれの健康と幸せを願い、贈り物を贈りあいます。
ロシアでは(大晦日)新年の12時にシャンパンを飲まない人はいないでしょう!新年をどのように迎えるかは古くからの伝統的な習慣が人々に脈々と伝えられているのです。
ここで皆さんに私のとびきりの思い出をお話ししましょう!ある年、私の夫の母は一人で新年を迎えることになりました。寂しく過ごしているのではないかと心配しました。しかし、私が義母の家に寄ってみると、お祝い用の食事がいっぱい載ったテーブルをテレビの前に置き、彼女自身は新年を迎えるためにきれいなドレスと靴で美しくドレスアップをしていたのです!私は大変驚き、感心しました。だって彼女はドレスや靴だけでなく、美しくお化粧をしてマニキュアも完璧でしたから!素敵でしたね。御年70歳ほど!誰に見せるわけでもなく、一人で迎える新年のために、ドレスアップするなんて、信じられません。いくつになっても自分のために特別に何かを行うこと、忘れてはいけませんね。
さて、シャンパンを飲み干した後、人々は窓から外を見たり、外に出たりします。すると花火が打ち上がり始めました。ほとんどの家では家族の誰かが花火を打ち上げます。そうして街の花火は朝まで続きます。
多くの若者はカフェやディスコで祝杯を上げ、テーブルを並べて大いに楽しみます。
街にはウズベキスタンやタジキスタン等の国から多くの労働者が故郷を離れ働きに出てきています。彼らは貧しく、多くは一つの賃貸アパートに複数の家族で住んでいます。そして、彼らもまた、新年を祝うために広場にやって来ます。
そう、全ての人々の新年!

△思い出の義母からのクリスマスカード(昔のウラジオストクの中央広場のイラストが描かれている)

学生からの寄稿

キルギス留学 
ロシア語科2年 岡元 菜弥波

私は2022年度、留学実習に参加しました。今年度はロシアムンプリ 大カジノ 一覧 への留学は断念し、開校以来初となるキルギスの首都ビシュケクへの留学が決まりました。
私たちは9月2日に成田空港近くのホテルに前泊した後、3日の夜に成田空港から経由地であるドバイへ向かいました。ドバイの空港には朝4時30分頃に到着しました。ドバイ空港は世界一の規模で、旅行客がたくさん行き来していました。カフェからショップは朝晩問わず営業していて、最先端技術が整っていました。そのおかげか18時間近くの待機もそれほど苦ではありませんでした。ビシュケクには5日の朝方に到着しました。ゲストハウスの管理人さんが出迎えてくれて、滞在一日目は長時間の旅疲れを無事休めることができました。
6日にはキルギス国際大学付属国際教育センターへ向かい、センター長や職員の方々からの歓迎をいただき、授業が始まりました。授業は週5日で文法・会話からなる二つのプログラムで構成され、私たちは一日に40分×4コマの授業を受けました。文法ではロシア語の基礎を復習しました。忘れかけていた基礎やミスのしやすい格変化など集中的に学ぶことができました。会話ではロシア語しか通じない先生に上手く意志を伝えられるよう努力しました。自分の実践不足を痛感しましたが、留学中盤からはキルギス人がよく使う表現が聞こえてきたり、早口言葉のように聞こえていたロシア語に耳が慣れてきたりとリスニング力を徐々に高めていきました。

もちろん、現地での生活も充実していました。街を歩いていると、緑が多く穏やかな雰囲気をよく感じました。ソ連時代の街並みも残りつつ、現代的な建物との融合が面白かったです。午前中で授業が終わると、大学近くの広場は休憩している学生たちでいっぱいで、そんな自由な雰囲気も好きでした。現地ではキルギスの学生やキルギス日本センターで出会った日本語を学んでいる学生との交流もありました。話してみるとキルギス人はとても明るくて、温かい人が多いと感じました。文化の違いはあれ、外国人にでも、気軽に話しかけてくれるので、上手く現地に馴染むことができました。
振り返ってみると、生活面で困ることはほとんどなく、カルチャーショックも少なく済みました。普段目にすることのない光景、文化交流、自然などすべてが貴重なものでした。大変、素晴らしい1か月を過ごすことができました。

キルギス留学 
ロシア地域学科3年 上野 真由

私たちは、9月3日に約1ヶ月間の留学実習に向けて日本を発った。経由地はドバイで、計16時間ほどのフライトを経てビシュケクに到着した。滞在したのはゲストハウスで、オーナーは暖かく迎えてくれた。
キルギスについてから最初の週末、大学職員の方が運転する車に乗って大学のセンター長と5人でイシク=クル湖へ行った。湖のそばに近づくと車窓から海のようなものが見え、あまりにも大きかったので最初それが湖の岸とはとても思えなかった。もう9月で湖が一番混み合う時期はもう過ぎていたが、それでも家族連れや友人同士で訪れた人々で賑わっていた。水は透明度が高く、温度も少し冷たい程度で訪れるにはとても良い時期だったと思う。
翌週日曜日は、ゲストハウスのオーナーの誘いでケゲティという山に行った。登山靴を持っていなかったため、前日にビシュケクのショッピングセンターにあるアウトドア用品店で靴を買った。当日は他のツアー参加者たちとマイクロバスに乗り込み山の麓へ向かった。麓に着き、その直後にいきなり険しい斜面を登ったので、ゴール地点までずっとこんな道が続くのではないかと不安になったが、それ以降の道は基本的にそれほど危険でなく怪我することなく目標地点まで到達できた。山には放し飼いされていると思われる牛が何頭もいて、それぞれが自由に過ごしていた。少し経った後で下山し、麓まで行くと羊と馬の放牧をしていた。バスに全員が乗り込み街に戻ろうとしたが、細い山道をたくさんの羊や馬が塞いでおりそれらが立ち去るまでバスはしばらく立ち往生していた。

三週間目の金曜日、キルギス日本センターで現地の日本語学習者と日本人が日本語で交流するイベントに参加した。何人かと話をしたが流暢に会話することができる人もいて驚いた。また、学生たちが日本語を学ぶ姿勢は、自分自身のロシア語学習へのモチベーションにもつながった。
その他にも書ききれないほど色々なことがあった。渡航前、事前情報があまりなく不安も多い中で留学実習が始まったが、気候や一部インフラが整っていないことを除けばそれほど不便はなかった。そして日本を離れたからこそ、普段生活している環境はインフラがとても整っており安全に暮らせているということも実感することができた。
キルギスで出会った人たちはみんな親切で、開放的だった。現地で過ごしているときは大変なことも多かったが、そんな時色々な人が手を貸してくれたし、それらはとてもいい経験になった。沢山の人が私を手助けしてくれたように、いつか自分も言語を学ぶことで誰かの力になりたいと思った。

アカデミックリンク~キルギスにしか無いもの~
ロシア地域学科4年 中澤 純

「ロシア・ウクライナ情勢の関係でウラジオストクには行けないから、今年はキルギスなどはどうか考えている。」そのようなことを春、理事長が言ったのを覚えている。
――キルギス。日本人としてはあまり耳馴染みのない国であった、当然自分もである。キルギスの伝統料理、風習、音楽、一つでも答えられる日本人はどれほどいるのであろうか。あまりにも日本の文化圏と異なっているからであろう。ふと帰ってきた留学組にキルギスで食べた料理を見せてもらった。同じではないか。あのウラジオストクで見た料理たち、チャイハナにあった中央アジア料理だ。マンティ(肉まんのようなもの)、プロフ(ピラフ)、シャシュリク(串焼肉)。だが何かが足りない。
――ディル(香草)だ。あの、所かまわず振られていたあの緑がないのである。ディルにまみれたあの生活というのはロシア特有なのか…。キルギスはアラブの石油王の如く油が料理に使われていたらしい。当然食べた暁には、胃もたれコースだったという。聞いた話や写真を見ると、肉料理といったものを超越して「油料理」と形容してもよいくらいであった。キルギス人にとって身近なものには、摩訶不思議なアドベンチャーが広がっていた。
――クルト(チーズの一種)、キルギス人は飴かのように貪っているらしい。「食べてみてください。」キルギス留学組からそう渡される。当然、美味いものである、筈であった…。口に入れると、百獣の王だろうが恐れ戦く。そんな魑魅魍魎が存在していたのであった。キルギス人はこれを真顔で摂れるのか。それは人智を超えた存在に違いない。
――違う、これが食文化の違いなのだ。納豆のように自国の人間には馴染み深くても、少し海を超えるだけで”JAPANESE NATTO”と、奇想天外な黒魔術の材料かと思われることもある。人間は苦味を最初は毒かもしれないと人体ごと受け付けない場合がある。慣れていない味を本能から危険なものととらえるのだ。そういった人間の習性もあり、それぞれ独自の食文化を築いている。いろいろな観点から食文化を見ることで今まで見えなかった世界が見えてくる。そういったことが食文化を比較する醍醐味なのだと思えた。マンティやプロフはロシア・キルギス共通なのに、何故キルギスではディルがあまり使われないのか。今度は歴史をさかのぼっていくことで新たに見えてくる食文化があるのかもしれない。
そういった訳で、キルギス留学組と私と1年生の後輩とで、チームを作りアカデミックリンクに出展した。テーマは、「キルギスの食生活について」である。キルギス留学組は滞在中、現地でキルギス人に「どのような食生活をしているか」のアンケートを取っていた。それを集計し、摂った食事の写真やコメントをまとめた。当の私は、いかにもキルギスに行ったかの如く、平然とした顔でプレゼンを作った。行ってないけれど行った気分。ありがとう、アカデミックリンク。

2022アカデミックリンクに参加して
ロシア地域学科3年 弓田 眞悟

今回私は出場3回目となるアカデミックリンクに参加することに決めた。前回は、ふたりチームでサケ科魚類と日露関係の歴史についてのテーマで発表したが、今年は一人で参加することに決めた。
発表テーマは、ロシアにある世界一深い湖のバイカル湖に生息する「バイカルアザラシ」にした。実は、このテーマは前々からやってみたかったテーマである。というのも私は海洋哺乳類の中ではアザラシが一番好きな動物であり、ロシアの地理を学び始めたとき、バイカル湖に生息する「バイカルアザラシ」の存在を知り、いつか機会があれば調べて何らかの形で共有したいと思っていたからである。今回は一人であるため、自分優先でやりたかったテーマを選んだと言う訳である。
好きなテーマだと言えども、一人で企画、文献収集、さらにパワーポイント作成をするのは、かなり困難な作業であった。しかしながら、なんとなくしか分からなかったこのアザラシを調べていくにつれて、そして実際地元である仙台の水族館に展示されているバイカルアザラシを間近で観察して、その不思議な生態やバイカル湖について知るにつれて、このアザラシのことをますます魅力的に感じ始めた。
また、淡水に生息しているアザラシであるため、他の海に生息しているアザラシとは異なり、淡水中でも獲物を上手く探せるように目が大きいことや、冬には氷が張ってしまうため、そこに穴をあけるために発達した前足の爪などこのアザラシが環境に適応していくために進化していった形跡を見て、理解して、ますます好きになった。
そしてアザラシから、ロシアと日本との関係を調べていく過程で驚いたことがひとつあった。それは、このアザラシが中国のパンダのように日露の友好のための観光大使として日本に送られてきている県があったことである。これは日本人がロシアについて興味を持ってもらえることだと感じた。
最近ロシアと日本との関係は良いものとは言えなくなってきていると私は思う。テレビやYouTube、Twitterを見ればいつもみるに堪えないコメントや批判が増え続けている。
そんな中でも私は全てを拒否するのではなく、アザラシをきっかけに少しでもロシアについて知ってほしいとの気持ちも込めて、研究をまとめた。結果、どこまで伝えることができたかは分からないが、無事に終えることができ、嬉しく思う。
今回のアカデミックリンク参加にあたり、ご指導、ご協力いただいた先生方にこの場を借り、あらためて感謝をいたします。

全道ロシア語弁論大会の思い出 
ロシア地域学科3年 鈴木 貴大

2022年12月3日、札幌で第54回全道ロシア語弁論大会が開催された。例年は北海道庁旧本庁舎(赤レンガ庁舎)や在札幌ロシア連邦総領事館を会場に行われていた本大会だが、今年度は日本ユーラシア協会北海道連合会の建物での開催となった。私がこの大会に参加しようと思った理由は、この学校に入学してから、約3年間学んできた自分のロシア語がどのレベルにあるのか、また、うちの先生方以外のロシア語ネイティブから見てどのように映るのかを確かめたかったからだ。教授会から出場について推薦を受けたことも、大会に出場する良いきっかけとなった。
弁論大会に向けて最初に悩んだことは、テーマを選ぶことだった。弁論のテーマは自由だったため、9月から10月にかけて留学してきたキルギスについて書こうとしたり、学校近くのロシア料理店の店主の方にアイデアを頂いて、ソ連における米食文化について考えたり、かなり思い詰めていた。さらに、私が応募したのは、ロシア語学習歴2~3年以上のAクラスだったため、5分程度語ることの出来るテーマでなければならなかった。最終的には、自分がロシアのバイク・車メーカーに興味があるということもあって、ソ連から続くオフロード車メーカーの「УАЗ」について発表することに決めた。テーマが決まり、デルカーチ先生に吹き込んでいただいた原稿の録音を聞き、放課後に先生と発音練習をしながら、原稿の暗記を始めた。その中で大きな壁となったのは、抑揚であった。先生の録音では、強弱がはっきりついており、アピールしたいポイントがよくわかった。しかし、いざスマホで自分の声を録音して聞いてみると、全くそれがわからなかった。これを大会まで残り2週間で直さなければいけなかった。放課後の練習だけでなく、家で必死になって何度も練習した。
大会当日、緊張しつつも何か腹に入れねばと、会場の隣にあったカフェでサンドイッチとコーヒーを頼んだ時だった。ある一人の男性がソワソワしながら入店してきた。ロシア語で独り言を言っていたので、気になって話しかけてみたところ、実はこの男性も大会参加者だったことがわかった。その後、大会が始まるまで、独学でロシア語を勉強しているというこの社会人の方と、ソ連の音楽家や現代ロシアについて何時間も話した。思いがけない出会いではあったが、緊張を解しつつ、非常に有意義な時間を過ごした。そうして、弁論大会が始まった。発表では、たくさん練習した抑揚を意識しながら、自分のベストを出せた。さらに、質疑応答の場面では、審査員の方々の笑いを取りながら答えることもできた。結果を待つ間、心臓が飛び出そうな思いだったが、無事に1位を受賞した。自分の頑張りが報われたと感じたと同時に、ロシア語を学ぶ方々と交流できたことが、自分にとってロシア語を学ぶモチベーションにとてもつながった。これからも怠けることなく、日々の研鑽を重ねていきたい。

АБВГ-Day暗唱の部の1位となって
ロシア語科1年 福留 聖司

当初のロシア留学の予定を変更し、今年4月に本校に入学してはや8ヵ月が経過し、いよいよАБВГ-DAY開催となりました。本校における重要なイベントであるとは聞いていましたが、正直に言うと当初は、「自分は一体何をすれば良いのだろう?」と思っていました。
やがて、1年生は全員詩の暗唱をやるとの説明を受け、各自が希望するテーマを決め、それに沿ってデルカーチ先生が各自に適当な詩を選定する運びとなりました。
自分の場合、商船高専から旧・神戸商船大学大学院まで一貫して海に関わるキャリアを歩んできたことを考慮して、「海について」というテーマを設定し、どんな天候でも海に乗り出す船乗りの心意気を語る«При всякой погоде…» (Владимир Высоцкий)を選んでいただきました。
詩が決まってから、先生による朗読の手本を何度も聞いて練習するとともに、かつて渋谷のボイストレーニングに通っていた頃に習った発声法を思い出し、再度やってみることとしました。呼吸は腹式呼吸で、声は低い声は胸から、高い声は頭頂から出ることをイメージして何度か練習し、今回は鼻のあたりから声が出るイメージでいこうと決めました。ちなみに、このような発声法は訓練すれば誰でもできます。
本番前日に、詩の暗唱であってもイメージ動画を作ることも可能と聞いて、急遽パワーポイントでイメージ動画を作り、さらに当日は5年前にウラジオストク市の海軍百貨店(Флотский Универмаг)で購入した水兵の縞のシャツ(тельняшка)を着ていくこととしました。
いよいよ当日本番です。荒海を行く帆船のイメージをモニターに表示し、25年前、空打つ波が哮る冬期北太平洋を帆船・日本丸で越えた時を思い出し、詩を暗唱しました。一瞬次の詞を忘れそうになる時もありましたが何とか乗り切り、結果として暗唱の部の1位をいただきました。
本校に入学してはや8ヵ月、ロシア語力はまだまだではありますが、何とかここまでは到達することができたと思うと非常に感慨深く、より一層精進しようとの思いを新たにしました。
また、ここまで御指導をいただきました先生方に感謝の念を込めて、本稿を終わらせていただきたいと思います。

АБВГ-Day芸術賞
ロシア地域学科2年 佐藤 宏夢

今回のАБВГ-DAYではсумецкаяいう曲の歌唱で芸術賞を受賞しました。私はロシア語の曲と言うとこの曲が一番に思い付きました。そして自分はこの曲でАБВГ-DAYに出たいと思い、歌の練習をしました。正直に言うと、もう少し早く練習を始めていたほうが良かったと思います。なぜなら、まだ満足するレベルでの発表ではなかったからです。歌詞をもっと覚えて、最後まで歌える状態こそが、全力を出し切ったと言え、今回はまだそのレベルではないと思ったからです。次回のАБВГ-DAYでは自分の全力を出す発表をしたいと思います。
さて、сумецкаяという曲はотава ёというバンドが作成した、現代ロシア音楽、フォークロックの部類に入るものです。私は現代ロシアのロックがとても好きです。ロシア語で歌い、なおかつロシアンポップの民族音楽を合わせた音楽はこのバンドの得意とするもので、すぐにこのバンドの曲にしようと決めました。また、曲のノリに合わせて即興で踊ろうとも思いました。一番に思いついたこの曲はノリもよくまさにぴったりだったので、今回の発表にマッチしたのではないかと思います。これが芸術点になったと思います。自分としてはうまく踊れたと思えます。しかし、こちらもまだ本気を出せると思いました。歌詞をちゃんと覚え、踊れたらもっと良かったと思います。
結果、芸術賞をもらえました。私は何度も言うように満足した出来ではなかったので、賞を貰えることはないだろうと思っていました。
しかし、賞をもらうことができて、驚きつつも、とてもうれしい気持ちになりました。何よりもっと努力しよう、次回のАБВГ-DAYはもっと頑張って新しいことに取り組もうと思いました。ですから、この賞は自分にとって新しいステップアップへの兆しだと思えました。次回のАБВГ-DAYは自分に合った個性のある出し物にしたいと思っているので、この賞をバネにして努力を重ねて歌詞を暗記、それ以外であれば詩や発表物を覚え、АБВГ-DAYを成功させたいと思います。それは自分の努力に裏打ちされた、自分自身の発表物への思いです。

短信

年金セミナー

11月8日(火)の4限目、全学生を対象とした特別授業「学生に対する年金セミナー」を開催しました。
札幌から派遣された日本年金機構地域年金推進員である三ツ井孝二先生に、「知っておきたい年金のはなし」と題し、学生にはなじみのない制度のことをわかりやすく解説していただきました。
国民の加入義務となる20歳前後の学生がほとんどのため、20歳になったらすべきこと、自分の将来を考えて豊かな人生のために何が必要か、学生納付特例制度のポイントなど、具体的なお話で大変参考になりました。

АБВГ-Day

12月14日(水)ロシア語学習促進と発表の場としての言語まつりАБВГ‐Day(アー・ベー・ヴェー・ゲー・デー)が開催されました。
日ごろ学習しているロシア語で一人3分から5分ほどの発表をする個人発表の部門と、今年はチーム対抗戦も3年ぶりに行い、学年の垣根を越えて4チームに分かれ、クイズ形式で言語知識を競い合いました。
個人発表は、1年生の暗唱の部と上級生の自由発表の部に分かれており、詩の暗唱や歌唱、スクリーンを使っての発表など形式は様々です。
チーム対抗戦の「АБВ-Game(アー・べー・ヴェー・ゲーム)」では、飛び入り参加で、日本語を勉強するため函館に留学中のロシア人学生と、来函していた卒業生もチームに加わり行いました。クイズは4択問題や早押しクイズで、どれもロシア語やロシアの風習についてでした。学生たちはどのクイズにも全力で答え、会場は大盛り上がり!不正解でも関係ありません。分からなかった言葉の意味を学生同士で教えあい、楽しい学びの場になりました。

 結果は以下のとおりです。
【暗唱の部(1年生)】
第1位 ロシア語科 福留 聖司
  «При всякой погоде…» В. Высоцкий
「どんな天候でも…」

 【自由発表の部(2~4年生)】
第1位 ロシア地域学科3年 鈴木 貴大
  発表「時代遅れのあの車はなぜ人気?」
第2位 ロシア地域学科2年 三田井 芙美
  暗唱「鳥刺し」«Птицелов» Эдуард Багрицкий
第3位 ロシア地域学科3年 上野 真由
  発表「キルギスの民族楽器 チョポチョール」
第3位 ロシア地域学科3年 弓田 眞悟
  発表「私の人生を生きる」
芸術賞 ロシア地域学科2年 佐藤 宏夢
  歌唱「スメツカヤ」«Сумецкая»

なお、自由発表の部第1位のロシア地域学科3年 鈴木貴大さんは12月3日(土)札幌市で開催の第54回全道ロシア語弁論大会で第1位を受賞。同じく自由発表の部第3位のロシア地域学科3年 弓田眞悟さんは、12月18日(日)オンライン開催の第30回 創価大学創立者杯 ロシア語スピーチコンテストのビデオ部門で第3位を受賞しました。おめでとうございます。

大人のマトリョーシカ絵付け体験教室

12月3日(土)、オトナのマトリョーシカ絵付け体験教室を開催しました。函館校では2014年から毎年、夏休みに小学生向けの教室を開いていますが、以前から「大人向けにも開いてほしい」とのご要望があり、昨冬初開催したところ、好評でした。今年も早々に定員10名の参加者が集まりました。
デルカーチ・フョードル副校長が、マトリョーシカの歴史や伝統的な民族衣装の構成について説明しました。先生が下絵を描いた白木のマトリョーシカに顔を描き、好きな色を塗っていく工程です。
絵の具の合わせ方や筆運び、塗る順番などに気を配りながらみなさん黙々と作業していきます。仕上げに胸元に花やリンゴを描いたり、袖に模様を付けるなどして、3時間かけてこだわりの詰まったマトリョーシカが完成しました。
最後にニスを掛けたらツヤも出て、かわいいマトちゃんたちを手に笑顔で記念撮影をしました。

就職

外部講師を招いての1~3年生向けの就職支援が年明けからスタートします。一つひとつ着実に受講し、自分の将来を明確に捉えるよう活用しましょう。

ジョブカフェ「企業と学生の交流会」開催の案内

学生が就職活動前から“働く”イメージを持ち、社会人の一員としての準備期間を送ることを目的とした交流会を開催します。
ウロコマシナリー社は合板機械を設計・製作する企業で、ロシアとも取引があります。
近年学生に人気のホテル業界からは、市内の老舗・函館国際ホテル担当者のお話が聞けます。
1年生が対象ですが、他学年でも参加可能です。この機会を積極的に活用してください。

日時:1月16日(月) 14:40~16:10
場所:3F 講堂
講師:株式会社 ウロコマシナリー  総務・経理部 松本光平 氏
   株式会社函館国際ホテル    総務部部長  佐藤則幸氏
対象:1年生は全員参加、他学年は任意です。
主催:ジョブカフェ北海道

△昨年の様子

キャリアコンサルタントによる就職ガイダンス

厚生労働省のキャリア形成サポート事業により、キャリアコンサルタントの派遣を受けてガイダンスを行います。全2回通して「ジョブ・カード」を完成させ、具体的に考えることで、自身のキャリアを可視化することができます。
1.「ジョブ・カード」を活用し、自分の強みやアピールポイントを見つけ、効果的な自己PRができるようになります。
2.就活時に企業への応募書類やPRシートとして活用できます。
3.自分の思いを順序だてて掘り下げるので、面接の準備にもなります。

日時:1月31日(火)、2月2日(木)14:40~16:10(2回とも参加のこと)
場所:3F 講堂
講師: キャリア形成サポートセンター
    キャリアコンサルタント 三浦佳子氏・武田弘幸氏      
対象: 全学生(卒業学年で就職が決まった者を除く)

学務課お知らせ

卒業試験日程
1.ロシア地域学科4年生は、下記の日程で国家試験を行います。
 国家試験    3月 9日(木)
 卒業論文審査会 3月10日(金)(場所:3F 講堂)
2.ロシア語科2年生は、下記の期間内で卒業試験を行います。
    3月3日(金)~3月10日(金)

後期試験日程
1.ザチョット  2月24日(金)~3月 2日(木)
2.エグザメン  3月 3日(金)~3月10日(金)
3.再試期間   3月13日(月)~3月17日(金)
 卒業年次以外の学生にのみ、この期間に再試験を行うことがあります。

出席率不足の学生は
本校は出席率80%以上が期末試験の受験資格となっています。出席率が低かった学生は受験資格を得るため担当教員の指導を受けてください。

JASSO奨学金 継続願提出の手続き
奨学金継続願は学業を続けていくために奨学金が来年度も継続して必要か否かを奨学生自身が判断し、提出(入力)するものです。
貸与奨学金を利用している学生は、返還する義務があることを十分自覚した上で、スカラPSから継続願を提出してください。
給付奨学金・貸与奨学金、どちらも利用している学生はそれぞれで継続願を提出する必要があるので注意してください。
継続願の提出期間は下記のとおりです。

提出期間:2022年12月19日(月)~2023年 1月20日(金)

石館とみ奨学金審査会
「石館とみ奨学金」は、人物・学業ともに優れ、かつ将来、社会奉仕の精神に基づく社会貢献を期待できる学生に対し奨学金を授与することにより、優秀なる人材の育成と教育効果の向上に資することを目的とし、本校での学資として給付される奨学金です。
2月中旬に開催予定の説明会で、制度概要と応募方法について説明しますので、奨学金を希望する学生は必ず参加してください。
なお、選考会は下記日程で行います。

一次選考審査会  3月13日(月)
二次選考審査会  3月15日(水)
授与式(卒業式) 3月17日(金)

説明会と二次選考審査会、授与式には学生本人が出席しなければなりません。
採用は2名を上限とし、2名採用の場合は1名につき17万5千円を、1名採用の場合は35万円が支給されます。

パスポートの取得について
今年、留学実習が予定されるロシア地域学科2年およびロシア語科1年の学生で現在パスポートを持っていない、あるいは期限が切れそうという学生は、3~4月の春休み中に必ずパスポート取得手続きを行ってください。現時点では留学実習もインターンシップについても詳細未定ですが、新年度になり状況が許せば、すぐに留学準備を始めます。その時に機会を失うことの無いよう、いつでも行ける準備はしておきましょう。
なお、ロシアへの渡航の際、パスポートの有効期限は、申請するビザの出国期限より6ヶ月以上必要です。渡航前にしっかりとチェックし、不明な場合は事務局に相談してください。

お知らせ

2023オリジナルカレンダー販売中

今回で7年目となる、毎年大好評のオリジナルカレンダー、2023年版の販売を開始しました。
このカレンダーは、学生と職員が留学・研修等でロシアを訪れた際に撮影した写真を使用し、製作したものです。毎年ご好評をいただいており、7年目となる今回は、昨年11~12月にコロナ禍の間隙を縫って実施したロシア・ウラジオストク留学実習および、今年9~10月に開校以来初めてロシア以外の実習先として選んだ、中央アジアの国・キルギスで学生が撮影した写真を使用しています。

カレンダーは本校事務局で1部500円にて販売中です。このカレンダーの収益は学生食堂を利用する学生に対して昼食代の一部を助成することに活用させていただきます。
郵送ご希望の場合は1部610円(送料込み)で販売しています。なお、郵送ご希望の場合、郵便切手でのお支払いとなります。住所・氏名・電話番号を明記の上、郵便切手(610円分)を事務局宛にお送りください。切手はなるべく10円切手1枚と100円切手×6枚でお願いします。また、複数部ご希望の場合は送料が変わりますので、その旨お問合せください。
詳細はこちらをご覧ください。

2023オリジナルカレンダー

オンラインオープンキャンパスのお知らせ

1月21日(土)10:00~11:30にZoomを使用した一般後期入試出願前、今年度最終回のオープンキャンパスを行います。
今回は非対面式としてZoomを利用して、職員によるガイダンス(本校概要・入試・奨学金について)のほか、学生による学生生活紹介や2年生のロシア語演習(イリイナ・タチヤーナ准教授)の模擬授業をご覧いただくなど、本校をより理解していただくためのプログラムを予定しています。
「オープンキャンパスには行きたいけど、外出を控えないといけない」、「遠方でなかなか参加できない」などの理由で参加を諦めていた方も、来校せずに自宅でスマートフォンやパソコンから簡単に参加できます。
お申込みは、こちらのお申込みフォームから、必要事項をご記入していただければ、担当者より追って詳細についてご連絡します。
本校への進学を考えている方、あるいは保護者の方はこの機会にぜひご参加ください。

△前回の様子

第25回はこだてロシアまつり

2月11日(土・祝)に開催予定です。
テーマは「今こそ がんばってМИР(みる)!」に決定しました。現在の世界情勢やコロナにより私たちは大変困難な状況にありますが、こんな時だからこそがんばってみよう!という学生の意思の表れです。МИР(‟ミル“と読みます)にはロシア語で世界、そして平和という意味があります。
コロナ禍のここ2年は内容を限定し、屋外で行うマースレニッツァ(体長2mの藁人形を燃やして冬を追い出し、春を呼ぶロシアの伝統儀式)や合唱のみの催しとしていましたが、今年は例年の規模に戻せるよう準備中です。ロシアカフェ(テイクアウトのみ)や可愛いロシア雑貨を販売するキオスク、体験コーナーも実施する方向です。
なお、コロナ感染の状況によっては一部催しの中止に切り替えますので、ご了承ください。開催時間や詳細は近くなりましたらホームページでご確認をお願いします。

卒業証書授与式案内

令和4年度第28回卒業証書授与式は、次の通り挙行します。
○卒業証書授与式
 日時:3月17日(金)午前10時
 場所:3F 講堂
○卒業式リハーサル
卒業式前日の16日(木)10時より講堂で行います。卒業予定者と送辞担当者は必ず出席してください。
○自治会主催 卒業生を送る会
 17日(金)卒業式終了後に講堂で開催します。

※卒業式、自治会主催 卒業生を送る会は、学生全員参加となっています。
※今年度、同窓会パーティーはコロナのため中止します。

各行事についての詳細は、掲示してお知らせしますので各々確認してください。

函館日ロ親善協会からのお知らせ
10~12月の主な活動実績

〇 主だった活動はありません。

係りより

あけましておめでとうございます。 いつもこの学報をお読みくださり、ありがとうございます。
さて、今号は、学生からたくさんの寄稿が集まりました。開校以来初めてのキルギスへの留学実習報告や、札幌および東京で行われたロシア語弁論大会での学生たちの活躍が際立ちました。2023年もたくさんのことを経験し、学生の皆さんにとって実りのある1年、そして明るく希望に溢れる年となることを願っています。今年もどうぞよろしくお願いいたします。(福尾)

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雌鶏(メンドリ)リャーバの謎 //www.barcelonaarab.com/report/%e9%9b%8c%e9%b6%8f%ef%bc%88%e3%83%a1%e3%83%b3%e3%83%89%e3%83%aa%ef%bc%89%e3%83%aa%e3%83%a3%e3%83%bc%e3%83%90%e3%81%ae%e8%ac%8e/ Mon, 03 Oct 2022 00:00:00 +0000 //www.barcelonaarab.com/?post_type=report&p=3022 オンライン casino 非常勤講師 イリイナ・ソフィア

ロシアの子どもたちが最初に耳にする民話のひとつは、おそらく「雌鶏(メンドリ)リャーバ」だろう。この話を聞いたことがない小学生以下の子どもはいないと思う。この童話はとても短く、分かりやすいキャラクターで構成されていて、子どもがすぐに覚えてしまうようなものだ。
ところが、多くの児童文学作品を書いたソ連の著名な作家ミハイル・プリーシュヴィンはこう言った。「どんな民話にも、大人にしか理解できないもうひとつの民話が潜在している」。「雌鶏リャーバ」も一見、シンプルなものに見えるけれど、内面には大きな象徴的な意味を含んでいるのだ。この象徴は常に多くの解釈法を持っている。民話の詳細な分析は、読み方だけでなく、思考方法や新しい価値観の見出し方をも教えてくれると思われる。
では、「雌鶏リャーバ」は次のように始まる:
  昔々あるところに雌鶏のリャーバを飼っていた
  おじいさんとおばあさんが住んでいました

多くの民話は「昔々おじいさんとおばあさんが住んでいました」という言葉から始まる。そこで、「おじいさんとおばあさんとは一体誰なの?」という疑問が湧いてくる。もしかして、彼らは始祖であり、彼らから血統が始まり、彼らをアダムとイブに例えることもできるだろう。
  雌鶏は卵を産みました
  普通の卵ではなく、金の卵です

さて、なぜ雌鶏は金の卵を産んだのか。子どもなら誰でもそんな疑問を持つだろう。対して大人は、鶏と卵ではどちらが先なのかという疑問が湧いてくる。古くからある質問ですね。
雌鶏リャーバは、創造主であり、世界(=卵)を誕生させている。古代ロシアでは卵はいつも世界の象徴として認識された。
金の卵には大きな意味がある。金は永遠を表している。なぜなら、金は錆びない、つまり時間に触れられることがないから。したがって、金の卵は永遠と関係があるのだ。金の世界は永遠の世界だ。そこで、アダムとイブはどこにいたか。楽園(エデン)ですね。そこには時間の流れもなかった。これこそが始祖が楽園にいた頃の原初の状態を具現化したものだ。
  おじいさんは何度も卵を割ろうとしたが、割れませんでした
なぜ、金の卵を割るのだろうか。まず、金の卵なので、それを食べることはできない。しかし、だからと言ってなぜ割る必要があるのだろうか。
  おばあさんも何度も卵を割ろうとしたが、割れませんでした。
なぜだろう。1回目が失敗し、2回目も失敗した。アダムとイブには、それを消費するためではなく、大切にするために楽園が与えられた。しかし、彼らはそれを粗末に扱っている。
  すると、ネズミが走って通りかかり、しっぽが卵に触れた
  卵は落ちて、割れてしまった

ネズミとは一体何だったのか。たまたま通りかかったのか。そんなことないよ。ネズミは悪魔的な異世界の力の代表的な存在だ。ロシアではネズミが祭壇の上を走ったら、教会を再び神聖化する必要があるという迷信があった。
アダムとイブは与えられたものを守らなかったため、神によって楽園から追い出された。それを狙ってヘビはイブを誘惑した。そして、楽園は失われた。
おじいさんとおばあさんは卵を粗末に扱っていたので、ネズミはそれを割ることを手伝ってあげた。
  おじいさんとおばあさんは泣きました
楽園にいるアダムとイブの絵を見ると、彼らがいかに美しく、幸せであるかがわかる。しかし、神が彼らを楽園から追い出すときの絵では、彼らは泣いていて、気分は最悪だ。なので、おじいさんとおばあさんも泣いている。
そこで、雌鶏は言う:
  「おじいさん、おばあさん、泣かないで。もう一つ卵を産んであげるから。
  でも、今度は金の卵ではなく、普通の卵を。」

つまり、もう永遠の楽園はなくなり、新しい世界が誕生するのだ。
たったひとつの解釈にすぎないが、確かに多くのロシアの民話には、キリスト教との繋がりがある。民話をどう読むか、どう解釈するか、その中から何を見出すのかは大人次第だと思う。「民話は文が美しいのではなく、意味が美しいのだ」というロシアのことわざがある。
勿論、民話は通常、子どもに向けて語られたり、読まれたりするものだ。民話は、正しいことを教え、子どもに道徳を紹介する。「作り話であっても、そこには隠喩がある。若者への教訓がある」。これはプーシキンの「金の鶏の物語」からの名言だ。
親が本を読み聞かせるときは、子どもがなぜその本が面白いのかを理解できるようにコメントしたり、話し合ったりして、細かく説明する必要があるかもしれない。子どもが理解できることもあれば、大人が理解してから子どもに伝えなければならないこともある。
このように、ロシアの民話ともっと真剣に、もっと深く接する必要があるかもしれない。そうすると、それらは私たちに新しい意味を解き明かすこととなるだろう。短い民話であっても、それを読み終えたら、きっと、それについて考えられることはまだまだあると思う。

学生からの投稿

八月十日 ロシア地域学科1年 依田 純佳

東ヨーロッパや北アジアで食べられているスープ料理ボルシチ。期末試験を終え、迎えた八月十日、ボルシチパーティーが開催された。
十時から作業を開始。和気あいあいとした雰囲気の中、学生達は手分けして大量の野菜を切った。一人暮らしでは決して切ることのない量だ。材料はボルシチに欠かせない野菜ビーツ、ジャガイモ。これらはアグリ八幡坂が畑で育て、収穫した。他に用意した野菜はキャベツ、ニンジン、玉ねぎ、パプリカ、にんにく。作業が一通り終わり、あとは煮込むだけ。味付けはタチヤーナ先生が行った。ボルシチの完成を待つ。段々といい香りが食堂に漂い始め、食欲をそそられる!
時刻は十二時、遂に完成。鶏の手羽元は柔らかく煮込まれ、口の中でほどけるよう。具沢山で、食べ応えがあった。優しい味付けで、胃袋は温かく満たされた。私は初めてボルシチを食べ、驚いた。赤い見た目故、辛いスープだとずっと思っていたから。その考えがあった私には、より一層美味しく感じられた。試験期間が過ぎた和やかな時間の中、皆でボルシチと黒パンを口に運んだ。黒パンは、大渡事務局長の手作りと聞いた!これも初めて食べた!おいしい!ボルシチに合う。
食後にはコール八幡坂の歌の発表。ロシアでは有名な歌が三曲披露され、初めて聞く曲だったが大いに盛り上がった。これからも『聞く専』の私は、コール八幡坂がどんな歌を歌うのか、楽しみだ。
おっと、字数が足りないので、ロシア人の先生方から聞いた「ボルシチ」ネタでかさ増し。一言に「ボルシチ」といっても、地域や家庭によって全く違うということを知った。材料から家庭でのこだわりまで。ブイヨンに使う肉、生のキャベツかザワークラウトか、、、。細かい違いを上げればきりがない。決まったレシピは、国内や地域内にも無いそうだ。それ故、ボルシチの作り方についでは、しばしば激しい論争が起こるらしい。こだわりがぶつかり合うボルシチ論争。それは人々の生活には欠かせないということ、またそれだけ歴史が深いということが表れているのだろう。
ボルシチの美味しさと奥深さを知った私は、世界に存在するボルシチを食べる旅がしたい。ポーランドには「白いボルシチ」と呼ばれる料理があることも知った。一杯のボルシチには、こだわりと歴史がギュッと詰まっていることを学んだ。ありがとうボルシチ。
突撃!隣のボルシチ!

自治会役員としてオープンキャンパスに参加して
ロシア地域学科1年 金城 柊人

本校のオープンキャンパスは今年から6月、9月、1月の年3回実施します。
6月のオープンキャンパスは対面に加え、Zoomを利用するオンライン、2つの参加方式を同時に進行するハイブリッド方式で行われました。オンライン方式はコロナ禍において始まったと聞きました。その結果、遠方の方々にも簡単に参加して頂けるようになりました。本校は北海道にありながら道外からの入学者も多く集まりますが、実際に訪れるには多額の費用が掛かってしまうので、オンラインで参加できる選択肢によって入学前のハードルを下げられたのではないかと思います。自分自身も、1年前にこの方式で参加し校内の雰囲気を感じることができました。
さて自治会は、このオープンキャンパスでどのような仕事をするのかというと、大きく2つの仕事があります。1つはオープンキャンパス内で行われる学生生活紹介という発表と、前日の内に対面に加えオンライン用カメラやマイク設置などの準備です。少ない人数と機材で学校の様子が伝わるように皆で頑張ります。これが意外と大変です。
オープンキャンパス当日は、受付係や案内誘導、お土産用のピロシキの袋詰めなども行いました。
そして、いよいよオープンキャンパス開始です。最初に理事長によるあいさつや教員の自己紹介が終わると、次に準備してきた私たちの発表です。自治会役員で何度も原稿を見直し、修正を加えたスライドを参加者の皆さんにお見せし、学校での1年間の生活を紹介しました。学生目線による説明で、参加者の方々にも実際の生活風景をある程度想像してもらえたのではないでしょうか。
その後、一昨年の卒業生の竹内のぞみさんがご自身の4年間の学校生活を通して得られたものについて話をしてくれました。話の内容に加え、順序立てて分かりやすく作られたスライドや経験の伝え方を見て、入学後の今聞いても学ぶ所が大変多かったです。
各説明が終わると、次は模擬授業である1年生の「実用ロシア語会話」に参加者の方々と共に参加しました。ここではタチヤーナ先生と一緒にビデオ教材を見て、実際の授業の雰囲気を体験してもらいました。そのほか、1年生同士のロシア語による会話を披露しました。昨年は画面越しに見ているだけでしたが、今年は「見せる」側となり、まだまだ初歩の段階ですが、入学後2ヶ月の成果を見せることができたと思います。
ちなみにこの模擬授業の間、他の自治会役員の先輩方はオンラインで見ている方々がちゃんと聞こえているか見えているかなど機材チェックを行っていました。地味かもしれませんが重要です。
最後に対面の参加者の方々にアンケートを提出して頂きつつ、少しお話をすることができました。やはり皆さんロシアへの興味関心を持っており、自分達学生と同じ熱を感じました。来年度の入学生として、ここでまた会えたら嬉しく思います。また、次回のオープンキャンパスでもより多くの方々に本校の雰囲気や魅力を伝えられるよう取り組みたいと思います。

*次回オープンキャンパスは、2023年1月21日(土)10時~11時を予定しています。
 参加方法はオンライン(Zoom)のみです。
 詳細については、本校ホームページで再度お知らせします。お楽しみに!

キルギス留学実習中間報告 
ロシア地域学科3年 鈴木 貴大

私たちは9月3日に留学のため、成田空港からキルギス共和国の首都であるビシュケクへと出発しました。本来はロシアのウラジオストクカジノ 一覧 への留学でしたが、昨今の国際情勢によってロシアへ渡航するのが困難となったため、開校以来初めて、ロシア以外の国への留学が決まりました。また日本からビシュケクへの直行便はないため、ドバイを経由しました。
成田空港で別れを済ませ、約11時間のフライトを終えてドバイ国際空港に到着しました。ドバイ国際空港には天井にまで届きそうな高いヤシの木が室内に生えていたり、金や宝石のアクセサリーが売っているショップさえあり、日本では見られない光景に驚きました。またマクドナルドのセットが1700円近くしたり、水500mlが400円したりと食べ物や飲み物が日本と比べてとても高額だったのも印象に残っています。
ドバイ国際空港に設置してあるベンチで睡眠をとったあと、ビシュケク近郊のマナス国際空港へ出発しました。空港を降りてすぐにSIMカード売り場があり、大きな問題なくインターネットに接続することが出来ました。その後はタクシーでゲストハウスへと向かい、チェックインとオーナーの説明を受けてから、街へ散策へ出かけました。街並みはまるで以前写真で見た旧ソ連のようで、大きな碁盤状に区切られた大通りにフルシチョフカや日本ではまず見ることの出来ない立派な庁舎や劇場などが並んでいました。また食事は米と人参、乾燥させた牛肉を炒めたプロフや、うどんのような麺に羊肉と野菜をトマトスープで煮たものをかけたラグマンなどを食べました。どれも日本人の口に合う美味しさで、価格も一食300円ほどととても安いです。
先日は私たちがロシア語を勉強しているキルギス国際大学のタケン先生と共に、琵琶湖の9倍もの面積を持つイシク・クル湖へと日帰り旅行をしてきました。さらに同大学で日本語を学んでいる女学生たちとも交流をしてきました。数日後には«День Японии»と呼ばれるフェスティバルも行われる予定なのでとても楽しみにしています。1ヶ月と短い間ですが、しっかりと勉学にも励んでいこうと思います。

△実習先のタケン先生らとともに。

学務課お知らせ

キルギス留学実習について
9月3日(土)より、ロシア地域学科3年生2名とロシア語科2年生1名の計3名が、キルギスに留学中です。首都・ビシュケクにあるキルギス国際大学付属国際教育センターで、1ヵ月間ロシア語を学んでいます。現在、ロシアに留学することは事実上困難なため、開校以来初めて、ウラジオストクカジノ 一覧 以外の場所に留学することになりました。
キルギスは中央アジアに位置しますが、旧ソ連構成国として、現在でもロシア語が公用語であるため、ロシア語学習には適しています。学生たちは成田空港からドバイ経由でビシュケクに入り、大学から徒歩3分ほどのホテルで暮らしています。授業では3人だけのクラスで、実地研修で公園や劇場に連れて行ってもらったり、街で食事をしたり、ロシア語を使いながらキルギスの暮らしを楽しんでいるようです。ロシア以外の国でロシア語を学ぶ貴重な経験、帰国報告が楽しみです。
また今年度は、奨学生に選考された学生に、留学奨学金より成田-ビシュケク往復航空券代が支給されました。
日程:9月3日(土)~10月3日(月)

△授業の様子

冬季休業
今年度の冬季休業は、12月19日(月)から
1月6日(金)までです。
後期授業再開日は1月10日(火)です。

事務局テレワーク期間と年末年始休業
冬季休業中の12月19日(月)~1月6日(金)の期間の平日は、事務局のテレワーク期間とし、校舎を閉鎖します。この間、図書室は利用できません。証明書発行等急ぎの場合は、[email protected]に、まずはメールでご連絡ください。
なお、12月29日(木)~1月5日(木)については、年末年始休業となり、メール対応もできませんのでご了承ください。

JASSO奨学金~給付型奨学生の皆さんへ~
給付型奨学金を受給している学生は、7月と10月の定められた期間内にスカラネットPSで「在籍報告」をしなくてはなりません。「在籍報告」は引き続き学校に在籍していること及び通学形態の変更の有無等を確認する大切な手続きです。在籍報告の提出がない場合は、振込みが止まり、給付奨学生の資格を失うことになりますので、注意してください。
第2回10月の在籍報告期間は下記の通りです。
 10月3日(月)~10月16日(日)
 8:00~25:00
※土日祝日も可

お知らせ

ホームページに授業風景動画更新
ホームページ内の「動画で知るオンライン casino 」では、学校紹介や様々な行事の様子を見ることができます。
このたび、実際の授業の様子がわかるように、5人の教員の授業を撮影し、公開しました。5~8分程度の動画で、授業の進め方や学生とのやり取りに各教員の個性が表れています。じっくりとご覧ください。

1年 実用ロシア語文法 / デルカーチ・フョードル
2年 実用ロシア語会話 / イリイン・ロマン
2年 ロシア語演習 / イリイナ・タチヤーナ
4年 実用ロシア語会話 / イリイナ・ソフィア
4年 英語 / マイケル・ウィリアムズ
*上記の動画は、かじたび をクリックするとご覧いただけます。

HAKODATEアカデミックリンク2022 WEB開催!!
函館市内8高等教育機関の学生が一堂に会し、普段研究している内容や成果などをポスター展示や実演によって発表し合う合同研究発表会「アカデミックリンク」が、昨年度に引き続きWEB開催されることに決定しました。
11月6日(日)にYoutube等を使ったライブ発表を行い、11月10日(木)12:00~ 12月4日(日)20:00の予定でキャンパス・コンソーシアム函館(CCH)の特設ホームページ内で、発表動画や、発表ポスターなどを閲覧することができます。
本校からは、2チームが参加予定で現在、準備中です。詳細については、本校ホームページで再度お知らせします。

第25回はこだてロシアまつり開催
今年度の「はこだてロシアまつり」は、来年2月
11日(土・祝)に実施する予定です。当日のプログラムについては、詳細が決まり次第、ホームページでお知らせします。

今年度のロシア人留学生来函 中止について
例年、(一社)函館青年会議所・(公社)函館法人会青年部会・函館建青会・函館青色申告会青年部・えぞ共和国・函館商工会議所青年部のまちづくり青年6団体などから成る「ロシアムンプリ 大学留学生支援実行委員会」の招聘事業により、ロシア人留学生が来函していましたが、ロシアによるウクライナ侵攻の影響のため、総合的に判断し、残念ながら今年度の事業実施も中止となりました。

年金セミナーについて
11月の4限目に日本年金機構主催による「学生に対する年金セミナー」を実施する予定です。年金は老人のもの、自分には関係ないと思っていませんか?日本では20歳になったら国民年金に加入する義務があります。あとで後悔しないために、年金制度の正しい知識や手続きについて理解しましょう。日程は決まり次第、校内掲示板で通知します。

オトナのマトリョーシカ絵付け体験教室
一般市民を対象とした「オトナのマトリョーシカ絵付け体験教室」を開催します。2014年から毎年、小学生を対象とした「夏休みマトリョーシカ絵付け体験教室」を開催していますが、大人向けの教室を要望する声が多かったため、昨年初めて大人を対象とした教室を開催して好評でした。
当日は、ロシア人教員が鉛筆で下絵を描いた白木のマトリョーシカに、自分の好きな色を塗ったり模様を付けて完成させる作業で、マトリョーシカを始め必要な道具は本校で準備します。寒い季節に温かい部屋の中で、自分だけのマトリョーシカを仕上げていただく、楽しいイベントです。
詳しくはホームページにも掲載しております。

日時:12月3日(土) 9:00~12:00
場所:オンライン casino  
2F ロシアセンター
費用:一人2,000円(当日いただきます)
定員:10名
申込:オンライン casino 事務局までお電話でお申し込みください。定員になり次第、締め切ります。
電話:0138-26-6523(月~金 9:00~17:00)

△昨年の様子

短信

NHK就職関連セミナー&就職ガイダンスを開催
7月25日(月)の放課後、将来就職を考えている学生に向けてNHK北海道南営業センターの職員の方2名による就職関連セミナーと、ムンプリ 大学独自の就職ガイダンスを併せて開催しました。NHKでは現在、就職活動に役立ててもらおうと、同様のセミナーを市内の大学に出向いて開催しているそうです。
今回は、入局して数年しか経っていない若手職員の方に、自分たちはいつからどのような就活を始めたか、相手を引き付けるエントリーシートのポイントや上手な自己アピールの仕方などを、実体験に基づいてお話していただきました。
また、「業界研究」の一つの例として、NHKの多岐にわたる業務内容や勤務形態、採用の仕組みなどが紹介され、大変参考になりました。
引き続き、ムンプリ 大学独自の就職ガイダンスでは、就活サイトの利用法やSPI検査の対処方法、近年の就職傾向などを説明しました。学校指定の履歴書も配布し、学校の就職支援体制について理解してもらえたと思います。

図書室お知らせ

リクエスト図書を購入しました
6月3日(金)~7月29日(金)、校内で図書購入のリクエストを募集した結果、下記13冊を購入し、図書室で開架しています。学生のみなさんは読書や論文作成におおいに活用してください。ご応募ありがとうございました。

1.ロシア文学からの旅 交錯する人と言葉 / 中村唯史 他
2.夕暮れに夜明けの歌を 文学を探しにロシアに行く / 奈倉有里
3.ロシアの源流 中心なき森と草原から第三のローマへ / 三浦清美
4.亜鉛の少年たち アフガン帰還兵の証言 増補版 / スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ 奈倉有里・訳
5.戦争と平和 1~6 / トルストイ 望月哲男・訳
6.NHK100分de名著 集中講義ドストエフスキー五大長編を解読する / 亀山郁夫
7. 同志少女よ、敵を撃て / 逢坂冬馬
8.新版 歴史の終わり〔上〕: 歴史の「終点」に立つ最後の人間 / フランシス・フクヤマ
9.新版 歴史の終わり〔下〕: 「歴史の終わり」後の「新しい歴史」の始まり / フランシス・フクヤマ
10.メイド・イン・ソビエト:20世紀ロシアの生活図鑑 / マリーナ・コレヴァ他
11.アヴァンギャルドな女たち ロシアの女性文化 / 沼野恭子
12.ユーラシア世界2 ディアスポラ論 / 塩川伸明 他編
13.南京虫:ガガ版:奇想喜劇 / ウラジーミル・マヤコフスキイ

また、図書貸出の利便性向上のため、毎週金曜日更新で貸出中の図書を学生係の掲示板に貼り出しています。どのような図書が読まれているのかを知り、また貸出中の本でも予約することで優先的に借りることができますので、システムを活用してください。

函館日ロ親善協会からのお知らせ

○ 10月以降の予定
今年はクリスマスパーティーの開催を見送ります。世情ご理解いただきますようお願いいたします。

≪係りより≫

学生から、開校以来初めてとなるキルギスへの留学実習の中間報告のほか、ボルシチパーティーでの様子や自治会役員活動についてなどの投稿が寄せられました。何事も積極的に活動する学生の姿が伺えます。今後もアカデミックリンクやАБВГ-Dayなどの行事が控えています。学内外で学習の成果等を試す良い機会です!こちらも積極的に取り組みましょう!(福尾)

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ロシアのアイスクリーム文化 //www.barcelonaarab.com/report/%e3%83%ad%e3%82%b7%e3%82%a2%e3%81%ae%e3%82%a2%e3%82%a4%e3%82%b9%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%a0%e6%96%87%e5%8c%96/ Fri, 01 Jul 2022 00:00:00 +0000 //www.barcelonaarab.com/?post_type=report&p=2604 オンライン casino 校長 イリイン・セルゲイ

私はアイスクリームが大好きです。しかし幼い頃、アイスクリームは私にとってタブーでした。なぜなら5歳の時、おばあさんと一緒に約一か月間、暑い夏の日にシベリヤ鉄道で旅行をして、たくさんアイスクリームを食べて、病気になったからです。その時からほぼ中学生頃までアイスクリームを食べることはできませんでした。日本に来てからは、スーパーマーケットで売っているアイスクリームは私の口に合わなかったので、食べることができませんでした。しかし、函館空港のそばにある、あの牧場のソフトクリームは、おいしいと思いました。年に何回か食べます。子どもの頃、食べた味に似ているような気がします。大人なので、もう食べすぎることはありませんけれど。
さて、ロシアの街の風物詩と言えば、道端でアイスを食べる人です。カップやコーンに入ったものから、棒つき、箱入りまで、日本では馴染みのないロシアのアイスクリームの一端を紹介しましょう。
みんな大好きロシアのアイスクリーム。ロシアの街のいろいろな場所には、夏でも、冬でもたいていアイスクリームを売る店があり、年寄りも、若者もなぜかアイスクリームを食べます。ロシアのアイスクリームの製造工程には厳しい規格があり、食べると必ずミルクの味がします。ロシア人にとってアイスはちょっぴりノスタルジックなデザートで、人気があるのは、やはり昔からあるブランドです。フランスに起源を持つ「プロンビール」は、ミルクと卵の成分を高めたクリームから作るアイスクリームで、ソ連時代から絶大な人気を誇ります。日本でも知られている外国ブランドもたくさんありますが、統計によればロシア人はロシア国内のアイスクリームブランドを好むとか。夏の街歩きで食べる冷たいアイスクリームの屋台は、私の子どもの頃から今もなお現役です。
その意味で、ロシアの伝統的なデザートはアイスクリームだと言えるでしょう。
それでは、少しロシアのアイスクリームの歴史についてもお話ししましょう。
ロシアのアイスクリームの文化はなかなか奥が深いです。1930年代国民生活の充実を目指し、当時の食品工業人民委員であったANASTAS MIKOYANの肝いりで製造が始まりました。以来、その製品規格基準のもと、着実に改良の努力が続けられ、今も路上のお菓子ナンバーワンの座を守り続けています。
ロシアでは昔から製造されている何種類かのアイスがスタンダードとして残っています。アイスクリームなどどこも同じと侮るなかれ。味も違うが、その形も特徴的。ロシアならではの特徴のものが多いです。
一番の定番はSTAKANCHIK。STAKANCHIKは「小さなコップ」という意味です。路上で歩きながら食べられているアイスクリームは圧倒的にこれです。
例えば、LAKOMKAは、円筒状のアイスをチョコレートでコーティングしたものです。想像できますか?TRUBOCHKAは、いわゆるコーンに入ったアイスクリームです。しかし、中身はさまざま。そして、STAKANCHIKは、一番歴史あるタイプで、コーンの先は尖っておらず、底が平らで、ケースなどに置かれて売られています。
北海道にはやっと夏が来た。ぜひ、アイスクリームを食べてください。

△ウラジオストク駅前で販売しているSTAKANCHIK

学生からの投稿
1年生特集『本校に入学して』

ロシア語科 福留 聖司

ここで桜を観るのは何年ぶりだろう? 商船学校進学のため函館を出て幾星霜、函館公園に咲く桜を観ながら感慨にふけりました。東京での仕事を辞し、函館に戻ってくるなどとは、数年前には思いもよりませんでした。
会社員時代は、船舶・港湾の技術コンサルタントをしており、これまで船一筋に生きてきました。そして、仕事とは別に趣味でロシア語を学び始めるうちに、いつかロシアに留学したいという気持ちが芽生えてきました。
当初は「いつか叶える夢」程度に考えていましたが、いつ死ぬか分からないのが人間であり、やりたいことは先延ばしするべきじゃないと考えを改め、現実のプランとして考えることとしました。
計画を具体化していく中で、2020年の新型コロナウイルスの世界的流行により、とても海外渡航などできない状況となり、その中で本校への進学という案が自分の中で浮上してきました。
2021年にはロシアへの留学も可能となっていたため、再び留学を検討しましたが、同年の年末から次第に情勢が怪しくなってゆくのを感じました。そして、今年2月の軍事衝突の勃発、日本発のアエロフロート航空機の運航停止、ロシア国内でのVISA、MASTER
カードの利用停止、日本政府による渡航中止勧告など、悪いニュースが立て続けに飛び込んできました。
それでも、「渡航中止勧告など知ったことか!」と考え、ドバイ経由でのモスクワ渡航、アエロフロート航空日本支社でのロシア国内便チケットの現金購入、現地の貸金庫への現金保管の検討など、3月中旬まで具体的な準備を進めていました。
諸般の事情により留学は中止し、結果的に本校に入学することとなりましたが、本校独特のロシア語教授法に刺激を受けたり、また久々に帰ってきた函館の街の面白さを再発見したりと、ここに来て良かったと思うこともあります。
いまロシアを取り巻く国際情勢は非常に厳しいものであり、ロシア語を学習した先に何があるのか分かりませんが、“いつか叶える夢”が少し違った形で実現
したわけですので、これから先、悔いのないように頑張っていきたいと思います。

ロシア語科 リンダマン美亜

物事を先延ばしにするのは私の特技です。課題が金曜日に出されたとすれば、月曜日の朝の5時にやるタイプです。決して徹夜はしません。朝の4時に起きて、やるべきことをギリギリに済ませます。そして夜は大体7時までに寝ます。早寝早起きとは言え、理想的とは言えません。なぜなら、授業が始まるまで5時間もあるからです。それまでの時間で意外と疲れてきます。
いつからこの変な習慣が始まったのかと言うと、恐らく高校生の時だったと思います。課題やテスト勉強がどうしてもやりたくなくて、押して、押して、夜中にやるのではなく、朝の3時に起きてやっていました。それからまだ明るい時間に寝ては、朝の4時に目が覚めます。
この変な癖を治そうと思っても、なかなか実行は出来ません。多分それは後悔しないような人間だし、競争心が欠けているからだと思います。競争心と何が関係あるのかと言うと、最終的に良いものを創る欲望のようなものが無いからです。つまり、他人より良いものを創りたいと思う気持ちがほとんどないのです。そのため、ギリギリにやって、中途半端な仕上げになります。これでも、私なりに頑張っていますが、現に、 この作文も提出日の朝の5時にやりました。
私が通っていた高校では比較的課題が少なかったので、この方法でうまくいっていましたが、本校に入学してからは多少苦戦しています。ですが、それと同時に、課題などが無ければ恐らく私の場合何もしないので、逆に毎日が充実しているような感じがします。
これからも私なりの方法で頑張っていきます。

君はカレーを食べ続けられるか?
ロシア語科 渡邊 海人

函館は色々な意味で北海道過ぎず港街なのでどこからでも海を見ることができ、なかなか気持ちいい場所だ。もちろん、授業中に教室の窓からも海を覗ける。
学校生活はというと良い意味でも悪い意味でも高校っぽい。高校から入学する人には違和感なく馴染めると思うし、大学から入学すればすべての距離の近さに驚くだろう。また、社会から入学する人は自分の若かりし日々を思い出せるかもしれない。
さて、ロシア語を学びたい、ロシアについて勉強したいという入学を考えている方へ伝えたいことは
君はカレーを食べ続けられるか?
ということである。夕飯だけでなく朝昼晩の3食を毎日、である。そんなことができるのはイチローだけだ。今一度考えてもらいたい。しかもカレーは函館カレーの1種類のみである。美味しいカレーを作りたいのは間違いないことなのだが、ひたすら作りそれを食べ、そして家でもカレーを作り食べる日々を過ごすのだ。中には、目隠しで玉ねぎのみじん切りをさせる先生もいる。そんな函館カレー学校の中には抜群にカレー作りが上手い先生がいる。この人のカレーを知れば毎日でも食べたいと思えるし、これ以上カレーの作り方の教え方が上手い先生は日本全国で探してもなかなか見つからないだろう。また、学校ではカレーに合う飲み物や食後のデザートなどのイベントが1年の間に何回か用意されているので、食べ続けるのも苦じゃなくなるような仕掛けがある。さらに、函館カレーを何年間も食べ続ける先輩達にアドバイスを伺うと、隠れてカレーライスのライスをナンにしたり、うどんにしたりしてるそうだ。中にはもはやハンバーガーを食べている先輩も見受けられる。
しかし、一番心配なのはどう社会に函館カレーの技術を役に立たせるか?である。最近ではカレー離れやカレー嫌いを耳にするようになり、どうすればカレー好きが増えるか、カレー作りがどこで出来るかは自分で考えるしかない。あくまでも学校では、函館カレー作りしか教えてくれない。ただ間違いないのは、この学校を卒業すれば函館カレーを作れるようになるということだ。
ここまでで何を言ってるか分からないという人、大丈夫だ。私も分からなくなってきた。最後に福沢諭吉の言葉を残して置こう。
活用なき学問は無用の長物である
私の夕飯がインドカレーになる日はそう遠くない。

ロシア地域学科 金城 柊人

入学して早2ヶ月、既に多くの経験ができた。
もちろんロシア語は様々な文法や会話を山のように覚えていく日々だが、これでもまだ序の口に過ぎないのだろうと思う。とはいえ、先生方の興味をそそらせるような教え方のおかげで暗記も苦にならない。一つ一つの単語が持つ歴史的な背景と時代を経て変化していった形などは、特に自分の好きな分野でもあり記憶する際の助けになっている。
以前通っていた大学の一般的な講義と比べ、やはり先生方との距離感の近さが目立つ。また、他の大学ではほとんどいないネイティブの発音・会話をこうも身近に聴ける環境は、実に贅沢な経験だと思っている。
授業の他にも、放課後のアグリ八幡坂で農作業をしたり、学生や先生方と一緒にペリメニ作りに挑戦したりなど、勉強一辺倒ではなく文化的な体験もできている。学生のサークルこそないが、こういった活動で十分に味わえる経験値も多い。
これからも多くの経験が出来るこの環境で、ロシア語の習得とあらゆる知識の積み重ねに励んでいきたい。

△新入生歓迎会 ロシア料理「ペリメニ」づくりの様子

新天地
ロシア地域学科 依田 純佳

函館に引っ越してきて、もう三か月が経つ。右も左も分からなく、非日常の様に感じていた生活は、今では私の日常になった。心配していた一人暮らしも、今のところは問題なく生活できている。
四月から始まった、新天地での学校生活。しばらくは不安に満ち満ちていた。ロシア語の発音の難しさに直面したために。ыの発音が、私にとってはひどく難しいのだ(今も)。授業で使う発音教本には、しっかりと図があり、先生方は、より嚙み砕いて説明して下さる。分かったような気はするが、如何せん発音できない。ロシア語は難しいとは聞いていたが、まさかこんな始まりから頭を抱える事になるとは、思ってもいなかった。
しかし、入学して三か月。今は、ыとは別の壁(六格)にぶつかっているが、学校生活はとても楽しい。ロシアについての驚きと発見、知っているようで何も知らない日本の事。常に何かに気付かされる日々。学校で過ごす時間は、充実している。
これからも、まだまだ壁にぶつかり続けるだろが、日々精進したいと思う。

学務課お知らせ

前期期末試験日程

今年度の前期試験は下記の通りです。ザチョット週間は、通常の時間割どおりに行われます。
エグザメン週間の日程については、掲示にてお知らせしますので確認してください。

ザチョット
7月25日(月)~7月29日(金)

エグザメン
8月 1日(月)~8月12日(金)

成績通知について

前期の成績は、後期授業開始時の9月に配付します。配付は事務局で行いますので、期間内に受け取りに来てください。

9月12日(月)~9月22日(木) 
 
なお、期間を過ぎましたら個人情報にかかわるので廃棄します。再発行はしませんので、希望者は必ず受け取りに来てください。

夏季休業

今年度は、8月15日(月)から9月9日(金)です。後期授業は9月12日(月)より始まります。

事務局テレワーク期間

夏季休業中の下記について、事務局のテレワーク期間とし、校舎を閉鎖します。この間、図書室は利用できません。証明書等急ぎご希望の場合は、[email protected]に、まずはご連絡ください。

8月15日(月)~9月2日(金)午前営業、午後閉鎖
9月5日(月)~9月9日(金) 全日閉鎖

JASSO奨学金~給付型奨学生の皆さんへ~

給付型奨学金を受給している学生は、毎年4月と7月と10月の定められた期間内にスカラネットPSで「在籍報告」をしなくてはなりません。「在籍報告」は在籍状況や通学状況、生計維持者の変更の有無について定期的に報告します。在籍報告の提出がない場合は、振込みが止まり、給付奨学生の資格を失うことになりますので、注意してください。
在籍報告は、「スカラネットパーソナル」を利用して行います。登録をまだ行っていない学生は下記URLから登録を済ませておいてください。実施期間になりましたら、改めて告知します。
スカラネットPS URL 
https://scholar-ps.sas.jasso.go.jp/mypage/

図書室お知らせ

図書購入のリクエストを募集しています!

以下の条件でリクエストを募っています。校内掲示板に備え付けの用紙に記載の上、事務局に提出してください。寄せられたものの購入の可否は事務局で判断します。
〇 1冊の上限 5,000円
〇 締切 7月29日(金)
〇 対象 学生・教職員

現在までに下記6冊のリクエストがあり、購入が決定しています。論文作成や、自身の教養を深めるため、図書室を活用してください。

1.ロシア文学からの旅~交錯する人と言葉/中村唯史ほか
2.夕暮れに夜明けの歌を~文学を探しにロシアに行く/奈倉有里
3.ロシアの源流 中心なき森と草原から第三のローマへ/三浦清美
4.亜鉛の少年たち アフガン帰還兵の証言 増補版/スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ
5.戦争と平和 1~6/トルストイ・望月哲男訳
6.別冊NHK100分de名著 集中講義ドストエフスキー

短信

特別講演「卒業生によるТРКИとロシア語検定の体験談」

6月10日(金)放課後、全学生を対象に「卒業生によるТРКИとロシア語検定の体験談」と題した特別講演が行われました。
2021年にロシア地域学科を卒業した竹内のぞみさんが、実際に二つの検定試験を受け合格した経験をもとに、受験する側から見た試験の仕組みや努力すべきポイントについて解説してくれました。
ТРКИ(テルキ)とは、外国語としてロシア語を学ぶ人のための、ロシア連邦教育科学省が認定する国家試験のことで、将来ロシアで進学・就職を希望する人は必須とされている資格です。また、ロシア語能力検定試験は、日本のロシア語能力検定委員会が主催する試験で、ТРКИにはない露文和訳や和文露訳が含まれており、日本でロシア関連の職業に就職したいときに持っていると有利な資格です。
竹内さんは2年次にモスクワにあるプーシキン大学短期留学中にТРКИの第1レベル(ロシアの大学に入学できるレベル)に合格、4年次にロシア語検定1級に合格した経験から、それぞれの特徴と学習の効果を比較・考察し、勉強方法を紹介してくれました。
「やってよかったこと、やらなくて後悔していること」では、社会人になってから気づいたこととして、「取りあえず参加、何でも経験すれば、自分の糧になる。1年生の途中、頭の中でカタカナがキリル文字に変わった瞬間や格変化を正しくできるようになったときの快感は、自分にはもう得られないので、今からのみなさんがうらやましい。時間をこつこつ溜めて味わった快感は何にも代えられない」と、学生時代の4年間、ロシア語に専念できる環境を全うしたことを振り返りました。
最後に、自分ではロシア語ができると思っていても、客観的に人に示すには資格という形が必要、自分ももっと上の級を取っておけばよかったと後悔していると述べ、受験を推奨し、後輩へのメッセージとしました。

第1回オープンキャンパス終了

6月11日(土)、今年度第1回目のオープンキャンパスが終了しました。対面参加とオンライン参加(Zoomでライブ配信視聴)によるハイブリッド方式で行いました。
渡辺善行理事長による開会の挨拶の後、教員が一人ずつ自己紹介を行いました。次に大渡涼子事務局長から学科の違いや卒業時の資格、奨学金など学校概要の説明があった後、学生自治会役員が写真を見せながら1年間の学生生活について紹介しました。
入学式やロシア語以外の授業の法学入門や体育の授業についてのほか、ウラジオストク留学実習や言語まつり「АБВГ-Day」など実際に体験・参加した学生が自分の感想を交えながら紹介しました。
また今回は卒業生の進路と就職について、2021年にロシア地域学科を卒業し、現在は関西で働いている竹内のぞみさんが、「函館校での経験を通して得たこと」、「入学前・卒業後で一番変化したこと」などに分けて話をしてくれました。

参加者の皆さんが最も気になっている模擬授業では、イリイナ・タチヤーナ准教授による1年生の「実用ロシア語会話」が行われました。参加者の皆さんにもDVD教材を見ながら、一緒に単語の発音練習をし、授業体験にもなったのではないでしょうか。
 オープンキャンパスは、自治会行事でもあり、自治会役員の皆さんの活躍が目立ちました。1年生の皆さんも模擬授業などお疲れさまでした。
 今後のオープンキャンパスは、以下の予定です。

9月25日(日)9:30~11:00(対面・オンライン)
1月21日(土)10:00~11:30(オンラインのみ)

対面参加は次回9月が最後となります。入学を検討されている方は、こちらにご参加ください。また、日程が合わない方には随時学校見学や、オンラインでの個別相談も受け付けておりますので、疑問点の解消のためにお役立てください。

今年度の留学実習について

昨年はコロナウイルスが沈静化した合間に1ヵ月のウラジオストク留学実習を実施することができましたが、今年はウクライナ侵攻の影響からロシアへの渡航が難しい状況です。しかし本校の留学実習は卒業要件であり、多くの学生にとっては入学前からの目的でもあります。現地で生活しながら今まで函館校で学習したロシア語を実践し、研鑽するというのは何にも代えがたい経験です。
そこで、ロシア以外の国で、ロシアに近い環境でロシア語を習得できる場所を検討した結果、現在、中央アジア・キルギスにあるビシュケク国際教育大学付属国際教育センターでの1ヵ月留学について派遣交渉を進めています。
キルギスは旧ソ連構成国であり、ロシア語が公用語となっています。天山山脈の麓に位置する高地で、シルクロードの途中にある、風光明媚な土地でありながら、先方のセンター長の話では、首都ビシュケクは大都会で、生活に困ることはないとのことです。
対象となるのはロシア地域学科3年生とロシア語科2年生です。6月中に2回、留学説明会を開催し、学生の意向を確認しながら準備を進めています。これからさらに具体的な内容を提示できる予定です。

9月3日(土)~10月3日(月)成田発着予定

第4弾ランチプロジェクト開始

コロナ禍で自身のアルバイトや親の収入が減るなど、経済的に苦しい学生を支援するため、6月20日(月)から「ランチプロジェクト」がスタートしています。これは日カジノ 一覧 生支援機構(JASSO)から「食に対する支援」の名目で10万円の助成金を受け、そこに学校から5万円の補助と2022オリジナルカレンダー販売収益5万円を合わせた合計20万円をもって学生の昼食を支援する目的です。函館校でランチプロジェクトを実施するのは2020年以降、自治会自主開催を含め、4回目となります。
学生食堂利用分が対象で、1日あたり500円までを上限に補助し、計20万円に達したら終了です。単純計算で400食分以上の昼食が無料で食べられることになります。
学生食堂では、栄養バランスを考えた、ボリュームある食事が提供されています。メニューは200~500円と安価で、うどんやカレーライスのほか、ハンバーグ、チキンカツ、ボルシチの定食などもあります。一番人気の日替わり定食はから揚げ、混ぜ寿し、オムライスなどが登場します。時には、農業プロジェクト・アグリ八幡坂で育てた野菜が使われることもあります。毎日登校し、食堂で温かくておいしいランチを食べて、しっかり勉強に励みましょう。

お知らせ

オンライン個別相談会随時受付中!

スマートフォンやPC でご自宅に居ながらにして、本校のことが分かるオンライン個別相談会を随時開催しています。
本校の教員と事務局職員がペアになり、入試制度、本校での学習の全般、学費、奨学金、学生生活などの質問にお答えします。受験を考えている方はもちろん、保護者の方も気軽にご相談ください。
時間:1回あたり15~30分程度
お申込み方法:事前予約による申込
(希望日の3日前まで受け付け)
※ホームページお申込みフォームのコメント欄に希望日をご記入ください。担当者が後ほど返信いたします。

使用機材:Zoom(PC、タブレット、スマートフォンをご用意ください)
インストールの方法について不明な場合は、ご相談ください。

小学生対象夏休みマトリョーシカ絵付け体験教室

ロシア人の先生が下絵を描いた白木のマトリョーシカに一人1個、色をぬります。小さなお子さんでも簡単にできるので、夏休みの自由研究に最適です。またロシア語で作った名札もプレゼントします。
コロナ感染防止のため、十分注意して行います。詳しくはホームページにも掲載しておりますので、そちらもご覧ください。
日時:8月9日(火) 9:00~12:00
場所:オンライン casino  3F 講堂
費用:一人2,000円(当日いただきます)
定員:小学1~6年生 10名まで
申込:オンライン casino
   事務局までお電話でお申込み下さい。
   定員になり次第、締め切ります。はじめての方を優先させていただきます。
電話:0138-26-6523(月~金 9:00~17:00)

△完成したマトリョーシカを持って記念撮影(2021年撮影)

函館日ロ親善協会からのお知らせ
4~6月の主な活動実績

〇 6月22日(水) 理事会
コロナウイルスの影響で、一昨年来ロシアとの交流が滞っておりましたが、ロシアのウクライナ侵攻により一層状況が厳しくなりました。今後の当会の活動について理事会を対面で開催し、役員に意見を諮ったところ、残念ながらロシアとの親善交流をする状況にない、との共通認識で、定期刊行物の発送にとどめ、その他の活動を見合わせることといたしました。
従って、今年も定期総会は書面開催とし、令和3年度の決算報告等を資料として7月初旬に発送します。 
なお、昨年に引き続き、今年度も会費は徴収いたしません。活動が再開できる状況になりましたら、あらためてお知らせいたしますので、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

≪係りより≫

1年生も函館での生活に慣れてきたようです。もうすぐ期末試験。日々の積み重ねがきっと良い結果につながっていくことでしょう。(福尾)

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恩師との出会い //www.barcelonaarab.com/report/%e6%81%a9%e5%b8%ab%e3%81%a8%e3%81%ae%e5%87%ba%e4%bc%9a%e3%81%84/ Fri, 01 Apr 2022 07:36:01 +0000 //www.barcelonaarab.com/?post_type=report&p=2296 オンライン casino  事務局長 大渡 涼子

私の通った高校では2年生に上がる前、社会科の日本史か世界史、どちらかを選択しなければならなかった。私は日本史が好きだった。でも世界の歴史は何も知らない。一晩悩みに悩んで、翌日提出する書類の世界史希望に丸を付けた。世界のことも幅広く知らなければいけないのではないか、と思ったのだ。結果は正解だった。あの時世界史を選んでいなければ、ゾロアスター教もイスファハンもカノッサの屈辱も、何も知らないまま大人になったであろう。
2年生になると、世界史の先生が、クラスの担任にもなった。私は卒業後、就職するつもりだったが、クラスの大半は進学希望だったし、先生方も私を進学させることを親に勧めてくれた。私はまた悩んだ。うちには進学させてもらえるほどの金銭的余裕はない。しかし、就職というのは少数派だし、やはりみんなと同じく進学するのがいいのだろうか。
今でも鮮明に覚えている。放課後、学校の階段を上っていたら、下りてくる担任とすれ違った。
「先生、忙しいですか?」先生は書類の束を抱えて、どこかへ行くところだった。私が進路の相談をしたいと言うと、先生はその用事より私を優先して、職員室でじっくり話を聞いてくれた。
私は何がしたいんだろう。国語が好きだ。札幌にある短大に行きたい。そこには国文科があった。ほかに家政科もあり、洋服を自分で作るのが好きだったので(というより、私服の高校でお金が無かったので、趣味と実益を兼ねて生地を買って服を縫っていた。そういう生徒も多かった)、それもいいな、と思っていた。その程度である。
国文科に行って何をしたいの?と聞かれてよくわからなかった。本を読むのも好きだし、作文を書くのも好きだから。でもその先に何をしたいかは、まったくわからなかった。薬剤師になるために薬科大に行く、教員になるために教育大に行くというはっきりとした目標を持ったクラスメイトもいたが、私はそうではなかった。
両親は、4年制大学に行きたいなら家から通ってくれ、札幌に行きたいなら経済的に2年しかやれないと言った。
結局私はその短大に憧れて、国文科を受験し、そこに通えることになった。短大は入った年は新入生、次の年には卒業生。2年間はアッと言う間に過ぎたが、授業には真面目に出席し、好きなだけ本を読み、茶道部に入り、冬休みにはアルバイトもして、充実した学生生活を送ることができた。
短大2年生になって、今度はいよいよ就職するときが来た。バブルのころだったので、就職先はいくらでもあった。私は、実は銀行員になりたいと思っていた。銀行は3時で仕事が終わると思っていたからだ。銀行員はお店のシャッターが下りた後も中で仕事をしていると後から知った。アホである。
めでたく金融機関に5年勤め、少し休みたくなって仕事を辞め、流れ流れてロシアとは何のゆかりもなかったのに、ムンプリ 大学の経理係になった。
高校の世界史の先生は、それを喜んでくれた。実はまだソ連の時代、市立函館図書館で成田ナデージダさんという亡命ロシア人からロシア語を習ったことがある、さらに高校でロシア語クラブを作り、生徒を集めて教えていたというのだ!
そして私がムンプリ 大学に勤めて20年以上の月日が過ぎた。その世界史の先生は90歳になり、ムンプリ 大学で開講しているベリョースカクラブという市民向けの文化講座に通ってくれている。バスと市電を乗り継いで、息を切らしながら八幡坂を登ってくる。あの一晩、悩みに悩んで世界史を選び、本当によかった、と思うのである。

卒業生からの寄稿

卒業に際しての所感 
ロシア地域学科 久保 正敏

平成30年4月、ムンプリ 連邦総合大学函館校ロシア地域学科に入学しました。もう4年が経過し、時の立つものは早いものだと、改めて考えさせられています。
私は56歳で入学しました。つまり現在の年齢は60歳です。一般的にはもう「若い」という分類には該当せず、中年はおろか初老という分類に括られるだろうと思っています。そのため、卒業するまでは決して楽な道程ではなかったと思います。
ロシア語そのものに関連する勉強は、私個人としては、大変独特で厳しいものがあると考えています。しかし、同級生の人たちが「北海道ロシア語コンクール」で2年連続して優勝しており、その有効性は証明されているものと考えています。
ロシアの歴史や文化、地理・政治などに関連する勉強などは面白く、この分野での専門的な勉強を学習できることは大変興味深いことだと思います。
その他英語や法学入門、貿易実務に数学といった教養分野は社会人として必要であり、こういった分野における知識の取得に向けたものであると考えております。
論文作成は大学生としてその知識を受容、言説として発表する場としてふさわしいものであると考えております。これから社会に出て行く方々は、このような場が多く待っていると思います。
そしてすべての基になっているものは健康です。そのための体育は、週に一度でも身体を動かすいい機会だと思います。
このようにカリキュラムは効率的に組まれており、ロシアに関する学習をするために大変適している環境であると思います。
私のような初老のおじさんでも卒業することができました。徳川家康は「人の一生は遠き道を行くが如し、急ぐべからず」と述べております。授業に参加し、課題に取り組めば卒業することは誰でもできると思います。今後ロシア語が必要とされる時が必ずやってきます。これから入学される方々は、希望を持ってロシア語と取り組んでいっていただきたいと思います。
最後に、私が取りも直さず卒業することができたのは、ひとえに先生および職員の方々のご助力であると考えております。あらためて感謝いたしたいと思います。

4年間を振り返って
ロシア地域学科 関口 颯

函館に来てから早4年、振り返ればとても早く時間が経過したように思う。前半の2年間では、色丹島へのビザなし交流に参加した。またJT海外インターンシップでは、冬のモスクワ、サンクトペテルブルクを訪問し、現地の各企業で仕事の話やロシアでの生活の話など様々な濃い話をたくさん聞かせていただいた。これらのこの大学に入らなければ経験できなかったであろうこともできたことに加え、プーシキン大学短期留学や友人との旅行でもロシアに行く機会にも恵まれ、充実していたと思う。
しかし、後半の2年間は新型コロナウイルス流行の影響でできなくなってしまったことも多かった。本来なら3年次の3ヶ月のウラジオストク留学も、1年延期となった上に期間も短くなってしまった。ただ、1年延期されたことで、会うことができた人たちが多くいたことは私にとって不幸中の幸いであった。それでも、3ヶ月いたらウラジオストクで会った友人に村に連れて行ってもらえたかもしれない、もしかしたらあれもできたかもしれない等と思うと残念でならない。だが今では、「ウラジオストクに行けた」ということが、自分の大きな財産になったと思う。
そのほか、4年間を通して、学生の間でしかできないようなこともできた。実家のある東京までバイクで帰省したり、北海道内を旅行したりもした。アルバイトも良い経験となった。ロシア語以外にもこの4年間は学んだことが多く、人として成長できたと思う。ここで学んだことを活かすと同時に、これからも学び続ける人間として生きていきたい。

学生生活4年間を振り返って
ロシア地域学科 竹中 美紀

私の学年は入学した時、約20人の学生がいました。この時点ですごく少人数だけど、ロシア語科で卒業していった学生を除き、今は5人しかいません。もっと少ない。しかも、その5人のうち私だけが女性で正直大丈夫かな?やっていけるかな?って思っていました。でも、皆普通に仲良くしてくれました。
この大学の醍醐味である、ロシア・ウラジオストクカジノ 一覧 への留学。本来4年制は3ヶ月留学のところ、コロナの関係上今年度は1ヶ月しか行けませんでした。もっと長い期間留学したかったし、むこうで仲良くなった人たちともっと遊びたかったです。でも、1ヶ月しか行けなかったからこそ、またいつか絶対行こうと思えました。ウラジオストクという町は港町ですごくきれいで、でも、天気が崩れやすく家から一歩も出れない日もあって、そのせいで、授業とかも急にオンラインになったりしました。この大学ではありえない事だったので、とても新鮮でした。4年間のうちで留学が一番楽しかったです。
一番大変だなと思ったのが卒業論文でした。就活・留学・授業・国家試験とすべて被って本当に最悪でした。授業に関しては国家試験ギリギリまであったので、勉強と並行しながらやらないといけなくて、本当に論文は完成させることができるのか、間に合うのか不安でいっぱいでした。何度も心が折れそうになりながらも、無事完成させることができて、評価ももらう事ができました。
ロシア語を学ぶに当たって、私は元々ネイティブなので、ロシア語を勉強する目的よりも知識を増やすために入学したので、正直授業がつまらいないと感じることが多くて、サボったりすることもあったけど、同学年の人たちのおかげで大学をやめずにここまで来る事ができ、卒業することができました。

4年間の感謝
ロシア地域学科 安井 燎大

本校での4年間を振り返ってまず感じるのは、先生方への感謝である。キリル文字も読めない状態で入学した当時の自分を考えると、4年間でここまでロシア語が自分の中で大きな割合を占めるものになるとは思っていなかった。自分がここまで努力してこられたのは、無論先生方全員のお陰であるが、語学としてのロシア語の深みにはまり始めた切掛けは、一年生後期のロシア語講読の授業だったように感じる。本校では殆どのロシア語の授業をロシア人の先生方が行う。これは本校が持つ長所の一つであるが、鳥飼先生が担当するこのロシア語講読の授業は、日本人の目線でロシア語を学ぶことができるという点で、本校におけるロシア語学習の品質の高さを支えている授業の一つであると思う。ロシア人の先生たちの授業で吸収した知識をこの授業で日本人的に整理できるというのは、私にとってとても大切な時間であった。鳥飼先生は、ロシア語、英語、日本語それぞれの比較について、授業を脱線して独り言のように口走ることがあり、自分はそこからさまざまな刺激を得ることができた。私が卒業論文のテーマを「ロシア語の句読点」に決定したことは、この授業で感じた何かが端緒となっていたのかもしれない。

ウラジオストクへの留学に関しては、不運にも新型ウイルスの影響で三年次から四年次に延期、留学期間も3か月から1か月に縮小という措置が取られたが、現在のロシア情勢を見ると、行けるときに行けただけ幸運だったと考えるべきだろう。ウラジオストクで過ごした時間は短かったが、卒業後にロシアの大学院に進学を予定している自分にとって、自分の将来への決心を固める期間として意義のあるものだったと考える。今後情勢がどう動くかはわからないが、万が一ロシアと日本を結ぶ橋が無くなってしまうようなことがあれば、それを再建する礎の一部となれるように、今後も努力を続けるつもりである。

最後になるが、4年間学費を負担してくれた父親、4年間様々なサポートをして下さった事務の方々、そして卒業まで時間を共有した私のクラスメイト達にも感謝を述べたい。

ロシア語科 笠井 大輔

ロシアムンプリ 大函館校の卒業を迎えて、自分はこれまでの小中高も含めて、本校の学校生活が最も面白かったと思っている。
入学するまで、自分はロシア語に興味はあったものの、文字も文法も全く分からなかった。当初は授業の進行が早いと感じ、本当についていけるのか少なからず心配もあった。しかし、先生方は面白くて個性的な方々ばかりで授業中の話も初めて知ることばかりでいつも面白かった。同級生も同様に皆個性的で先生に積極的に質問し、いつも授業が盛り上がっていた。小中高のいずれとも異なる雰囲気の授業を受ける中で、次第に楽しさが増していった。ロシア語は確かに難しいが、与えられた課題をしっかりやる、分からない箇所を放置しない等、基本的なことをこなしていれば、少しずつではあるが上達していくと実感した。そうして次第に当初の不安は解消されていった。
そんな学校生活の中でも最も楽しかったのは、やはりウラジオストクカジノ 一覧 留学実習だ。自分は外国へ行くこと自体が初めてだったこともあり、街の景観や食べ物、日本語が一切書かれていない標識等、何もかも初めての体験だった。飛行機や車から外を眺め、楽しい留学生活を期待していた。しかしあてがわれた寮の部屋は人間を解体した様なバスタブ、壁に描かれた謎の絵、そこら中に転がるゴキブリの死骸等、収容所の如き汚さで、自分は呆然とした。本当に1ヶ月やっていけるのか不安になった。そんな状況を見た他の部屋の3年生が風呂を快く貸してくれたこともあり、何とか乗り切ることが出来た。
ここでの2年間はあっという間だったが、非常に多くの経験を積むことが出来た。それらの多くは恐らく他の学校では経験出来なかったと思う。ここで得たものを次の進路でも生かせるよう、引き続き努力していきたい。

ロシア語科 岡島 柊

オンライン casino の授業の特色は、なんと言っても、ひたすらに実践主義、という点です。
日本全国でどうなのかは分かりかねますが、少なくとも私のこれまで受けてきた言語教育は、まず用語や規則を暗記し、その後例文を見ながら、「これがあの文法で…」「この現象の名前は~で…」と言い当てるのを繰り返させるような、喩えるならばクイズ番組的な教育方式でした。
しかしこの学校では、真っ先に大量の例文を暗記し、それらを改変したり、あるいは組み合わせたりして、知育ゲーム的にロシア語を学びます。実際にこのような教育を体験するまでは、「そんな簡単な方法で外国語なんか覚えられるのォ?」と半信半疑状態でしたが、これが本当に、面白いぐらい身に付く(しかも普通に難しい)やり方でした。ロシア語に限らず、他の言語学習にも応用できそうなこの方法は、私がこの学校で得た最も価値の高い収穫物の一つです。
その他、沢山の収穫物の中でも、とりわけ際立っているのは、ロシア人の先生方との関わり合いでしょうか。生活上の細かな違いから、学問に対する向き合い方まで、何もかもが微妙に違う、と見せかけておいて、意外なところで全く同じ価値観を持っている、などということが多々あります。当校は少人数の、言ってしまえばかなり閉鎖的なコミュニティですが、そのような環境においても飽きずに学び続けられたのは、先生方の面白さあってこそでしょう。
他にも、АБВГ-Dayは印象的でした。私は中学校や高校の文化祭などで行われる、いわゆる有志発表が大好物だったので、高校卒業と同時に、「もう大々的にこういうことをする機会はない」と寂しく思っていたのですが、このイベントのお陰で再びあの空気感が味わえて、一時だけ魂が若返るのが感じられました。
数々の選択肢の中で敢えてこの大学を選び、学んだ二年間を、人生における無駄な時間にしないために、寧ろこの先の人生の重要な根幹とするために、今後の活動に励んでいきたいと考えています。

学務課お知らせ

校舎の利用時間

本校の校舎利用時間は平日8:30~17:00です。原則として平日以外は休校のため校舎内立ち入りはできません。利用時間外に校舎を利用したいときは、あらかじめ事務局に申し出てください。

校内掲示板(学生連絡)について

学生への連絡事項を校内掲示板に貼りだします。掲示板は、学生係、教務係、進路・就職、図書室、自治会・サークル活動、事務局の6種類ありますので、それぞれ見落としのないように確認してください。

出席率について

期末試験を受けるには各授業原則80%以上の出席率が必要です。

留年を防止するため、特に出席率が低い学生およびその保護者の方には文書で通知しています。

欠席について(7日未満の欠席)

やむをえず授業を欠席するときは事務局で所定の用紙をもらい、必要事項を記入して、欠席する授業を担当する教員に届け出てください。欠席する日があらかじめわかっていれば前日までに、当日急に欠席した場合は、翌登校日に届け出てください。

欠席した場合、放課後の補習時間を利用するなどして早期に授業の遅れを取り戻すことが必要です。

なお、7日以上の長期欠席、公欠は、事務局学務課へ届け出てください。

補習について

水曜日を除く平日の放課後は毎日ロシアセンターで補習を行います。補習担当教員の当番表は教務係掲示板に掲示しています。

成績通知について

本校では保証人との連携により、学生へのより適切な修学指導を行うことを目的として、学生の成績を保証人(学生の親権者等)の方々へ通知しています。

通知は、毎年4月頃に行う予定です。特段の理由により、保護者への成績通知を希望しない場合は事務局へ申し出てください。

また、学生の皆さんには学業成績簿とは別に成績通知を配付します。前期の成績は、後期授業開始時の9月に配付します。また、後期の成績は翌年度の4月に配付を予定しています。

2~4年生は前年度の成績について事務局で配付しますので、下記期間内に受け取りにきてください。

4月8日(金)~4月15日(金)

なお、期間を過ぎましたら個人情報に関わるので廃棄します。再発行はしません。

パスポートの取得について

コロナ禍において、留学実習等のロシアへの渡航が難しい中ではありますが、機会を逃さないためにも、まだパスポートを取得していない学生は、早めの申請・取得をしましょう。また現在パスポートを所持している場合でも、有効期限がロシア出国期限から6ヵ月以上残っていること、および見開きで2ページ以上の余白が必要です。自身でよく確認の上、早めに更新手続きを行うか、心配な学生は事務局に相談してください。

JASSO奨学金

本校入学以前に日カジノ 一覧 生支援機構奨学金を貸与されていた新入生および前年度で貸与を終了した2~4年生は奨学金返還期限の猶予を申請できます。希望者は4月14日(木)までにインターネットのスカラネットパーソナルから在学届を提出してください。在学届の提出方法は貸与終了時に交付された「返還のてびき」に記載しています。分からない場合は事務局学務課へ来てください。

進学届の提出について(採用候補者)

大学等奨学生採用候補者は決定通知【進学先提出用】を4月7日(木)までに事務局へ提出してください。入学時特別増額貸与奨学金に係る書類提出の指定があれば一緒に提出してください。書類に不備がなければ学校の識別番号(ユーザIDとパスワード)を交付しますので進学届を4月14日(木)までにインターネットで提出してください。

初回振込日は5月16日(月)の予定です。

在学採用募集説明会(給付・貸与希望者)

4月14日(木)14:40から7番教室で奨学金申込の説明と申請書類を配付します。希望する学生は必ず出席してください。この日どうしても出席できない場合は、事前に事務局に申し出てください。

なお、募集する奨学金は給付奨学金と貸与奨学金の2種類があります。給付奨学金は、世帯の所得に基づく区分に応じて、学校の設置者(国公立・私立)及び通学形態(自宅通学・自宅外通学)などにより定まる月額が毎月振り込まれます。貸与奨学金は、学生本人が借りる制度(貸与型)です。卒業後は必ず返還をしなくてはなりません。未成年の学生は必ず保証人の方と相談してから、申し込みをしてください。

給付奨学生 在籍報告(2~4年生)

 給付金奨学生は、「在籍報告」により在籍状況や生計維持者について、インターネット(スカラネットパーソナル)を通じて届け出る必要があります。休学中等により支給が止まっている方も対象です。未提出のまま提出(入力)期間が過ぎると、給付奨学金の支給が止まります。下記の期間内に必ず提出してください。

提出期間:4月14日(木)~24日(日)25:00まで

就職支援について

就職支援体制について

事務局では全学年を対象に、随時個別相談を実施し、学生が希望の職に就けるよう、支援を行っています。昨今はオンラインによる会社説明会や面接が増えるなど、就活方法は多様化しています。就職全般の悩みから、エントリーシートの書き方・面接の練習といった具体的なことまで、気軽に相談してください。

企業説明会の案内や求人票はキャリアサポートセンター前の掲示板に随時貼りだしますので、定期的に確認をお願いします。

ジョブカフェ主催「企業と学生の交流会」(2022年1月17日実施)

JT奨学金海外インターンシップ

JT奨学金による海外インターンシップ(サンクトペテルブルク・モスクワ)は、昨年度は新型コロナウイルスのため、実施できませんでした。今年度もまだ海外への渡航が制限されている状況から実施は不透明ですが、動きがあればあらためてお知らせします。

TOEIC対策特別講座

TOEICは英語によるコミュニケーション能力を幅広く評価する世界共通のテストで、企業等では採用・昇進のための必須要件となっています。函館では今年も5月と9月に公開テストが行われますが、本校では前期に学内模試を含む特別講座を開催します。自己の英語能力を把握しさらに向上を図るために是非受講しましょう。開講日程は「学生係掲示板」にてお知らせします。

ТРКИ講座

ТРКИ(テルキ・外国人のためのロシア語検定試験)は語彙・文法、読解、作文、会話、リスニングの5つのパートからなる外国人ためのロシア語能力検定試験です。

試験は入門、基礎、1級~4級(数字が大きい方が難度が上)のレベル別となっており、ウラジオストク留学中にロシア語科2年生は1級を、ロシア地域学科3年生は2級の合格を目指します。

当講座では、学内模試を行うほか、各パートに合格するために必要な実践的な知識を学習します。開講日程は「学生係掲示板」にてお知らせします。

特別授業について

今年も特別授業を実施します。一般常識として必要な、時事問題や社会制度についての講義を予定しています。全学生の出席が必須です。

オープンキャンパス

今年度のオープンキャンパスは下記の日程で実施します。
日時:第1回 6月11日㈯14:00~15:30
   第2回 9月25日㈰ 9:30~11:00
   第3回 2023年1月21日㈯
    (オンラインのみ)10:00~11:30
1年生は模擬授業に出席します。また、学生自治会役員からは学生の視点から学校生活の紹介を行います。
オープンキャンパスは自治会行事でもあります。自治会役員と1年生は全員出席しましょう。
そのほか、Zoomを利用したオンライン個別相談会は受験希望者に対し、随時実施します。
お申込み方法や詳細はこちらからどうぞ。

お知らせ

ロシア語市民講座 受講生募集

本校のロシア語市民講座は、受講生の学習期間やレベルにより入門、初級、中級、上級とコースを分けています。まったく初めてロシア語を学ぶ方のための入門コースの募集は、1年のうちで5月の開講時のみとなっておりますので、興味のある方は是非この機会にお問い合わせください。初回は、5月9日(月)、毎週月曜日開講(祝日の場合は翌火曜日)です。申込締切4月25日(月)、詳細はホームページでご確認ください。

公開文化講座 はこだてベリョースカクラブ受講生募集

本校のロシア人教授陣を中心に、交替で毎回違った角度から日本語でロシアについての話題を提供し、ロシアについて理解を深めていただくための公開文化講座です。
年8回開催し、初回は5月16日(月)15:00~16:00です。詳細についてはホームページをご覧ください。申し込みの締め切りは5月6日(金)です。

ベリョースカクラブ2021年度の様子

函館日ロ親善協会からのお知らせ
1~3月の主な活動

〇新型コロナウイルスや現在のロシアをめぐる状況から、交流事業等はできていない状況です。

係りより

新年度の始まり、新しい環境にやる気が湧いたり、逆に不安になったりと、心も体も忙しい時期ですが、焦らずに自分のペースで頑張りましょう!!
そして、2年後、4年後の「ロシアのスペシャリスト」を目指し、様々なことに挑戦していきましょう。(福尾)

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国境の街 ★ ノガレス //www.barcelonaarab.com/report/%e3%80%8c%e5%9b%bd%e5%a2%83%e3%81%ae%e8%a1%97-%e2%98%85-%e3%83%8e%e3%82%ac%e3%83%ac%e3%82%b9%e3%80%8d/ Tue, 11 Jan 2022 05:10:00 +0000 //www.barcelonaarab.com/?post_type=report&p=1838 オンライン casino 准教授 鳥飼 やよい

 私がかつて学生時代を過ごしたツーソンはアリゾナ州南部に位置し、そこからハイウェイをさらに2時間も南下すればメキシコ国境に行き着く。ノガレスは町の中心を国境が通り南北がアメリカとメキシコに分かれたツインシティである。メキシコへの南下の始発点として、あるいは日帰り旅行で訪れる身近な外国で観光地であるが、土産物屋が雑多に軒を連ねるメインストリートを一歩奥に入れば趣のある路地が昔のまま残るどこか懐かしい匂いがする大好きな町で、私もここへは何度か訪れた。
 アメリカ人はメキシコへノービザで入国できるが、メキシコ人はアメリカへはビザが必要だ。ツインシティなので通勤や通学に日常的に国境を行き来する人も多いのだが、歩いて国境を越える際は入国検査を受け検問所のターンスタイルを一人ずつ通り抜けることになる。日帰りでノガレスへ行く私たちはアメリカ側に車を置いて徒歩で国境を越えると、そこには同じく徒歩でアメリカへ入国しようとする沢山の荷物を抱えたメキシコ人が長い列を成していて、その横をアメリカからのトレーラーや自家用車がスイスイ通り抜けて行く。国境が海で仕切られた日本から来た私は、検問所から東西に、高さ約5mの国境のフェンスが土地の隆起に合わせて万里の長城のごとく目の続く限り延びて行く様の異様さとその威容に目を見張ったものである。
 私のような外国人でも米国の学生ビザを提示しさえすれば入国できるが、ある時、帰りの検問所でパスポートが無いことに気づいた。ノービザとはいえアメリカへの入国にはパスポートの提示が必要なのにうっかり忘れたのだ。列から離れた事務室に連れて行かれ、こうなれば一人ここに残り友人に部屋のカギを渡してパスポートを取りに戻ってもらうしかないと覚悟したところへ、私の学生ビザを照会していた入国管理官が原本に記載ミスを発見し(なぜか性別㊚となっていた)、訂正は煩雑で明らかにこちら側のミスだからと、急転直下、入国許可となった。相手の気の変わらぬうちにと急ぎ入国しことなきを得たが、おそらく私が日本人であることも大いに役に立ったであろう。
 ところで、二国に跨るノガレスは、アメリカ側は中心街の外には住宅地が広がり、丘の中腹から上は富裕層の住むエリアで、大きな家がゆったりと建つアメリカの普通の郊外の町であるが、一方メキシコ側では小高い山は貧困層の住宅が頂上までびっしりとひしめき合っている。ノガレス出身のメキシコ系アメリカ人のカルメンは火事でも消防車は登って行けないのだと教えてくれた。また、この町に靴屋がやけに多いのは、ここでは皆どこまでも歩いて行くから靴の踵の減りが早いのだと自虐を交えて言う。ある時、上着の裾を誰かが引っ張るので振り向くと、手作りらしい小さなお土産物を差し出す小さな女の子であった。物言わずに一心に私を見上げる黒い瞳と、それを見てドキリとした感覚は今も忘れない。
 ノガレスを見てこれがメキシコと思わないでほしいと言うのはメキシコシティから来たローサだ。メキシコはアメリカの隣国であるがゆえに国境地帯の貧困や不法移民の負のイメージが強いが、実は高度に発達した文化を擁する多様性の国なのだ。アステカ文明の遺跡やスペイン植民地時代の教会建築や石畳の街並み、中米の独特の風土を意匠した大胆な現代建築群、ディエゴ・リベラに代表される優れた現代美術、北米屈指の躍進する大都市メキシコシティ。一方で、テキーラやタコス等の独特の食文化や民族音楽、カラフルなフォークアートに擬態した土着文化とそこに暮らす種々様々な民族。これらが混然一体となり前進を続けるバイタリティ溢れる国がメキシコである。
 ここで国境に話を戻そう。アリゾナ州やテキサス州等の「国境州」は現在、バイデン政権の「オープンボーダーポリシー」と揶揄される国境政策の無策により、かつてない規模で移民が押し寄せている。多くは就職の機会やより良い生活を求める主に中米諸国からの経済移民で、2021年は11月までの間に昨年度の3倍の160万人以上が国境を越えており、うち約3分の一は不法移民とされる。通常は無事に越境した者は国境警備隊に接近し亡命を主張しアメリカに留まる手続きを受けるのだが、多数の移民の身元確認には膨大な時間がかかるため、多くが許可を待たずにアメリカ国内に消えてしまう。これが不法移民となるのだが、始めから不法入国を目指す者も後を絶たない。
 殆どがカルテルと呼ばれるメキシコの麻薬密売組織に一人5千ドルともいわれる通行料を支払っており、払えない者は入国後に執拗な取り立てに合うことになる。カルテルは多くの移民を越境させて、国境の警備と移民保護に忙殺され人員不足となる国境警備隊のスキをつくことで麻薬や武器の密輸を盛大に行うのである。実は低賃金の無許可の移民を雇用する側の米国経済界もオープンボーダーポリシーによって潤うため現政権は見逃しているのではという側面もある。
 アメリカ国民は本来移民の受け入れに寛容であるが、不法移民の大流入により労働の機会を奪われ、麻薬や武器や難民に偽装したテロリストや犯罪者の流入や不法移民による居住キャンプの設営による都市の荒廃等から国民の生活はまさに直接的に脅かされている。さらに、コロナ禍にあって職場や学校でのワクチン接種の有無による制限や差別の問題が高まる中で、国境でのコロナ対策を放置する政府への不満が次第に高まり、国境地帯は今まさに燃えているのだ。
 比較的に国情が安定したメキシコからの移民は現在ほとんど無いそうであるが、国境の国であるがゆえにクローズアップされ貧困のイメージだけが付きまとうのはメキシコであり、メキシコのカルテルが国境ビジネスで潤っているのも事実である。
 この空前の移民流入の状況に、まさにボーダー最前線にあるノガレスは果たしてどのような対応を迫られているだろうか。ツインシティとして国境をまたいで平和的に人々が往来し節度を持ち互いに助け合い暮らしていた町、パスポートを持たない日本人を寛容に取り扱ってくれた町、人々がお喋りをしながら笑いながら大きな荷物を抱えて検問所を行き来していたあの国境の町は、と日本にあって思うこの頃である。

学生からの投稿

ウラジオストク留学実習中間報告 
ロシア語科2年 岡島 柊

留学実習出発のため、まず函館空港から出発しました。函館空港に行くにあたっては、交通手段としてバス、タクシー、車などが挙げられますが、私は、同級生の笠井君と共に私の親の店で食事を摂った後、父の車で空港まで送ってもらいました。
 羽田-成田間の移動に際しては、Yahoo!乗換案内のアプリを使用し、最安価のルートを選択し、移動。
 成田空港からは、コロナで無料送迎バスが運休のため、タクシーを使用して近隣のビジネスホテルに到着、一泊し、翌日再度タクシーで空港まで行き、他メンバーと合流して、ウラジオストク行きの飛行機に搭乗しました。
 機内では、自身の住所やロシアに渡航する目的等を書く用紙が配られ、四年生の力を借りつつ記入することができました。ロシア入国前から早くも洗礼です。
 ウラジオストク到着後、すぐに第一のPCR検査、次にロシアのSIMカードを購入し、その後タクシーでルースキー島の大学構内にある隔離所に向かいました。
 ここでSIMカードについて注意なのですが、機種によっては上手く作動しなかったり、契約会社によって微妙に手順が異なったりと、トラブルが続きました。
 例えば、私はauと契約していますが、こちらは他社とは違い、SIMカードを入れて再起動した瞬間に作動するものではなく、その後どこかしらのWi-Fiに接続した上で、設定からSIMカードの状態を更新する必要があり、少々手間取りました。
 隔離所内はかなり清潔で、空調も整っていました。食事は三食提供されますが、時間にはかなりバラつきがありました。ちなみに、全三回の朝食に毎回出されたカーシャは、舌があまり合わない人が多かったようです。
 また、Wi-Fiがあるのでネット環境に不自由はありませんでした。元はホテルだった建物なだけあって、非常にストレスフリーなひと時を過ごせました。
 二日目に島内の病院で第二のPCR検査を受け、四日目に陰性結果が出て、その夜に街の寮へ向かいました。
 ここからが試練の始まりでした。
 寮は未だ改装中で、Wi-Fiは無く、生きたゴキブリが出ます。特に私と笠井君に当てられた617号室はゴキブリの出現率が高く、排水管の横と下から水が吹き出し、全体的に廃墟の如き不清潔さで、床は腐って柔らかくなっています。この間に至っては水を出しただけで蛇口が外れ、修理した関口先輩の手がドブの臭いに染まりました。初日にベッドで寝ようとしたら頭にゴキブリが登ってきたこともあって、すぐに布団を持って三年生男子の738号室に避難し、床に住まわせてもらいました。
 笠井君は、寝るのは617号室で構わないが、シャワーだけは絶対に使いたくないということで、その際だけ738号室に来ています。ただ、その738号室も、シャワーカーテンが無かったり、二段ベッドの上側の骨組みが折れて危うく下の佐竹君の顔に直撃しかけたりなど、イベントに事欠きません。
 気晴らしに街に出てみたところ、いつの間にか犬の糞を踏んでいたようで、それに気づかず部屋に戻ったせいで地獄を見ました。
 ウラジオストクは屋内も屋外も愉快なことがいっぱいです。

 授業は、単語や文法、テキスト等をロシア語で説明するというパターンが多く、ある程度の理論言語学や文法の用語を事前にロシア語で言えるようにしておかなければ、少々苦労します。しかし、それだけになかなか歯ごたえのある内容です。
 一つ問題点があるとすれば、軽い降雪の際に二度リモート授業があったことでしょうか。コロナウイルス関係ならまだしも、この程度の降雪でリモートになるのはどうなのだろうか?という不満、不安の声が一時上がりました。
 そのほか各種手続きに際しては、四年生の方々のおかげでほぼ滞りなく済ますことができました。
 留学も峠を越え、あとはひたすら机に向かうだけです。ここから先の三週間は一体何が起こるのでしょうか。期待と恐れが入り混じっています。

ロシア地域学科3年 中島 香理

 私がウラジオストクに到着して、2週間以上が経過しました。はじめの一週間はPCR検査や隔離寮から街の寮への移動、買い物など色々とバタバタとしていてあまり心に余裕がありませんでしたが、最近ようやく落ち着いてきてこちらの生活にも慣れてきました。

 ウラジオストクの街の中で、私は特に夕方から夜にかけての時間、金角湾大橋から眺める街の景色が気に入っています。ここでの生活は毎日が新鮮なことばかりで、とても楽しいです。私のクラスは函館校からの学生だけで構成されていて、日々新たな単語や表現を学んでいます。今まで授業で深く触れたことがないような内容にも触れ、日々自主学習の穴を痛感しています。ロシア語のみの会話なので、自分の伝えたいことが語彙不足でロシア語で上手く伝えられないことが多々あり、私自身授業について行くことに必死ですが、クラスメイトが積極的に発言しているのを見ると「自分も負けていられない」と日々刺激を受けています。
 私が今暮らしいている街の寮は3人部屋です。幸いルームメイト2人の事はよく知っていて、あまりお互いに気を遣うことなく生活できていると思います。放課後や休みの日は一緒に買い物に行きます。学校で月に一回程行われるロシアクラブというロシア文化を体験するイベントにも参加し、生でロシアの伝統に触れる機会にも恵まれました。
 今のところ生活に大きな問題はありませんが、少し不便なこともあります。
 私達の寮の部屋からは、虫の死骸がいくつか見つかっていて、バスルームも清潔とは言い難く、寮も古いためか若干部屋が傾いています。日本人にはあまり馴れない環境だと思います。初日はバスルームを使う恐怖と建物が崩壊する恐怖から何もせず、すぐにベッドに入りました。しかし、時間が経つにつれて建物は案外崩れない事が分かってきて、掃除道具を買って出来る範囲で掃除をしたので、ようやく住みやすい環境になってきたと思います。
 また、慣れない環境への疲れからか街の寮に到着して暫くしてからルームメイトが熱を出しました。PCR検査は陰性の結果だったのでコロナではないはずでしたが、念のために医者に診てもらおうと夜10時頃、管理人さんに頼んで救急車を呼んでもらいました。先輩も駆けつけてくださり、皆で救急車の到着を待っていましたが、暫くしてもなかなか来る気配がありませんでした。夜中の1時半頃になって流石にもう来ないだろうということで皆各々部屋へ戻ろうとしていた矢先、遠くから足音が聞こえてきて救急隊員と思われる女性が2人やってきました。それから彼女達がルームメイトに問診をして、診断書をもらい翌日指定の病院へ行くよう指示されました。
 今回は本人の体調もそれ程悪くなく緊急事態ではなかったので良かったですが、もしも重篤な患者であれば死に至ることもあるのではないかと心配になりました。ロシアクオリティを感じた瞬間でした。しかし緊急事態ではない場合に救急車を呼ばれる救急隊員の負担を鑑みれば、勿論緊急時は別の話ですが、少しはロシアから学べる点があるのではないかとも感じました。ただ、3時間半は流石に待ちくたびれました。
 2週間ほど経過したあたりから私自身も大分ここの暮らしに馴染めてきたと感じてきています。今では街の寮の方が街へのアクセスが良く、学校にはとても近いので、早起きが苦手な私には最適な環境と言えるかもしれません。
 まだ外国人留学生や日本語学科の学生との交流の機会があまりないので、これから機会があれば積極的に参加したいと思っています。
 ※ウラジオストクカジノ 一覧 留学実習中間報告は、2021年12月6日時点のものです。

アカデミックリンク~縄文プロジェクトに参加して~ 
ロシア地域学科3年 中澤 純

 夏になり、アカデミックリンクの季節になってきたとき、昨年に引き続き、多分wikipediaになるだろうとロシア語のwikipediaを漁っていたが、あまり良い題材がなかったため、同時にやると発表されていた縄文プロジェクトに参加することにした。
 北海道・北東北の縄文遺跡群が世界遺産に登録された。そしてその内容と縄文文化についての紙芝居があり、各外国語に訳して広めるというのがそのプロジェクトだそうだ。ついでにそれをアカデミックリンクで発表するということになっていたが、メンバーは、最初は自分を含め二人だけであった。
 まず、訳をするところから始まったが、ロシアにはほとんどない概念のようなものをどう訳すのかということに四苦八苦していた。例えば、日本のホームセンターにぴったり当てはまる単語がなく、「マーケット」と単語をより抽象的にすることで無理やりあたらずとも遠からずという結果にしていた。他にもこの紙芝居の主人公の一人に「カックー」というものが登場する。どうやら中空土偶が「カックー」と呼ばれているようだ。その紙芝居の中に「カックー」だけに「カックいい」という言葉遊びが存在する。ロシア語でいうКак+副詞の用法がちょうど当てはまったのでなんとかなったものの直訳ではどうしても表せないものもあるので気をつけてはいた。

 そうこう訳したあと、函館市縄文文化交流センターや遺跡に皆で行ったのである。紅葉真っ盛りの快晴であった。まずセンターに行くと、縄文土器、中空土偶、翡翠その他の発掘品が飾られていた。縄文時代というものは草創期から晩期まで6つに時代が分かれているらしい。それをわかった上で縄文の土器が飾られているのを見た。その土器は時系列に並んでいたのである。
 大きさは後半になるにつれて、土器の用途が個人のためになってきたのか、土器のサイズが少しずつ小さくなっていった。しかし、デザインや大きさの違いはあれど、根本のものは変わっていないことがわかった。
 その後もセンターの学芸員から色々な話を聞いた。そうすると、黒曜石やアスファルトなど函館では採れないものが出土していたというのだ。どういうことか。そう、縄文人は交易で“もの”を手に入れていたというのだ。もうすでに文化というものを十分に築いていたということなのだ。他にも石で翡翠に穴を開けていたらしい。それをするには膨大な時間がかかるらしく、実際に再現しようとすると数十時間かかったようなのだ。そういった色々な文化が数千年以上変わらず続いていたというのが縄文の特徴と言えるのではないだろうか。その後大船の竪穴建物跡を見に行った。住居があった跡が一部重なり合っていたことから、その地帯で長い時間が経っていたこと、ずっと同じような文化圏がそこにあったことがわかった。
 そしてその後はアカデミックリンク用のプレゼンポスター準備に取り掛かり始めたが、プレゼンのコンセプトが上手く決まらず右往左往していた。そんな中、ロシアにも似たような遺跡のようなものがあることがわかった。同じく2021年に世界遺産に登録され、ちょうど良かった。それは、オネガ湖と白海のペトログリフというものらしい。ペトログリフというのは岩に書かれている絵のことである。縄文と違い、出土品が直接縄文人の生活を表すものではなかったが、岩絵自体に、当時の宗教観や生活感が書かれていたのであった。そしてその2つを対比させることで縄文のアカデミックリンク用のポスターが出来上がったのであった。

 今回は皆が同じことをやるというより、適材適所。それぞれ得意な分野に手を出すことでうまくやれたなと思った。

就職

ジョブカフェ「企業と学生の交流会」開催の案内

 学生が就職活動前から“働く”イメージを持ち、社会人の一員としての準備期間を送ることを目的とした交流会を開催します。
 ウロコマシナリー社は合板機械を設計・製作する企業で、ロシアとも取引があります。1年生が対象ですが、他学年でも参加可能です。この機会を積極的に活用してください。

日時:1月17日(月) 14:40~16:10
場所:3F 講堂
講師:株式会社 ウロコマシナリー
総務・経理部 松本 光平 氏
対象:1年生は全員参加、他学年は任意です。
主催:ジョブカフェ北海道

学務課お知らせ

卒業試験日程

1.ロシア地域学科4年生は、下記の日程で国家試験を行います。
 国家試験    3月 3日(木)
 卒業論文審査会 3月 4日(金)
        (場所:3F 講堂)
2.ロシア語科2年生は、下記の期間内で卒業試験を行います。
 3月3日(木)~3月11日(金)

後期試験日程

1.ザチョット  2月24日(木)~3月 2日(水)
2.エグザメン  3月 3日(火)~3月11日(金)
3.再試期間   3月14日(月)~3月18日(金)
 卒業年次以外の学生にのみ、この期間に再試験を行うことがあります。

出席率不足の学生は

 本校は出席率80%以上が期末試験の受験資格となっています。出席率が低かった学生は受験資格を得るため担当教員の指導を受けてください。

石館とみ奨学金審査会

 「石館とみ奨学金」は、日ロ交流を担う優秀なる人材の育成と、教育成果の向上を図ることを目的とし、今年度の学修成績上位者でかつ、社会奉仕の精神が顕著にみられるものに学資として給付される奨学金です。
 その奨学金選考審査会を3月16日(水)に行います。この奨学金には自己推薦制度があります。奨学金を希望し、選考基準を満たす学生は、3月14日(月)午前中に行われる教授会に自分を候補者として推薦できます。この教授会において奨学生候補に選ばれ選考審査会へ推薦された学生には、その後すぐ本人へ通知しますので、学校が指定した日時に登校し、選考審査会と準備について、事務局で説明を受けてください。この説明会と選考審査会には学生本人が出席しなければなりません。
 採用は2名を上限とし、2名採用の場合は1名につき17万5千円を、1名採用の場合は35万円が支給されます。

パスポートの取得について

 今年、留学実習に参加する、あるいはJT海外インターンシップやプーシキン大留学プログラム等を希望し、ロシアへの渡航が予想される学生で、現在パスポートを持っていない人は、3月~4月の春休み中には必ず申請してパスポートを取得しておいてください。
現時点では留学実習もインターンシップも未定ですが、いつでも行ける準備はしておきましょう。
なお、ロシアへの渡航には、パスポートの有効期限は、申請するビザの出国期限より6ヶ月以上必要です。渡航前にしっかりとチェックし、必要な場合は更新手続きをしてください。

お知らせ

2022オリジナルカレンダー販売中

 今回で6年目となる、毎年大好評のオリジナルカレンダー、2022年版の販売を開始します!このカレンダーは、学生と職員が留学実習や研修等でロシアを訪れた際に撮影した写真を使用していますが、昨年も今年もコロナ禍で、留学を含め一切ロシアに渡航することができませんでしたので、一昨年まで撮りためた中から厳選して作成しました。モスクワ、サンクトペテルブルク、ウラジオストクの3都市の写真を使用し、学生ならではの視点で撮影した興味深い被写体ばかりです。ぜひ1年間飾っていただき、ロシアの街並みや建築物の美しさ、魅力あふれるロシアに目を留めていただければ幸いです。

 カレンダーは本校事務局で1部500円にて販売中です。このカレンダーの収益は学生食堂を利用する学生に対して昼食代の一部を助成することに活用させていただきます。
 郵送ご希望の場合は1部610円(送料込み)で販売しています。なお、郵送ご希望の場合、郵便切手でのお支払いとなります。住所・氏名・電話番号を明記の上、郵便切手(610円分)を事務局宛にお送りください。切手はなるべく10円切手1枚と100円切手×6枚とまたは120円切手×5枚でお願いします。また、複数部ご希望の場合は送料が変わりますので、その旨お問合せください。

第24回はこだてロシアまつり

 2月11日(金・祝)に開催予定です。
 まつりは、ムンプリ 大函館校オリジナル版のマースレニッツァを行います。寸劇や学生が歌う歌で賑やかに盛りあがり、寒く暗い冬に別れを告げる儀式として、冬の象徴であるモレーナ(体長2メートルのわら人形)に火を放ちます。そのほかの企画については、現在検討中です。
 なお、当日は駐車場が使用できませんので、公共交通(市電・バス)をご利用ください。
 今後の社会情勢により、内容の変更や中止となる場合がありますので、詳細は近くなりましたら本校ホームページでご確認をお願いします。

卒業証書授与式等案内

 令和3年度第27回卒業証書授与式は、次の通り挙行します。

○卒業証書授与式
日時:3月18日(金)午前10時
場所:3F 講堂
○卒業式リハーサル
卒業式前日の17日(木)10時より講堂で行います。卒業予定者と送辞担当者は必ず出席してください。
○自治会主催 卒業生を送る会
18日(金)卒業式終了後に講堂で開催します。

※卒業式、自治会主催 卒業生を送る会は、学生全員参加となっています。
※今年度、同窓会パーティーはコロナのため中止します。

  各行事についての詳細は、掲示してお知らせしますので各々確認してください。

函館日ロ親善協会からのお知らせ

10~12月の主な活動実績

〇 12月9日(木)
函館日ロ親善協会クリスマスパーティー

  出席:在函ロシア人・ウクライナ人とご家族、
会員計27名 会場:五島軒本店
 来賓に在札幌ロシア連邦総領事館からマーリン・セルゲイ総領事ご夫妻ほかをお招きし、2年ぶりの開催となりました。久々に旧交を温めました。

係りより

 1か月という短期ではありますが、ウラジオストクカジノ 一覧 留学実習を実施しました。後期授業再開時には成長した姿を見せてくれることでしょう。今後は進級・卒業に向け、学年レポート・論文の作成があります。学びの集大成として、最後まで気を抜かずに頑張りましょう。

(福尾)

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